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更新日:2023.04.27 / 掲載日:2023.04.14
「空飛ぶクルマ」個人向け予約販売開始 最高巡航速度は100キロ

空飛ぶクルマや物流ドローンを開発するSkyDrive(愛知県豊田市)は4月13日、商用機「SD-05」の個人向け予約販売を開始すると発表した。
第1号機は、ホンダジェットの日本1号オーナーでもありパイロット免許を持つ実業家の千葉功太郎氏が予約購入した。
モビリティ分野の新たな動きとして世界各国で開発が進む空飛ぶクルマ

空飛ぶクルマには、明確な定義はないが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」がひとつのイメージ。
諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)や UAM(Urban Air Mobility)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発の取り組みがされている。
日本においても2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、2030年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。
2025年の大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行実現を目指す

「SD-05」は、「電動」「垂直離着陸」といった特徴を備えたコンパクトな航空機。
2人乗り(乗客1名とパイロット1名)で、パイロットが操縦するが、コンピュータ制御のアシストにより、飛行を安定させている。
最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるように設計している。
また「SD-05」は、日本製の空飛ぶクルマとして、日本初の型式証明取得を目指しており、事業開始の皮切りとして、2025年の大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行実現を目指しているという。
SkyDriveは、これまで企業向けに予約販売を推進しており、2022年11月にはベトナムのディベロッパー・パシフィックグループより、「空飛ぶクルマ」の商用機「SD-05」の最大100機のプレオーダー(10機の確定、90機のオプション)を合意。
他方、個人の方からも、購入の問い合わせが多く、検討の結果、個人への予約販売も開始することとした。
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