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更新日:2022.07.22 / 掲載日:2022.07.22

BYD 日本乗用車市場へ参入 3車種の最新EVを2023年発売へ

 BYDの日本法人ビーワイディージャパン(BYDジャパン)は7月21日、日本の乗用車市場への参入を決定したと発表した。これに伴いBYDジャパンは、国内における乗用車の販売ならびに関連サービスを提供する100%出資子会社としてBYD Auto Japanを2022年7月4日付で設立、2023年1月より順次、EV3車種の販売を開始する。

2023年1月にSUV「ATTO 3」を発売 コンパクトカー「DOLPHIN」、セダン「SEAL」も2023年内に順次展開予定

 BYD Auto Japanが発売を予定しているのは、2021年後半から2022年前半にかけて中国を中心としたアジア諸国に販売展開している、ミドルサイズSUVの「ATTO 3(アットスリー)」、コンパクトカーの「DOLPHIN(ドルフィン)」、ハイエンドセダンの「SEAL(シール)」の3車種。中でもSEALは2022年5月に発表したばかりの最新モデルで、航続距離は555km(欧州WLTP値、同社算出値)に達する。
 今後は、2023年1月にATTO 3を発売し、その後、同年中ごろにDOLPHIN、下半期にSEALを発売する予定。BYDジャパン及びBYD Auto Japanではブランドパーパスとして「eモビリティを、みんなのものに。」を掲げ、eモビリティの普及に関する取り組みを推進。そしてBYD Auto Japanは、販売代理店を通じて乗用車の販売とアフターサービスを提供し、日本のカスタマーニーズに応えるサービス体制を構築していくとしている。

BYDの最新テクノロジーを満載した3車種とは

【ATTO 3】ちょうどいいサイズ感のミドルサイズSUV

 ATTO 3は2022年2月に中国で販売開始されたミドルサイズSUVで、シンガポールやオーストラリアでも好評を得ているというミドルサイズSUV。BYDが独自開発した最新型のリン酸鉄リチウムイオン電池「ブレードバッテリー」を搭載したEV専用プラットフォーム「e-Platform 3.0」を採用、485kmの航続距離(WLTC値、同社実測値)に達するとともに、高い安全性とフラットな床面による広い室内空間、440Lの荷室容量を実現している。

主要データ

⾞両名称ATTO 3(読み︓アットスリー)
ボディタイプミドルサイズSUV
ボディカラーブルー、レッド、ホワイト、グリーン、グレー
駆動⽅式FWD
⾞両重量1,750kg
全⻑/全幅/全⾼4,455mm/1,875mm/1,615mm
ホイールベース2,720mm
乗⾞定員5人
モーター出⼒/トルク150kW/310Nm
電池容量58.56kWh
航続距離(WLTC値)※485km
⽇本発売時期2023年1月
※⾃社による実測値

【DOLPHIN】充実した安全装備搭載 様々なライフスタイルにマッチするコンパクトカー

 2021年8月に中国で販売開始されたDOLPHINは、海からのインスピレーションを得たデザインが特徴で、内外装の各所にイルカをイメージしたデザインを施す。ATTO 3同様に「e-Platform 3.0」を採用し、471km(WLTC値※6)の航続距離を実現。ラインナップはスタンダード、ハイグレードの2種類で、両グレードで交通標識認識システムや誤発進抑制機能などの充実した安全装備を標準搭載している。

主要データ

⾞両名称DOLPHIN(読み︓ドルフィン)
ボディタイプハッチバック
駆動⽅式FWD
全⻑/全幅/全⾼4,290mm/1,770mm/1,550mm
ホイールベース2,700mm
乗⾞定員5人
⽇本発売時期2023年中頃
スタンダードハイグレード
モーター出⼒70kW150kW
電池容量44.9kWh58.56kWh
航続距離(WLTC値)※386km471km
※⾃社による算出値

【SEAL】BYDの最新技術を結集したハイエンドセダン

 SEALは2022年5月に発表したばかりの最新モデルで、DOLPHIN同様に海からのインスピレーションを得た、スポーティーかつエレガントなデザインを特徴のEVセダン。BYDの最先端技術を結集し、555kmの航続距離(欧州WLTP値、自社による算出値)を実現するとともに、高い安全性を兼ね備えている。

主要データ

⾞両名称SEAL(読み︓シール)
ボディタイプセダン
全⻑/全幅/全⾼4,800mm/1,875mm/1,460mm
ホイールベース2,920mm
乗⾞定員5人
電池容量82.56kWh
航続距離(欧州WTLP値)※555km
⽇本発売時期2023年下半期
※⾃社による算出値
スタンダードハイグレード
駆動⽅式RWDAWD
モーター出⼒230kW160kW(フロント)+230kW(リア)

【BYDグループとは】中国でNEV販売台数9年連続1位 自動車事業では世界70超の国にNEV展開

 BYDは1995年に中国・深セン(センは土へんに川)で創業、ITエレクトロニクス、⾃動⾞、新エネルギー、都市モビリティの4つの領域でグローバルに事業展開する。バッテリーメーカーとして創業した経緯から、バッテリーをはじめ、モーターやコントローラーなど電気⾃動⾞のコアとなる技術を⾃社開発・製造している。自動車事業においては、世界70超の国と地域、400超の都市にNEV(New Energy Vehicle=新エネルギー車)を展開、中国国内ではNEV販売台数9年連続1位という実績を持つ。また、2021年には約60万台のNEVを販売している。

 日本国内においては、2005年にBYDジャパンを設立。2015年より電気バスの納車を開始、EVフォークリフトの販売等を展開している。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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