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更新日:2023.06.03 / 掲載日:2023.06.03
【2023年版】走破性が高く見晴らしも良い!最低地上高の高いSUVおすすめモデル7車種
SUVにおいて大事な要素となるのが「最低地上高」の高さです。
オフロードで使われることも多いSUVは、セダンやクーペなどに比べ、最低地上高が高く設計されている車種が多いです。中には最低地上高200mmを越える迫力あるモデルまで存在します。
今回はそうした最低地上高の高い200mm越えのSUVの中から、おすすめの車種を7つ紹介します。
最低地上高の高いSUVを探している方は、参考にしてください。
なぜ最低地上高の高いSUVには人気が集まるのでしょう?
以下では、それぞれの理由について深堀りしていきます。
岩や瓦礫などが溢れたオフロードでも、セダンやクーペなどに比べれば車体を傷つけにくく、安定した走行ができるようになります。
こうしたことから、最低地上高の高いSUVは、アウトドアなどでオフロードを走ることの多いユーザー層から特に高い支持を集めています。
本格的なオフロード走行をする人の中には、リフトアップをして純正状態よりも更に最低地上高を高くする人もいます。
運転席からの見晴らしが良く、ストレスのない快適なドライブを楽しむことができるでしょう。また、数台先の道路状況まで見渡せるため周囲の状況を把握しやすく、安全運転、事故防止の観点でもメリットとなります。
ただし、車体の下部や左右などは、最低地上高が高くなりすぎると逆に見えにくくなることもあるため、必要に応じてコーナーセンサーやカメラなどを設置すると心強いでしょう。
また、最低地上高が高いとサイズの大きいタイヤを履けるようになるため、タイヤ周りのドレスアップをする楽しみも味わえるでしょう。
最低地上高は225mmです。(現行300系)この値は、国内のSUVでは最も高い最低地上高となります。車内も広いため、解放感溢れる走行が楽しめるでしょう。
ランドクルーザーはオフロード性能を追求したSUVであり、耐久性、悪路走破性とも世界中から高い評価を得ています。砂漠地帯や密林地帯まで、世界各国のさまざまな地域、環境で愛用されているSUVでもあります。
さらに、高級セダンに匹敵する質感の高さ、快適装備、安全装備などを備えているため、オンロードで優雅に街乗りドライブを楽しむことも可能です。
<年式:予算目安>
2017年式:485万円~898万円
2018年式:499万円~898万円
2019年式:560万円~958万円
2020年式:627万円~898万円
2021年式:641万円~1499万円
2022年式:1,059万円~1810万円
ランドクルーザーの中古車は、現時点の中古車市場で180台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
なお、2021年より販売されている現行300系は人気が高く生産が追いついていないことから、中古でも1,000万円以上の高い価格で取引きされています。
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・プレシャスホワイトパール
・グレーメタリック
・ブラック
・ダークレッドマイカメタリック
・アバンギャルドブロンズメタリック
この中で最も人気が高いカラーは、「プレシャスホワイトパール」です。上品かつ無難なカラーであるため、幅広い層から人気です。
また、ランドクルーザーの重圧感がより高まるため、「ブラック」も安定した人気があります。
ボディサイズは、全長4985mm×全幅1980×全高1925mm
※ガソリンモデルの標準グレード「ZX」の場合
その後、1955~1980年までの間、20系、30系、40系とフルモデルチェンジを続けていますが、20~40系までのランドクルーザーは、全体的にジープの名残があり、軍用車のキャラクターが強めです。
1980年に登場した60系では、それまでと一転し、当時北米で人気だったステーションワゴン風のSUVに様変わりしました。この頃からSUVとしてのイメージが定着していきます。
1984年に登場した70系は、従来の軍用車のルーツを引き継ぎ、本格的なオフロードモデルとなる「ヘビー系」、日常利用に重点をあてた「ライト系」に分けて開発されました。今でもこの70系は根強い人気があり、2014年には30周年記念復活モデルも発売されています。
1989年に登場した80系では、内外装の質感の向上、装備の充実を図り、高級SUVとしての路線にシフトします。同時に強靭なラダーフレームと前後リジッドアクスルという構成を熟成させ、オフロードとオンロードの両方で高い走行性能を発揮する車に仕上げました。
この流れが100系、200系、そして現行の300系まで引き継がれ、現在のランドクルーザーのキャラクターとなっています。
1998年に発売された100系ランドクルーザーでは、先代80系からの流れを組み、オンロードとオフロードの両方で活躍できる高級SUVを目指し開発されました。
先代80系で初採用されたフルタイム4WD方式を熟成させ、悪路走破性をさらに高めています。それと同時に室内にも力を入れており、インテリアは本革シート、木目調インテリアなど豪華な仕様を採用、「オフロードのセルシオ」を呼ばれたほど高級感溢れる室内に仕上げています。
エンジンには最高馬力235PSを発揮する4.6リッター2UZ-FE V8気筒DOHCエンジンを搭載しており、力強い走りを体感できます。
200系:2007~2021年
2007年に発売された200系ランドクルーザーでは、外観デザインなどはこれまでのランドクルーザーの流れを踏襲し、ランドクルーザーらしさを保ったまま最新化が図られています。
強化されたラダーフレームボディや、走行状態に合わせて5つの走行モードを選択できる「マルチテレインセレクト」などの採用により、オフロードおよびオンロードの走行性能はさらに向上しています。
300系:2021年~
現行の300系では、ランドクルーザーらしさを保ちつつも直線を多用したデザインを採用しています。先代までの丸みを帯びたフォルムとは一風変わり、スポーティでスタイリッシュな風貌となりました。
最新の「GA-Fプラットフォーム」の採用や、ルーフやドアなどにアルミニウムを多用する作りなどにより、ボディ剛性の向上や軽量化も図られています。
この300系は人気がとても高く、発売当初から年間計画台数の3倍以上もの受注が入っており、新車の納車に4年待ちという異様な事態となっています。
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最低地上高は200mmとなります。(現行5代目 2.0LガソリンモデルのAdventureグレード、Z packageグレード)
RAV4は初代の頃はコンパクトなSUVでしたが、モデルチェンジと共にサイズアップしています。現行の5代目RAV4ではシリーズ史上過去最大のサイズ(全長4600mm×全幅1855mm×全高1695mm)となり、同社のミドルサイズSUV「トヨタ ハリアー」と同程度の大きさを誇る車となりました。
サイズアップに伴い、最低地上高も200mmと引き上げられ、悪路走破性も高められています。
なお、ハリアーとRAV4は、サイズ、スペック、装備、価格等はほとんど同格となっており、ハリアーが「都会派路線、高級路線」なのに対し、RAV4は「スポーティでオフロード向けの路線」というキャラクターの違いがあります。
イメージが様変わりした5代目RAV4ですが、先代とは比べ物にならないほどの人気が集まり、評価も高い一台となっています。
<年式:予算目安>
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:199万円~499万円
2020年式:209万円~493万円
2021年式:176万円~528万円
2022年式:269万円~516万円
RAV4の中古車は、現時点の中古車市場で2400台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
「ハイブリッドモデル」は新車価格も高いため、中古でも高額で取引されています。状態が良ければ、中古車販売価格で400万円を超えるものが多いです。
室内は「疲れにくさ」を徹底的に重視し開発されており、後部シートは十分な前後座間距離をキープした設計となっています。
フロントシートの下に足を滑り込ませて伸ばして座ることも可能です。スポーティな外観と一転して室内は質感の高いインテリアとなっており、ゆったりとしたひと時を過ごせるでしょう。
最低地上高は200mmあるため、運転席からの見晴らしもよく、快適なドライブができます。
走行システムとしては、走行状況に応じて前後トルク配分を制御し、4WD走行が不要な際には動力伝達を切断し、燃費改善を図る「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が一部のグレードで採用されています。
その他にも「E-Four(電気式4WDシステム)」や「ダイナミックトルクコントロール4WD」などの走行サポートシステムも用意され、悪路走破時でも安定した走りが可能です。
リアシート使用時(5名乗車時)では、奥行1015mmのスペースが利用でき、リアシートを倒した状態(2名乗車時)では奥行1880mmのスペースが利用できます。
高さも935mmのスペースがあるため(デッキボード下段セット時)、ある程度背の高い荷物でも積むことができます。
1994年に登場した初代RAV4は5ナンバーサイズの小型SUVであり、全長3705mm×全幅1695mm×全高1645mmとコンパクトカーサイズの大きさの車でした。
若者などが日常的に乗れるシティユースを目的とした車として開発されていましたが、オフロード性能も高く、日本車では珍しいベベルギア式のセンターデフを持つ本格的なフルタイム4WDを採用した車でもありました。
2代目:2000~2005年
2代目では、サイズアップが図られ、それまでの5ナンバーサイズのボディから3ナンバーサイズのボディへと一気に拡大されました。
性能面のパワーアップ、装備の充実なども図り、先代よりあらゆる面で進化しましたが、そうしたキャラクターと当時の需要が上手くマッチせず、販売は今ひとつ伸びませんでした。
3代目:2005~2016年
3代目は、北米などの海外市場を意識したモデルとして開発されたこともあり、さらなるサイズアップが図られています。この世代では、従来のフルタイム4WDから電子制御式4WDへ変更されているのも特徴的です。
4代目:2013~2018年(日本未発売)
4代目は、日本国内では販売されず、北米市場を中心とした海外限定モデルが販売されました。海外市場を前提として設計されているため、従来のRAV4よりパワーや質感は高めとなっています。
2016年には世界のSUV販売台数1位に輝いた車でもあり、海外では大ヒットしたモデルとなります。
5代目:2018年~
2018年より発売されている現行RAV4は、サイズをさらに拡大し、シリーズ至上最大サイズとなりました。
外観は直線を多用したエッジの効いたフォルムとなり、スポーティさが増しています。
最新の「GA-Kプラットフォーム」を採用しパワートレインを一新しており、悪路走破性もこれまで以上に高くなっています。
最低地上高は210mmとなります。(現行LX600系 EXECUTIVEグレード)
レクサスLXは「トヨタ ランドクルーザー」をベースとした上で、レクサスならではの上質さを目指して改良したモデルです。基礎的な構造などメカニカルな部分はランドクルーザーと共通する部分が多く、高いオフロード性能を持ちます。
その上で、内外装のデザインや装備などをレクサスの水準で高級化しており、ランドクルーザー以上の上質なドライブを味わえます。特に静粛性においてはランドクルーザー以上に徹底されているため、一段と静かな走りを体感できるでしょう。
<年式:予算目安>
2017年式:718万円~1,220万円
2018年式:914万円~1,279万円
2019年式:928万円~1,248万円
2020年式:948万円~1,399万円
2021年式:1,098万円~1,488万円
2022年式:1,698万円~2,580万円
レクサスLXの中古車は、現時点の中古車市場で100台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
レクサスのフラグシップSUVであり新車価格は1,200万円以上する車ですので、中古車においても1,000万円以上で取引きされることが多いです。
シートは全車本革仕様なので、航空機のファーストクラスのシートのような抜群な座り心地を味わえるでしょう。
特にエクゼクティブグレードでは、敢えて座席数を減らしており、後部座席はまるでリムジンかのような広々とした空間となっています。運転席周りも広々としており、最低地上高が高いことも相まって、見晴らしのよい光景が広がります。
「電動オットマン」装着車は、角度を電動で調整できる足置きがリヤシートに用意されているため、オフロード走行時にも足を快適に支えてくれるでしょう。
「リヤシートエンターテインメントシステム」装着車は、11.6インチディスプレイを、運転席と助手席の後ろに左右1台ずつ設置し、さまざまな映像コンテンツを楽しめます。
エグゼクティブグレード専用の「リヤパワーシート」は、リクライニング仕様となっており、ゆったりとした姿勢でドライブができます。オフロード走行の不快な振動なども抑える作りとなっており、ストレスなく座れるシートです。
2列、3列シートをフラットに倒した場合の奥行きは2092mmとなり、ラゲッジスペースの高さは598mmです。
ラゲッジスペースの左側に用意された「マルチシートオートアレンジ」のスイッチを押すと、2列目、3列目のシートが全自動でフラット状態に移行しますので、自分の手でシートを倒す必要がありません。
レクサスLXの初代は、1996年に登場し、主に北米市場を中心に発売されました。
2代目(LX470):1998~2007年
初代および2代目の時代はレクサスブランド自体が今の様なプレミアム路線に入っておらず、レクサスはあくまでトヨタの北米戦略ブランドといった位置付けでした。そのため、ベースとなっているランドクルーザーと多くの部分が共通しており、見た目としてもあまり変わりません。
ただし、ランドクルーザーより高級感を高めるため、フロントグリルや内装パーツなどを部分的に変更しています。
3代目(LX570):2007~2022年
2000年以降よりレクサスブランドはプレミアム路線に突入し、日本国内でもレクサスブランドの展開が本格的にはじまりました。
そうしたブランドの変化から、この3代目からレクサス色が色濃く出たモデルとなります。ランドクルーザー(200系)をベースにしつつ外装や内装のデザインを一新し、ランドクルーザーとはっきりとした違いが分かる車となりました。
特に内装は水平基調を取り入れたレクサスならではの高級感溢れる仕上がりとしています。また、レクサスの予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を、日本で販売するレクサス車として初採用しています。
4代目(LX600):2022年~
現行となる4代目も3代目に引き続き、レクサスのフラグシップSUVに恥じない高い性能と高級感を与えられたモデルとして開発されています。
特質すべき点として、4代目では「GA-Fプラットフォーム」をレクサスとしては初採用しており、またボディ各部にアルミニウムを多用することで先代から約200kgもの軽量化が図られました。
こうした改良により走行性能は大きく進化し、オフロードはもとよりオンロードでもビックサイズのSUVながら軽快な走りが楽しめる車になっています。
最低地上高は200mmとなります。(現行4代目 2WDモデル)これは、日産車の中では最も高い値となります。※4WDモデルは185mm
エクストレイルは、もともとガンガン使い倒せる道具「タフギア」というコンセプトで開発され、アウトドアなどを楽しむ若者などをターゲットとして作られたSUVでした。そのため、防水シートなどを完備し、汚して使える車でもありました。
しかし、モデルチェンジを重ねるごとに都会派SUVに変わっていき、現行の4代目では、まるで高級SUVのようなスタイリッシュな内外装に様変わりしています。(ただし、エクストリーマーXグレードはアウトドア向けであり、初代のコンセプトを継承しています)
その一方で、中身の4WD性能についてはモデルチェンジを重ねるごとに熟成され、オンロードからオフロードまでオールラウンドに活躍できる、まさにタフギアとしてのキャラクターが強まっています。
<年式:予算目安>
2017年式:94万円~279万円
2018年式:109万円~299万円
2019年式:139万円~319万円
2020年式:158万円~326万円
2021年式:208万円~353万円
2022年式:209万円~509万円
エクストレイルの中古車は、現時点の中古車市場で2,700台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
「エクストリーマーX」「オーテック」などの上位グレードは新車価格も高いため、中古車でも高値で取引きされています。
ただし、3列シートモデルは乗車定員は7名となり、室内長も2530mmまで拡大されています。
エクストレイルは世代を追うごとに室内も広くなっており、現行の4代目では大人5人乗車でも余裕のある広さが確保されています。2列目シートはリクライニング仕様となっており、自分の好みの角度でくつろぐことが可能です。
エクストレイルの象徴ともなる「防水シート」は、現行4代目だとXグレードもしくはX e-4ORCEグレードのみオプション設定できます。(エクストリーマーXは標準装備)
「イルミネーションパッケージ」は、オプション装備であり、グリルや車体下を照らすイルミネーションが装着され、洗練された光の演出が可能です。
一部のグレードではラゲッジスペースに100V(1500W)のAC電源コンセントを設置しているため、キャンプや非常時などに便利でしょう。
「リモコンオートバックドア」は、一部のグレードに用意された機能です。インテリジェントキーを所持した状態でリヤバンパーの下に足先をかざすと、荷物を持ったままリアドアを開閉できます。
2000年に登場した初代エクストレイルは、ガンガン使い倒せる道具「タフギア」というコンセプトで開発されています。
防水シートを標準装備し、テレビCMでは汚れた道具などをそのまま室内に放り込んでワイルドに使う演出がなされたため、アウトドア好きの若者などから高い支持を受けました。
バンパーの一部分を未塗装にするなど、デザイン面からも道具っぽさが溢れる車でした。
2代目(T31型):2007~ 2013年
2代目は、初代のキープコンセプトとなり、初代のもつタフギアのイメージを崩さずに各部の機能が最新化され、正常進化しています。
3代目(T32型):2013~2022年
3代目から路線変更がはじまり、それまでの無骨な見た目から、都会派タイプのスタイリッシュなデザインのSUVへと様変わりしました。
一方で、オフロード走行をサポートする機能は進化しています。悪路走行時に姿勢変化や振動を自動で抑制する「アクティブライドコントロール」を世界初採用するなど、最新の技術も積極的に導入されています。
4代目(T33型):2022年~
2022年に登場した現行4代目では、内外装の質感がさらに向上しています。一方、引き続き中身においてはオフロード走行向けの機能が多々追加されました。
例えば、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」では、オフロードや雪道でも常に最適なトラクションが確保できるよう電子制御され、不安定な路面でもスムーズに走行することができます。
また、日産のハイブリッドシステムである「e-POWER(第2世代)」を全車に搭載しているのも、4代目の特徴です。
最低地上高は210mmとなります。(5代目 EXグレード、EX Masterpieceグレード、EX BLACK EDITIONグレード)
CR-VはホンダのSUVとしては上位モデルとなり、ホンダのコンパクトSUVである「ヴェゼル」と比べるとスペック、サイズともに一回り大きいです。
ガソリンモデルにはホンダの代名詞とも呼べる「VTECターボエンジン」を搭載し、心地よい走りが味わえます。
CR-Vは、前述した「トヨタ RAV4」とライバル関係にある車でもあります。RAV4と同様モデルチェンジを繰り返すごとに大型化、高級化が図られてきた歴史を持ちます。 また、北米などの海外でもユーザーが多い車です。海外SUV市場でも RAV4と人気を二分し、激戦が繰り広げられています。
<年式:予算目安>
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:239万円~368万円
2019年式:237万円~295万円
2020年式:268万円~377万円
2021年式:268万円~348万円
2022年式:286万円~389万円
CR-Vの中古車は、現時点の中古車市場で100台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
ライバルのRAV4と比べると、国内における中古車の流通量は少なめです。
3列シートモデルは乗車定員が7名となり、室内長も2520mmまで拡大されています。このサイズのSUVとしては、十分です。
もともとCR-Vは居住性を重視したSUVというキャラクターもあり、「メカのスペースは最小に、人のスペースは最大に」というホンダの思想をもとに設計がなされています。
そのため、広さを感じられる工夫が細部に施されており、サイズ以上に、広くゆったりと過ごせる空間となっています。
また、「Honda インターナビ」も全車に標準装備されています。このナビは、交通に関するさまざまな情報を「リンクアップフリー」により、通信費無料で利用することができます。
リヤのドアは、ほぼ直角に開閉でき、乗り降りする時に裾などが汚れにくい構造となっています。
例えば、2列目シートを立てた状態では大型トランクを3つ程度収納でき、2列目シートをフラットにすればサーフボードを乗せられるスペースが確保できます。
荷室への視線をさえぎるトノカバーも用意されており、積んでいるものを見られないようにすることが可能です。
初代CR-Vは「ホンダ初のSUV」として1995年に発売されています。
CR-V発売以前はホンダにSUVのラインアップがなかったこともあり、初代モデルはSUVを求める幅広い層のホンダユーザーから人気を集めました。
居住性や実用性を重視したSUVとして開発されており、価格も新車で172万円~と安価に抑えられていました。
当初から2リッター、3ナンバークラスのSUVとして登場していますが、ボディサイズは全長4385×全幅1750mm×全高1675mmとなり、現行から比べるとだいぶ小さめです。
2代目(RD4/5/7型):2001年~2006年
2代目は、初代同様、実用性に重点を当てつつ、サイズアップや装備の充実、4WDシステムの改善などを図っており、正常進化したモデルとなります。
3代目( RE3/4型):2006~2011年
3代目からはキャラクターが大きく変わり、北米や欧州など、海外戦略も視野に入れたモデルとして開発されました。
それまで1,800mm未満であった全幅は一気に1,820mmまで拡大され、堂々としたサイズになりました。
外装デザインは欧州車種を意識した丸みを帯びたフォルムを採用しており、内装の質感も向上させています。
4代目( RM1/4型):2011 ~2018年
4代目においても、3代目と同様に海外戦略を狙ったモデルとして開発され、さらなる上質化が図られています。
4代目では、新開発の4WDシステム「REAL TIME AWD(インテリジェント・コントロール・システム)」を採用したのも注目する点です。
5代目 (RW1/2/RT5/6型):2016~2022年
現行5代目では、全幅1855mmまでサイズアップが図られ、過去最大の大きさを誇るCR-Vとなりました。室内の質感もさらに向上し、海外市場でも引けを取らない水準の室内となっています。
ガソリンモデルには1.5LのVTECターボエンジンが搭載され、VTECならではの伸びやかなフィーリングを体感できます。エンジンは2.4Lの自然吸気エンジンに匹敵するトルクを発揮するため、パワフルです。
5代目からはハイブリッドモデルもラインアップされ、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載されています。
なお、5代目CR-Vは2022年12月で生産終了となり、フルモデルチェンジの予定は現在立てられていません。今後は新型のミドルサイズSUV「ZR-V」にバトンタッチしていく流れとなる模様です。
最低地上高は210mmとなります。(現行2代目)
CX-5は、マツダが掲げる次世代のデザインテーマ「魂動 ~Soul of Motion~」を、同社としては最初に取り入れたデザイン重視のSUVです。鼓動デザインに基づく躍動感溢れる内外装デザインとなっており、特に若いユーザーから人気です。
なお、このCX-5はマツダのSUVの中では中間サイズに位置づけられます。CX-5より小型なSUVとして「CX-3」や「CX-30」、大型なSUVとして「CX-8」がラインナップされています。
サイズやスペックは異なりますが、いずれも同様のデザインコンセプトで開発されています。
<年式:予算目安>
2017年式:115万円~299万円
2018年式:123万円~299万円
2019年式:155万円~358万円
2020年式:158万円~340万円
2021年式:179万円~385万円
2022年式:242万円~438万円
CX-5の中古車は、現時点の中古車市場で2,750台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
「Lパッケージ」や「プロアクティブ」とった上記グレードは、新車価格も高めであるため中古車市場においても高値で取引きされています。
ミドルサイズのSUVとしては十分な広さが確保されており、室内デザインにおいてもマツダらしい美しいデザインが随所に光ります。
単に見た目重視なだけでなく、人間工学に基づいたシート設計など使いやすさも重視した作りとなっており、長時間ドライブでも快適に過ごすことができます。
最低地上高は210mmで、このクラスのSUVとしては高めに設計されており、運転席からの視界も良好です。
ナビ、オーディオ、情報端末が一体化したマツダ独自のコネクティビティシステム「マツダコネクト」が全車に標準装備されています。
「電動スライドガラスサンルーフ」装着車は、運転席上部がサンルーフとなっており(チルトアップ機構付)、電動で開閉することが可能です。
2列目シートは3席をすべてフラットにすることも可能ですが、中央席のみを個別でフラットにすることもできます。中央席のみフラットにしてスキー板やスノーボードを積み、4名乗車することも可能です。
「ハンズフリー機能付パワーリフトゲート」装着車は、アドバンストキーを所持した状態でリアドアの下に足を滑り込ませると、リアドアを自動開閉することができます。
2010年代から、マツダは次世代のデザイン「魂動 ~Soul of Motion~」を採用し、主要車種のデザインを一新していきました。この鼓動デザインを初採用し、先陣を切ったのが初代CX-5です。
他社のSUVとは一線を画す、挑戦的な外観のSUVとしてデビューし注目を集めました。
ガアソリンエンジンには「SKYACTIV-G 2.0」が搭載されています。
他にも軽量で剛性の高い「SKYACTIVシャシー」「SKYACTIVボディ」など、マツダのSKYACTIV技術を全目的に採用したモデルでもあります。
マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も初代から標準装備されており、安全面においても当時のマツダの最新技術を詰め込んだモデルです。
2代目(KF系):2017年~
2代目は、初代の登場からわずか5年でフルモデルチェンジを行い、2017年に発売開始されました。
初代のキープコンセプトとなりますが、細かな部分に手を加え、さらに洗練された鼓動デザインです。
特にインテリアの変更点は多く、2015年頃よりマツダが積極的に採用している水平基調のデザインを取り入れています。他にも新開発の加飾フィルムをデコレーションパネル採用するなど、インテリアの質感は先代に比べ一段と高まっています。
マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も2代目では機能の追加や高性能化が図られ、より事故防止に繋げやすいシステムに進化しています。
最低地上高は212mmとなります。(現行3代目)
カイエンは、ポルシェとしてのスポーティな走り、かつSUVとしての実用性や居住性を融合させたモデルとして開発されており、スポーツカーを圧倒するほどのパワーや走行性を備えています。
価格は高額な部類に入りますが、世界各国の「スポーティなSUVが欲しい」「ポルシェのSUVが欲しい」という層から高い人気を得ており、今や911などを抜き、ポルシェの稼ぎ頭ともなっているモデルです。
なお、ポルシェにはもう一つのSUVとして「ポルシェ マカン」がラインナップされていますが、マカンはカイエンよりもエンジン性能、サイズ、価格が一段下であり、同社のエントリー車種という位置付けとなります。
<年式:予算目安>
2017年式:468万円~768万円
2018年式:438万円~1,670万円
2019年式:738万円~1,498万円
2020年式:758万円~1,880万円
2021年式:1,078万円~1,768万円
2022年式:1,178万円~1,970万円
カイエンの中古車は、現時点の中古車市場で70台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
ノーマルグレードでも1,000万円以上で取引きされることが多く、「S]「GTS」「ターボS」「Eハイブリッド」といった上位グレードは1,500万円以上で取引きされることもあります。
・ホワイト
・ブラック
・キャララホワイトメタリック
・クロマイトブラックメタリック
・モンテゴブルーメタリック
・アルガルベブルーメタリック
・ドロマイトシルバーメタリック
・クォーツァイトグレーメタリック
・アークティックグレー
・カーマインレッド
・クレヨン
・カシミヤベージュメタリック
特に人気なのは「ホワイト」ですが、威厳を感じさせる「ブラック」もカイエンの定番人気カラーとなっています。
ボディサイズは、全長4930mm×全幅1983×全高1698mm
※ノーマルグレードの値
そうした中、レンジローバーなどが参入していた高級SUV分野に注目し、ポルシェとしての新たなる可能性に挑戦するべく開発されたモデルがカイエンです。
初代カイエンは2002年に発売されました。カイエンには、ポルシェがそれまで培ってきた高性能スポーツカー作りの技術が積極的に投入され、オンロード、オフロードともに高い走行性能を発揮できるモデルとして作り上げられています。
特にオンロードでは、SUVでありながらポルシェの名に恥じないスポーツカー顔負けの性能を発揮し、従来のSUVのイメージを一転させました。
近年はジャガーやランボルギーニなどの高級ブランドがSUV市場に参入していますが、こうした流れの源流となっているのは、このカイエンであるとも言われています。
カイエンは予想以上のヒットを記録し、その後ポルシェの稼ぎ頭となっていきます。2010年には初のフルモデルチェンジが行われ、2代目カイエン(958型)がデビューしました。
2017年には2度目のフルモデルチェンジが行われ、3代目カイエン(E3K30型)に世代交代しています。モデルチェンジ後も人気は衰えず、安定した需要を獲得しています。
また、カイエンの登場を機に、小型SUVの「ポルシェ マカン」、セダン型の「ポルシェ パナメーラ」といった従来のポルシェにはなかったジャンルの車種も続々と登場し、ポルシェのラインナップは様変わりしていくことになりました。
2002年に発売された初代カイエンは「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」のプラットフォームを用いて開発されていますが、エンジン、足回り、内外装に至るまでさまざまな部分を独自に設計しており、トゥアレグとはかけ離れた車に仕上がっています。
初代カイエンのノーマルグレードのスペックは最高出力250PS、最大トルク310Nmです。
上位グレードの「カイエン・ターボ」にはスポーツカーを脅かすほどのパフォーマンスが与えられ、最大出力450PS、最大トルク620Nm、0-100km/h加速5.6秒という、当時のSUVとしては驚異的な性能を誇っていました。
このカイエン・ターボのスペックはポルシェのフラグシップクーペ「911」に匹敵するほどの値です。
2代目(958型):2010~2018年
2代目カイエンは2010年に発売されました。初代カイエンが完成されていたため、キープコンセプトの上で各部を進化させています。
パフォーマンスはノーマルのカイエンでは最高出力300PS、最大トルク400Nmまで向上し、アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムなど、燃費を抑えるための機能も充実しました。
また、各部の素材や部品を見直し、先代と比べて180kgの軽量化が図られているのも注目する点です。
3代目(E3K30型):2018年~
2018年に登場した現行3代目カイエンでは、最先端のデジタルシステムが数多く採用され、内外装の質感アップも図られたことでより高級なSUVに進化しました。テールランプが直線状となったのも特徴的で、リアの風貌は大きく変わりました。
3代目でも軽量化が図られ、先代から約65kg軽くなっています。また、車体サイズに関しては全長は先代より伸びていますが、全幅と全高はやや縮められコンパクトにまとめられています。
「3チャンバーエアサスペンション」や「アクティブ制御の4WDシステム」などを採用し、オフロードの走行性能が一段と高められているのも3代目の特徴です。
※本記事は、2023年5月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
オフロードで使われることも多いSUVは、セダンやクーペなどに比べ、最低地上高が高く設計されている車種が多いです。中には最低地上高200mmを越える迫力あるモデルまで存在します。
今回はそうした最低地上高の高い200mm越えのSUVの中から、おすすめの車種を7つ紹介します。
最低地上高の高いSUVを探している方は、参考にしてください。
最低地上高の高いSUVが人気の理由
SUVの場合、最低地上高の高いモデルは安定して高い人気があります。中には、最低地上高の値を最優先にしてSUVを選ぶ人もいるほどです。なぜ最低地上高の高いSUVには人気が集まるのでしょう?
以下では、それぞれの理由について深堀りしていきます。
1.悪路走破性が向上する
最低地上高の高いSUVの場合、車体の底面と地面とのスペース(距離)が大きくなるため、道の上に大きなサイズの障害物があっても、車体の底面と接触せずに走行することが可能です。岩や瓦礫などが溢れたオフロードでも、セダンやクーペなどに比べれば車体を傷つけにくく、安定した走行ができるようになります。
こうしたことから、最低地上高の高いSUVは、アウトドアなどでオフロードを走ることの多いユーザー層から特に高い支持を集めています。
本格的なオフロード走行をする人の中には、リフトアップをして純正状態よりも更に最低地上高を高くする人もいます。
2.見晴らしが良い
最低地上高が高いと、運転席の位置も高くなります。最低地上高200mm越えのSUVともなれば、一般的な乗用車を一段上から見下ろす形となります。運転席からの見晴らしが良く、ストレスのない快適なドライブを楽しむことができるでしょう。また、数台先の道路状況まで見渡せるため周囲の状況を把握しやすく、安全運転、事故防止の観点でもメリットとなります。
ただし、車体の下部や左右などは、最低地上高が高くなりすぎると逆に見えにくくなることもあるため、必要に応じてコーナーセンサーやカメラなどを設置すると心強いでしょう。
3.見た目に迫力がある
同じボディサイズの車でも、最低地上高が高いと視覚的な効果で見た目が大きく見えます。堂々とした迫力のある見た目は、存在感のある車に乗りたいユーザーから人気があります。また、最低地上高が高いとサイズの大きいタイヤを履けるようになるため、タイヤ周りのドレスアップをする楽しみも味わえるでしょう。
トヨタ ランドクルーザー
ランドクルーザーの特徴
「ランドクルーザー」はトヨタが販売するクロスカントリー型の大型SUVであり、トヨタのSUVとしてはフラグシップモデルに位置付けられます。最低地上高は225mmです。(現行300系)この値は、国内のSUVでは最も高い最低地上高となります。車内も広いため、解放感溢れる走行が楽しめるでしょう。
ランドクルーザーはオフロード性能を追求したSUVであり、耐久性、悪路走破性とも世界中から高い評価を得ています。砂漠地帯や密林地帯まで、世界各国のさまざまな地域、環境で愛用されているSUVでもあります。
さらに、高級セダンに匹敵する質感の高さ、快適装備、安全装備などを備えているため、オンロードで優雅に街乗りドライブを楽しむことも可能です。
トヨタ ランドクルーザーの中古車相場
ランドクルーザーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2017年式:485万円~898万円
2018年式:499万円~898万円
2019年式:560万円~958万円
2020年式:627万円~898万円
2021年式:641万円~1499万円
2022年式:1,059万円~1810万円
ランドクルーザーの中古車は、現時点の中古車市場で180台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
なお、2021年より販売されている現行300系は人気が高く生産が追いついていないことから、中古でも1,000万円以上の高い価格で取引きされています。
人気のボディカラー
ランドクルーザーのボディカラーは、下記の5色が設定されています。・ホワイトパールクリスタルシャイン
・プレシャスホワイトパール
・グレーメタリック
・ブラック
・ダークレッドマイカメタリック
・アバンギャルドブロンズメタリック
この中で最も人気が高いカラーは、「プレシャスホワイトパール」です。上品かつ無難なカラーであるため、幅広い層から人気です。
また、ランドクルーザーの重圧感がより高まるため、「ブラック」も安定した人気があります。
スペック
エンジンは、3.5リッターV型6気筒インタークーラー付ツインターボ(最大出力415ps、最大トルク650Nm)ボディサイズは、全長4985mm×全幅1980×全高1925mm
※ガソリンモデルの標準グレード「ZX」の場合
歴代のトヨタ ランドクルーザー
1951年、トヨタが開発した「BJ・FJ型」がランドクルーザーの元祖にあたります。戦時中、日本軍がフィリピンで鹵獲したジープ(通称バンタム・ジープ)が優れていたため、ジープをベースとしたコピー品軍用車の開発を日本軍がトヨタに依頼しました。この際に開発されたのが、BJ・FJ型です。その後、1955~1980年までの間、20系、30系、40系とフルモデルチェンジを続けていますが、20~40系までのランドクルーザーは、全体的にジープの名残があり、軍用車のキャラクターが強めです。
1980年に登場した60系では、それまでと一転し、当時北米で人気だったステーションワゴン風のSUVに様変わりしました。この頃からSUVとしてのイメージが定着していきます。
1984年に登場した70系は、従来の軍用車のルーツを引き継ぎ、本格的なオフロードモデルとなる「ヘビー系」、日常利用に重点をあてた「ライト系」に分けて開発されました。今でもこの70系は根強い人気があり、2014年には30周年記念復活モデルも発売されています。
1989年に登場した80系では、内外装の質感の向上、装備の充実を図り、高級SUVとしての路線にシフトします。同時に強靭なラダーフレームと前後リジッドアクスルという構成を熟成させ、オフロードとオンロードの両方で高い走行性能を発揮する車に仕上げました。
この流れが100系、200系、そして現行の300系まで引き継がれ、現在のランドクルーザーのキャラクターとなっています。
先代モデルとの比較
100系:1998~2007年1998年に発売された100系ランドクルーザーでは、先代80系からの流れを組み、オンロードとオフロードの両方で活躍できる高級SUVを目指し開発されました。
先代80系で初採用されたフルタイム4WD方式を熟成させ、悪路走破性をさらに高めています。それと同時に室内にも力を入れており、インテリアは本革シート、木目調インテリアなど豪華な仕様を採用、「オフロードのセルシオ」を呼ばれたほど高級感溢れる室内に仕上げています。
エンジンには最高馬力235PSを発揮する4.6リッター2UZ-FE V8気筒DOHCエンジンを搭載しており、力強い走りを体感できます。
200系:2007~2021年
2007年に発売された200系ランドクルーザーでは、外観デザインなどはこれまでのランドクルーザーの流れを踏襲し、ランドクルーザーらしさを保ったまま最新化が図られています。
強化されたラダーフレームボディや、走行状態に合わせて5つの走行モードを選択できる「マルチテレインセレクト」などの採用により、オフロードおよびオンロードの走行性能はさらに向上しています。
300系:2021年~
現行の300系では、ランドクルーザーらしさを保ちつつも直線を多用したデザインを採用しています。先代までの丸みを帯びたフォルムとは一風変わり、スポーティでスタイリッシュな風貌となりました。
最新の「GA-Fプラットフォーム」の採用や、ルーフやドアなどにアルミニウムを多用する作りなどにより、ボディ剛性の向上や軽量化も図られています。
この300系は人気がとても高く、発売当初から年間計画台数の3倍以上もの受注が入っており、新車の納車に4年待ちという異様な事態となっています。
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トヨタ RAV4
トヨタ RAV4の特徴
「RAV4」はトヨタが販売するミドルサイズのクロスオーバーSUVです。最低地上高は200mmとなります。(現行5代目 2.0LガソリンモデルのAdventureグレード、Z packageグレード)
RAV4は初代の頃はコンパクトなSUVでしたが、モデルチェンジと共にサイズアップしています。現行の5代目RAV4ではシリーズ史上過去最大のサイズ(全長4600mm×全幅1855mm×全高1695mm)となり、同社のミドルサイズSUV「トヨタ ハリアー」と同程度の大きさを誇る車となりました。
サイズアップに伴い、最低地上高も200mmと引き上げられ、悪路走破性も高められています。
なお、ハリアーとRAV4は、サイズ、スペック、装備、価格等はほとんど同格となっており、ハリアーが「都会派路線、高級路線」なのに対し、RAV4は「スポーティでオフロード向けの路線」というキャラクターの違いがあります。
イメージが様変わりした5代目RAV4ですが、先代とは比べ物にならないほどの人気が集まり、評価も高い一台となっています。
トヨタ RAV4の中古車相場
RAV4を中古で購入する際の目安となる予算を紹介します。<年式:予算目安>
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:199万円~499万円
2020年式:209万円~493万円
2021年式:176万円~528万円
2022年式:269万円~516万円
RAV4の中古車は、現時点の中古車市場で2400台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
「ハイブリッドモデル」は新車価格も高いため、中古でも高額で取引されています。状態が良ければ、中古車販売価格で400万円を超えるものが多いです。
車内の広さ
RAV4の室内の広さは、室内長1890mm×室内幅1515mm×室内高1230mm、乗車定員は5名です。室内は「疲れにくさ」を徹底的に重視し開発されており、後部シートは十分な前後座間距離をキープした設計となっています。
フロントシートの下に足を滑り込ませて伸ばして座ることも可能です。スポーティな外観と一転して室内は質感の高いインテリアとなっており、ゆったりとしたひと時を過ごせるでしょう。
最低地上高は200mmあるため、運転席からの見晴らしもよく、快適なドライブができます。
装備
好みにあわせてデザインをカスタマイズできる「12.3インチTFTカラーメーター」、前後座席全体で解放感を味わえる「パノラマムーンルーフ」、スマートキーを所持した状態でバックドアの下に足を滑り込ませると自動でバックドアが開閉する「ハンズフリーパワーバックドア」などの装備が用意されています。走行システムとしては、走行状況に応じて前後トルク配分を制御し、4WD走行が不要な際には動力伝達を切断し、燃費改善を図る「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が一部のグレードで採用されています。
その他にも「E-Four(電気式4WDシステム)」や「ダイナミックトルクコントロール4WD」などの走行サポートシステムも用意され、悪路走破時でも安定した走りが可能です。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
RAV4のラゲッジスペースの容量は580L(デッキボード下段セット時)となり、クラストップレベルの広さを確保しています。ゴルフバックであれば最大4つまで積むことが可能です。リアシート使用時(5名乗車時)では、奥行1015mmのスペースが利用でき、リアシートを倒した状態(2名乗車時)では奥行1880mmのスペースが利用できます。
高さも935mmのスペースがあるため(デッキボード下段セット時)、ある程度背の高い荷物でも積むことができます。
先代モデルとの比較
初代:1994~2000年1994年に登場した初代RAV4は5ナンバーサイズの小型SUVであり、全長3705mm×全幅1695mm×全高1645mmとコンパクトカーサイズの大きさの車でした。
若者などが日常的に乗れるシティユースを目的とした車として開発されていましたが、オフロード性能も高く、日本車では珍しいベベルギア式のセンターデフを持つ本格的なフルタイム4WDを採用した車でもありました。
2代目:2000~2005年
2代目では、サイズアップが図られ、それまでの5ナンバーサイズのボディから3ナンバーサイズのボディへと一気に拡大されました。
性能面のパワーアップ、装備の充実なども図り、先代よりあらゆる面で進化しましたが、そうしたキャラクターと当時の需要が上手くマッチせず、販売は今ひとつ伸びませんでした。
3代目:2005~2016年
3代目は、北米などの海外市場を意識したモデルとして開発されたこともあり、さらなるサイズアップが図られています。この世代では、従来のフルタイム4WDから電子制御式4WDへ変更されているのも特徴的です。
4代目:2013~2018年(日本未発売)
4代目は、日本国内では販売されず、北米市場を中心とした海外限定モデルが販売されました。海外市場を前提として設計されているため、従来のRAV4よりパワーや質感は高めとなっています。
2016年には世界のSUV販売台数1位に輝いた車でもあり、海外では大ヒットしたモデルとなります。
5代目:2018年~
2018年より発売されている現行RAV4は、サイズをさらに拡大し、シリーズ至上最大サイズとなりました。
外観は直線を多用したエッジの効いたフォルムとなり、スポーティさが増しています。
最新の「GA-Kプラットフォーム」を採用しパワートレインを一新しており、悪路走破性もこれまで以上に高くなっています。
レクサス LX
レクサス LXの特徴
「レクサスLX」はレクサスが販売する大型SUVであり、レクサスのSUVとしてはフラグシップモデルに位置づけられます。最低地上高は210mmとなります。(現行LX600系 EXECUTIVEグレード)
レクサスLXは「トヨタ ランドクルーザー」をベースとした上で、レクサスならではの上質さを目指して改良したモデルです。基礎的な構造などメカニカルな部分はランドクルーザーと共通する部分が多く、高いオフロード性能を持ちます。
その上で、内外装のデザインや装備などをレクサスの水準で高級化しており、ランドクルーザー以上の上質なドライブを味わえます。特に静粛性においてはランドクルーザー以上に徹底されているため、一段と静かな走りを体感できるでしょう。
レクサス LXの中古車相場
レクサスLXを中古で購入する際の目安となる予算を紹介します。<年式:予算目安>
2017年式:718万円~1,220万円
2018年式:914万円~1,279万円
2019年式:928万円~1,248万円
2020年式:948万円~1,399万円
2021年式:1,098万円~1,488万円
2022年式:1,698万円~2,580万円
レクサスLXの中古車は、現時点の中古車市場で100台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
レクサスのフラグシップSUVであり新車価格は1,200万円以上する車ですので、中古車においても1,000万円以上で取引きされることが多いです。
車内の広さ
レクサスLXの室内サイズは、7人乗りモデルの場合、室内長2755mm×室内幅1630mm×室内高1190mmとなり、国内SUVの中でもトップクラスの広さを誇ります。シートは全車本革仕様なので、航空機のファーストクラスのシートのような抜群な座り心地を味わえるでしょう。
特にエクゼクティブグレードでは、敢えて座席数を減らしており、後部座席はまるでリムジンかのような広々とした空間となっています。運転席周りも広々としており、最低地上高が高いことも相まって、見晴らしのよい光景が広がります。
装備
全車に標準装備されている「インテリアイルミパッケージ」は、室内の各部を照らす間接照明であり、14色のテーマカラーに加え50色のカスタムカラーを設定することが可能です。「電動オットマン」装着車は、角度を電動で調整できる足置きがリヤシートに用意されているため、オフロード走行時にも足を快適に支えてくれるでしょう。
「リヤシートエンターテインメントシステム」装着車は、11.6インチディスプレイを、運転席と助手席の後ろに左右1台ずつ設置し、さまざまな映像コンテンツを楽しめます。
エグゼクティブグレード専用の「リヤパワーシート」は、リクライニング仕様となっており、ゆったりとした姿勢でドライブができます。オフロード走行の不快な振動なども抑える作りとなっており、ストレスなく座れるシートです。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
レクサスLXのラゲッジスペースの容量は1109Lとなり、ゴルフバックを最大5個収納できる広さがあります。2列、3列シートをフラットに倒した場合の奥行きは2092mmとなり、ラゲッジスペースの高さは598mmです。
ラゲッジスペースの左側に用意された「マルチシートオートアレンジ」のスイッチを押すと、2列目、3列目のシートが全自動でフラット状態に移行しますので、自分の手でシートを倒す必要がありません。
先代モデルとの比較
初代(LX450):1996~1997年レクサスLXの初代は、1996年に登場し、主に北米市場を中心に発売されました。
2代目(LX470):1998~2007年
初代および2代目の時代はレクサスブランド自体が今の様なプレミアム路線に入っておらず、レクサスはあくまでトヨタの北米戦略ブランドといった位置付けでした。そのため、ベースとなっているランドクルーザーと多くの部分が共通しており、見た目としてもあまり変わりません。
ただし、ランドクルーザーより高級感を高めるため、フロントグリルや内装パーツなどを部分的に変更しています。
3代目(LX570):2007~2022年
2000年以降よりレクサスブランドはプレミアム路線に突入し、日本国内でもレクサスブランドの展開が本格的にはじまりました。
そうしたブランドの変化から、この3代目からレクサス色が色濃く出たモデルとなります。ランドクルーザー(200系)をベースにしつつ外装や内装のデザインを一新し、ランドクルーザーとはっきりとした違いが分かる車となりました。
特に内装は水平基調を取り入れたレクサスならではの高級感溢れる仕上がりとしています。また、レクサスの予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を、日本で販売するレクサス車として初採用しています。
4代目(LX600):2022年~
現行となる4代目も3代目に引き続き、レクサスのフラグシップSUVに恥じない高い性能と高級感を与えられたモデルとして開発されています。
特質すべき点として、4代目では「GA-Fプラットフォーム」をレクサスとしては初採用しており、またボディ各部にアルミニウムを多用することで先代から約200kgもの軽量化が図られました。
こうした改良により走行性能は大きく進化し、オフロードはもとよりオンロードでもビックサイズのSUVながら軽快な走りが楽しめる車になっています。
日産 エクストレイル
日産 エクストレイルの特徴
「エクストレイル」は、日産が販売するミドルサイズSUVです。最低地上高は200mmとなります。(現行4代目 2WDモデル)これは、日産車の中では最も高い値となります。※4WDモデルは185mm
エクストレイルは、もともとガンガン使い倒せる道具「タフギア」というコンセプトで開発され、アウトドアなどを楽しむ若者などをターゲットとして作られたSUVでした。そのため、防水シートなどを完備し、汚して使える車でもありました。
しかし、モデルチェンジを重ねるごとに都会派SUVに変わっていき、現行の4代目では、まるで高級SUVのようなスタイリッシュな内外装に様変わりしています。(ただし、エクストリーマーXグレードはアウトドア向けであり、初代のコンセプトを継承しています)
その一方で、中身の4WD性能についてはモデルチェンジを重ねるごとに熟成され、オンロードからオフロードまでオールラウンドに活躍できる、まさにタフギアとしてのキャラクターが強まっています。
日産 エクストレイルの中古車相場
エクストレイルを中古で購入する際の目安となる予算を紹介します。<年式:予算目安>
2017年式:94万円~279万円
2018年式:109万円~299万円
2019年式:139万円~319万円
2020年式:158万円~326万円
2021年式:208万円~353万円
2022年式:209万円~509万円
エクストレイルの中古車は、現時点の中古車市場で2,700台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
「エクストリーマーX」「オーテック」などの上位グレードは新車価格も高いため、中古車でも高値で取引きされています。
車内の広さ
エクストレイルの室内の広さは、室内長1980mm×室内幅1540mm×室内高1255mmとなり、乗車定員は5名です。ただし、3列シートモデルは乗車定員は7名となり、室内長も2530mmまで拡大されています。
エクストレイルは世代を追うごとに室内も広くなっており、現行の4代目では大人5人乗車でも余裕のある広さが確保されています。2列目シートはリクライニング仕様となっており、自分の好みの角度でくつろぐことが可能です。
装備
「プロパイロット」は日産が開発する自動運転&セーフティの先進機能であり、XグレードやGグレードに搭載されます。車間距離の調整、車線変更時やカーブ時などの走行サポートなどをシステム側で行ってくれるものです。エクストレイルの象徴ともなる「防水シート」は、現行4代目だとXグレードもしくはX e-4ORCEグレードのみオプション設定できます。(エクストリーマーXは標準装備)
「イルミネーションパッケージ」は、オプション装備であり、グリルや車体下を照らすイルミネーションが装着され、洗練された光の演出が可能です。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
エクストレイルのラゲッジスペースは、575Lの容量があり、クラストップレベルの広さを確保しています。ホイールハウスの間幅を広く取ることで大きな荷物も積みやすい設計となっており、ゴルフバックを最大4個まで収納できる広さがあります。一部のグレードではラゲッジスペースに100V(1500W)のAC電源コンセントを設置しているため、キャンプや非常時などに便利でしょう。
「リモコンオートバックドア」は、一部のグレードに用意された機能です。インテリジェントキーを所持した状態でリヤバンパーの下に足先をかざすと、荷物を持ったままリアドアを開閉できます。
先代モデルとの比較
初代(T30型):2000~2007年2000年に登場した初代エクストレイルは、ガンガン使い倒せる道具「タフギア」というコンセプトで開発されています。
防水シートを標準装備し、テレビCMでは汚れた道具などをそのまま室内に放り込んでワイルドに使う演出がなされたため、アウトドア好きの若者などから高い支持を受けました。
バンパーの一部分を未塗装にするなど、デザイン面からも道具っぽさが溢れる車でした。
2代目(T31型):2007~ 2013年
2代目は、初代のキープコンセプトとなり、初代のもつタフギアのイメージを崩さずに各部の機能が最新化され、正常進化しています。
3代目(T32型):2013~2022年
3代目から路線変更がはじまり、それまでの無骨な見た目から、都会派タイプのスタイリッシュなデザインのSUVへと様変わりしました。
一方で、オフロード走行をサポートする機能は進化しています。悪路走行時に姿勢変化や振動を自動で抑制する「アクティブライドコントロール」を世界初採用するなど、最新の技術も積極的に導入されています。
4代目(T33型):2022年~
2022年に登場した現行4代目では、内外装の質感がさらに向上しています。一方、引き続き中身においてはオフロード走行向けの機能が多々追加されました。
例えば、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」では、オフロードや雪道でも常に最適なトラクションが確保できるよう電子制御され、不安定な路面でもスムーズに走行することができます。
また、日産のハイブリッドシステムである「e-POWER(第2世代)」を全車に搭載しているのも、4代目の特徴です。
ホンダ CR-V
ホンダ CR-Vの特徴
「CR-V」はホンダが販売するミドルサイズのクロスオーバーSUVです。最低地上高は210mmとなります。(5代目 EXグレード、EX Masterpieceグレード、EX BLACK EDITIONグレード)
CR-VはホンダのSUVとしては上位モデルとなり、ホンダのコンパクトSUVである「ヴェゼル」と比べるとスペック、サイズともに一回り大きいです。
ガソリンモデルにはホンダの代名詞とも呼べる「VTECターボエンジン」を搭載し、心地よい走りが味わえます。
CR-Vは、前述した「トヨタ RAV4」とライバル関係にある車でもあります。RAV4と同様モデルチェンジを繰り返すごとに大型化、高級化が図られてきた歴史を持ちます。 また、北米などの海外でもユーザーが多い車です。海外SUV市場でも RAV4と人気を二分し、激戦が繰り広げられています。
ホンダ CR-Vの中古車相場
CR-Vを中古で購入する際の目安となる予算を紹介します。<年式:予算目安>
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:239万円~368万円
2019年式:237万円~295万円
2020年式:268万円~377万円
2021年式:268万円~348万円
2022年式:286万円~389万円
CR-Vの中古車は、現時点の中古車市場で100台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
ライバルのRAV4と比べると、国内における中古車の流通量は少なめです。
車内の広さ
CR-Vの室内の広さは、室内長1970mm×室内幅1550mm×室内高1230mmとなり、乗車定員は5名です。3列シートモデルは乗車定員が7名となり、室内長も2520mmまで拡大されています。このサイズのSUVとしては、十分です。
もともとCR-Vは居住性を重視したSUVというキャラクターもあり、「メカのスペースは最小に、人のスペースは最大に」というホンダの思想をもとに設計がなされています。
そのため、広さを感じられる工夫が細部に施されており、サイズ以上に、広くゆったりと過ごせる空間となっています。
装備
ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車に標準装備しており、ミリ波レーダーで歩行者を検知する等、さまざまな先進機能で安全運転をサポートしてくれます。また、「Honda インターナビ」も全車に標準装備されています。このナビは、交通に関するさまざまな情報を「リンクアップフリー」により、通信費無料で利用することができます。
リヤのドアは、ほぼ直角に開閉でき、乗り降りする時に裾などが汚れにくい構造となっています。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
CR-Vのラゲッジスペースの容量は、ガソリンモデルでは561L、ハイブリッドモデルで499Lです。ラゲッジスペースの広さは、2列目シートをフラットにした状態で、荷室長1830mm、荷室幅1550mmの空間を確保できます。例えば、2列目シートを立てた状態では大型トランクを3つ程度収納でき、2列目シートをフラットにすればサーフボードを乗せられるスペースが確保できます。
荷室への視線をさえぎるトノカバーも用意されており、積んでいるものを見られないようにすることが可能です。
先代モデルとの比較
初代(RD1/2型):1995~2001年初代CR-Vは「ホンダ初のSUV」として1995年に発売されています。
CR-V発売以前はホンダにSUVのラインアップがなかったこともあり、初代モデルはSUVを求める幅広い層のホンダユーザーから人気を集めました。
居住性や実用性を重視したSUVとして開発されており、価格も新車で172万円~と安価に抑えられていました。
当初から2リッター、3ナンバークラスのSUVとして登場していますが、ボディサイズは全長4385×全幅1750mm×全高1675mmとなり、現行から比べるとだいぶ小さめです。
2代目(RD4/5/7型):2001年~2006年
2代目は、初代同様、実用性に重点を当てつつ、サイズアップや装備の充実、4WDシステムの改善などを図っており、正常進化したモデルとなります。
3代目( RE3/4型):2006~2011年
3代目からはキャラクターが大きく変わり、北米や欧州など、海外戦略も視野に入れたモデルとして開発されました。
それまで1,800mm未満であった全幅は一気に1,820mmまで拡大され、堂々としたサイズになりました。
外装デザインは欧州車種を意識した丸みを帯びたフォルムを採用しており、内装の質感も向上させています。
4代目( RM1/4型):2011 ~2018年
4代目においても、3代目と同様に海外戦略を狙ったモデルとして開発され、さらなる上質化が図られています。
4代目では、新開発の4WDシステム「REAL TIME AWD(インテリジェント・コントロール・システム)」を採用したのも注目する点です。
5代目 (RW1/2/RT5/6型):2016~2022年
現行5代目では、全幅1855mmまでサイズアップが図られ、過去最大の大きさを誇るCR-Vとなりました。室内の質感もさらに向上し、海外市場でも引けを取らない水準の室内となっています。
ガソリンモデルには1.5LのVTECターボエンジンが搭載され、VTECならではの伸びやかなフィーリングを体感できます。エンジンは2.4Lの自然吸気エンジンに匹敵するトルクを発揮するため、パワフルです。
5代目からはハイブリッドモデルもラインアップされ、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載されています。
なお、5代目CR-Vは2022年12月で生産終了となり、フルモデルチェンジの予定は現在立てられていません。今後は新型のミドルサイズSUV「ZR-V」にバトンタッチしていく流れとなる模様です。
マツダ CX-5
マツダ CX-5の特徴
「CX-5」はマツダが販売するミドルサイズのクロスオーバーSUVです。最低地上高は210mmとなります。(現行2代目)
CX-5は、マツダが掲げる次世代のデザインテーマ「魂動 ~Soul of Motion~」を、同社としては最初に取り入れたデザイン重視のSUVです。鼓動デザインに基づく躍動感溢れる内外装デザインとなっており、特に若いユーザーから人気です。
なお、このCX-5はマツダのSUVの中では中間サイズに位置づけられます。CX-5より小型なSUVとして「CX-3」や「CX-30」、大型なSUVとして「CX-8」がラインナップされています。
サイズやスペックは異なりますが、いずれも同様のデザインコンセプトで開発されています。
マツダ CX-5の中古車相場
CX-5を中古で購入する際の目安となる予算を紹介します。<年式:予算目安>
2017年式:115万円~299万円
2018年式:123万円~299万円
2019年式:155万円~358万円
2020年式:158万円~340万円
2021年式:179万円~385万円
2022年式:242万円~438万円
CX-5の中古車は、現時点の中古車市場で2,750台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
「Lパッケージ」や「プロアクティブ」とった上記グレードは、新車価格も高めであるため中古車市場においても高値で取引きされています。
車内の広さ
CX-5の室内の広さは室内長1890mm×室内幅1540mm×室内高1265mmとなり、乗車定員は5名です。ミドルサイズのSUVとしては十分な広さが確保されており、室内デザインにおいてもマツダらしい美しいデザインが随所に光ります。
単に見た目重視なだけでなく、人間工学に基づいたシート設計など使いやすさも重視した作りとなっており、長時間ドライブでも快適に過ごすことができます。
最低地上高は210mmで、このクラスのSUVとしては高めに設計されており、運転席からの視界も良好です。
装備
マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」が全車で標準装備されており、自動ブレーキ、障害物検知などさまざまセーフティ機能でドライバ―の安全を守ります。ナビ、オーディオ、情報端末が一体化したマツダ独自のコネクティビティシステム「マツダコネクト」が全車に標準装備されています。
「電動スライドガラスサンルーフ」装着車は、運転席上部がサンルーフとなっており(チルトアップ機構付)、電動で開閉することが可能です。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
CX-5のラゲッジスペースの容量は505Lであり、ゴルフバックを最大4つ積めるスペースが確保されています。数値としては、荷室長約950mm×荷室幅約1450mm×荷室高約790mmです。(フロアボード下段セット時)2列目シートは3席をすべてフラットにすることも可能ですが、中央席のみを個別でフラットにすることもできます。中央席のみフラットにしてスキー板やスノーボードを積み、4名乗車することも可能です。
「ハンズフリー機能付パワーリフトゲート」装着車は、アドバンストキーを所持した状態でリアドアの下に足を滑り込ませると、リアドアを自動開閉することができます。
先代モデルとの比較
初代(KE系):2012~2016年2010年代から、マツダは次世代のデザイン「魂動 ~Soul of Motion~」を採用し、主要車種のデザインを一新していきました。この鼓動デザインを初採用し、先陣を切ったのが初代CX-5です。
他社のSUVとは一線を画す、挑戦的な外観のSUVとしてデビューし注目を集めました。
ガアソリンエンジンには「SKYACTIV-G 2.0」が搭載されています。
他にも軽量で剛性の高い「SKYACTIVシャシー」「SKYACTIVボディ」など、マツダのSKYACTIV技術を全目的に採用したモデルでもあります。
マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も初代から標準装備されており、安全面においても当時のマツダの最新技術を詰め込んだモデルです。
2代目(KF系):2017年~
2代目は、初代の登場からわずか5年でフルモデルチェンジを行い、2017年に発売開始されました。
初代のキープコンセプトとなりますが、細かな部分に手を加え、さらに洗練された鼓動デザインです。
特にインテリアの変更点は多く、2015年頃よりマツダが積極的に採用している水平基調のデザインを取り入れています。他にも新開発の加飾フィルムをデコレーションパネル採用するなど、インテリアの質感は先代に比べ一段と高まっています。
マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も2代目では機能の追加や高性能化が図られ、より事故防止に繋げやすいシステムに進化しています。
ポルシェ カイエン
ポルシェ カイエンの特徴
「カイエン」はポルシェが販売する大型SUVです。最低地上高は212mmとなります。(現行3代目)
カイエンは、ポルシェとしてのスポーティな走り、かつSUVとしての実用性や居住性を融合させたモデルとして開発されており、スポーツカーを圧倒するほどのパワーや走行性を備えています。
価格は高額な部類に入りますが、世界各国の「スポーティなSUVが欲しい」「ポルシェのSUVが欲しい」という層から高い人気を得ており、今や911などを抜き、ポルシェの稼ぎ頭ともなっているモデルです。
なお、ポルシェにはもう一つのSUVとして「ポルシェ マカン」がラインナップされていますが、マカンはカイエンよりもエンジン性能、サイズ、価格が一段下であり、同社のエントリー車種という位置付けとなります。
ポルシェ カイエンの中古車相場
カイエンを中古で購入する際の目安となる予算を紹介します。<年式:予算目安>
2017年式:468万円~768万円
2018年式:438万円~1,670万円
2019年式:738万円~1,498万円
2020年式:758万円~1,880万円
2021年式:1,078万円~1,768万円
2022年式:1,178万円~1,970万円
カイエンの中古車は、現時点の中古車市場で70台程度が流通しています。(2017年式~のモデル)
ノーマルグレードでも1,000万円以上で取引きされることが多く、「S]「GTS」「ターボS」「Eハイブリッド」といった上位グレードは1,500万円以上で取引きされることもあります。
人気のボディカラー
カイエンのボディカラーは、下記の12色が設定されています。・ホワイト
・ブラック
・キャララホワイトメタリック
・クロマイトブラックメタリック
・モンテゴブルーメタリック
・アルガルベブルーメタリック
・ドロマイトシルバーメタリック
・クォーツァイトグレーメタリック
・アークティックグレー
・カーマインレッド
・クレヨン
・カシミヤベージュメタリック
特に人気なのは「ホワイト」ですが、威厳を感じさせる「ブラック」もカイエンの定番人気カラーとなっています。
スペック
エンジンは、3.0リッターV型6気筒ターボエンジン(最大出力353ps、最大トルク500Nm)ボディサイズは、全長4930mm×全幅1983×全高1698mm
※ノーマルグレードの値
歴代のポルシェ カイエン
ポルシェはドイツの高性能自動車メーカーですが、カイエン登場前は「911」「ケイマン」「ボクスター」といったクーペモデルのみラインナップしていました。そうした中、レンジローバーなどが参入していた高級SUV分野に注目し、ポルシェとしての新たなる可能性に挑戦するべく開発されたモデルがカイエンです。
初代カイエンは2002年に発売されました。カイエンには、ポルシェがそれまで培ってきた高性能スポーツカー作りの技術が積極的に投入され、オンロード、オフロードともに高い走行性能を発揮できるモデルとして作り上げられています。
特にオンロードでは、SUVでありながらポルシェの名に恥じないスポーツカー顔負けの性能を発揮し、従来のSUVのイメージを一転させました。
近年はジャガーやランボルギーニなどの高級ブランドがSUV市場に参入していますが、こうした流れの源流となっているのは、このカイエンであるとも言われています。
カイエンは予想以上のヒットを記録し、その後ポルシェの稼ぎ頭となっていきます。2010年には初のフルモデルチェンジが行われ、2代目カイエン(958型)がデビューしました。
2017年には2度目のフルモデルチェンジが行われ、3代目カイエン(E3K30型)に世代交代しています。モデルチェンジ後も人気は衰えず、安定した需要を獲得しています。
また、カイエンの登場を機に、小型SUVの「ポルシェ マカン」、セダン型の「ポルシェ パナメーラ」といった従来のポルシェにはなかったジャンルの車種も続々と登場し、ポルシェのラインナップは様変わりしていくことになりました。
先代モデルとの比較
初代(955/957型):2002~2010年2002年に発売された初代カイエンは「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」のプラットフォームを用いて開発されていますが、エンジン、足回り、内外装に至るまでさまざまな部分を独自に設計しており、トゥアレグとはかけ離れた車に仕上がっています。
初代カイエンのノーマルグレードのスペックは最高出力250PS、最大トルク310Nmです。
上位グレードの「カイエン・ターボ」にはスポーツカーを脅かすほどのパフォーマンスが与えられ、最大出力450PS、最大トルク620Nm、0-100km/h加速5.6秒という、当時のSUVとしては驚異的な性能を誇っていました。
このカイエン・ターボのスペックはポルシェのフラグシップクーペ「911」に匹敵するほどの値です。
2代目(958型):2010~2018年
2代目カイエンは2010年に発売されました。初代カイエンが完成されていたため、キープコンセプトの上で各部を進化させています。
パフォーマンスはノーマルのカイエンでは最高出力300PS、最大トルク400Nmまで向上し、アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムなど、燃費を抑えるための機能も充実しました。
また、各部の素材や部品を見直し、先代と比べて180kgの軽量化が図られているのも注目する点です。
3代目(E3K30型):2018年~
2018年に登場した現行3代目カイエンでは、最先端のデジタルシステムが数多く採用され、内外装の質感アップも図られたことでより高級なSUVに進化しました。テールランプが直線状となったのも特徴的で、リアの風貌は大きく変わりました。
3代目でも軽量化が図られ、先代から約65kg軽くなっています。また、車体サイズに関しては全長は先代より伸びていますが、全幅と全高はやや縮められコンパクトにまとめられています。
「3チャンバーエアサスペンション」や「アクティブ制御の4WDシステム」などを採用し、オフロードの走行性能が一段と高められているのも3代目の特徴です。
※本記事は、2023年5月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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