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更新日:2022.11.24 / 掲載日:2022.11.24
マツダ 中期経営計画発表でグローバル展開のBEV導入明かす

マツダは11月22日、中期経営計画のアップデートと2030年に向けた経営の基本方針を発表した。説明会では経営を取り巻く環境が大きく変化していることを踏まえ、電動化戦略として中国市場向けEV専用車の導入やグローバル展開を見据えたバッテリーEVの導入を開始することなどを明らかにした。
「ひと中心」の思想のもとに経営基本方針さだめる
2030年に向けた経営基本方針の説明では、「走る歓び」「愉しさ」「生きる歓び」の提供に向けて「ひと中心」の思想のもと、人を研究し、心も身体も活性化されるものづくり、つながりづくり、ひとづくりをにこだわって事業を推し進めていくことを強調。
それを踏まえ、「電動化戦略」「人とクルマの関係性の追究」「一貫したブランド価値経営」という3つの経営基本方針を掲げた。
3つのフェーズに分けて電動化戦略を推進
経営基本方針に基づいた主要的な取り組みとして、カーボンニュートラル実現、IT技術活用による自社新車が原因となる死亡事故ゼロの実現、原価低減活動およびサプライチェーンの強靭化、そして自社モデルの電動化戦略という4つの事業を挙げた。
そのうちの電動化戦略においては、経営を取り巻く環境の不確実性にできる限り柔軟に対応すべく、3つのフェーズに分けて進行させる。
第1フェーズは現在から2024年までの3年間で、将来の電動化に向けた対応資源の蓄積や財務基盤の強化、技術開発の強化を遂行。財務基盤の強化としてCX-60を筆頭にCX-70、CX-80、CX-90といった「ラージ商品群」の投入、プラグインハイブリッド車およびディーゼルのマイルドハイブリッド車などで収益力の向上を図る。
2025年~27年の第2フェーズは電動化への移行を始める期として、「新しいハイブリッドシステム」の導入に加え、電動化が先行する中国市場に向けたEV専用車の導入、さらにはバッテリーEV専用車の先行導入をスタートさせていく。
そして第3フェーズではバッテリーEV専用車の本格導入を進め、電動化へ軸足を移していくとしている。
「マツダが描く未来」を乗せたビジョンスタディモデル


説明会の終わりでは、「マツダが描く未来への想い」を映像化したという約4分のムービーを公開。その中で、「ビジョンスタディモデル」と称するスポーツカーが登場している。
車両は白いボディの2ドアクーペスタイルで、往年の名車「RX-7」を彷彿とさせつつも従来の「魂動(こどう)デザイン」とは異なる様相が目を引く。
公開されたリアフェイスの写真では、2つの円を重ねたようなデザインのテールランプ、浮かび上がるようにデザインされたブランドロゴといった要素が特徴的だ。
マツダが電動化戦略を推し進めていく中で、このビジョンスタディモデルを元とした車両が登場する可能性もゼロではない。今後の動向に注目だ。
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