車のニュース
更新日:2023.07.14 / 掲載日:2023.06.07

【2023年版】お手頃価格で買えるSUVおすすめモデル7車種

SUVはここ数年、国内はもとより世界的にも人気が高まっている自動車カテゴリーの一つです。

各メーカーもSUVブームに乗るべくコンパクトカーや軽自動車並みの価格で購入できるモデルをリリースしており、これもまた人気を博しています。

そこで今回は、お手頃価格で買えるSUVを紹介し、それぞれのスペックや特徴、中古車相場などを比較していきます。

お手頃価格で買えるSUVが人気の理由

まずは、お手頃価格で買えるSUVが新車・中古車問わず現在人気を博している理由について、見ていきましょう。

1.価格が安いので手に入りやすい

近年リリースされた新型車は、どれも高性能なうえ原材料費や人件費などの製造コストも高騰しています。そのため、カテゴリー問わず新車時の車体価格は軒並み高くなってきています。

そんな中、走行性能や居住性で軽自動車に勝る「普通車規格のSUV」が軽自動車並もしくはそれよりもリーズナブルな価格で手に入るため、人気が出ているのです。

2.サイズがコンパクトで扱いやすい

パジェロやランドクルーザーに代表される「フルサイズSUV」は地上高や車高が高いため、悪路走破性に優れており、視野が広いことがメリットです。しかし、狭い道も多い国内の道路事情下では、「小回りが利きにくくて扱いづらい」という弱点もあります。

その点、今回紹介するお手頃価格で買えるSUVは、どれも全高・全幅・全長ともにサイズ感がフルサイズSUVよりかなりコンパクトです。そのため、SUVの割には小回りが利き、狭い道が入り組んでいる都市部でも扱いやすいことが、国内で人気になっている理由の1つと考えられます。

3.活躍できるシーンが幅広い

前述した通り、お手頃価格で買えるSUVには、比較的コンパクトなサイズの車種が多くなっています。とはいえ、SUV本来の持ち味である悪路走破性・視認性・安全性の高さは、セダンやスポーツカー、軽自動車より上です。

さらに車高が高い分ラゲッジスペースに余裕があるため、通勤・通学・買い物などといった日常使用はもちろん、アウトドアシーンでも存分に活躍してくれます。

トヨタ ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロスの特徴

ヤリスクロスは、トヨタの世界戦略コンパクトカーであるヤリス(旧ヴィッツ)の派生車種です。

GA-Bプラットフォームが採用されていますが、SUVとしての有用性や汎用性を高めるため、全長・全幅・全高ともに一回り拡大されています。その結果、後部座席には大人が3人乗っても余裕があるほか、ラゲッジスペースもヤリスの「174L」から「390L」にまで増えています。

また、「ENERGETIC SMART」をコンセプトとしたデザインは、スポーティーなヤリスとは一線を画す、力強いワイルドさを演出しています。

トヨタ ヤリスクロスの中古車相場

ヤリスクロスにおいて一番人気となっている、「G」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2020年式:167万円~249万円
2021年式:179万円~298万円
2022年式:179万円~259万円
2023年式:189万円~242万円

ヤリスクロス「G」グレードの中古車は、現時点で中古車市場に184台以上が流通しています。新車人気が高いモデルだけあり、デビューから3年余りしか経過していない割に台数が多いです。

人気のボディカラー

ヤリスクロスのボディカラーは、下記のモノトーン8種、ツートン5種の全13バリエーションが設定されています。

【モノトーン】
・ブラックマイカ
・ブラスゴールドメタリック
・ダークブルーマイカメタリック
・グレイッシュブルー
・ベージュ
・シルバーメタリック
・プラチナホワイトパールマイカ
・センシュアルレッドマイカ

【ツートン】
・ブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ
・ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ
・ブラックマイカ×ベージュ
・ブラックマイカ×ブラスゴールドメタリック
・ブラックマイカ×グレイッシュブルー

この中では、落ち着いたホワイトボディにきらきらとマイカが輝く「プラチナホワイトパールマイカ」が人気です。

スペック

エンジンは、1.5L直列3気筒DOHC最高出力120ps

ボディサイズは全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mm

※Gグレードの場合のスペックになります。

歴代のトヨタ ヤリスクロス

2020年2月にベースであるヤリスが販売されると、事実上の先代モデルであるヴィッツのネームバリューもあり、瞬く間にパーソナルカーとして大ヒットしました。そして、同年8月に世界的なSUVブームの流れに乗る形で矢継ぎ早に登場したのが、ヤリスクロスです。

ヤリスクロスがデビューした当時、すでに国内ではキックスやCX-3など同クラスのコンパクトSUVがライバルとして存在していました。そんな中、ヤリスクロスには、ヤリスシリーズならではの安全性や低燃費性は継承しつつ、SUVらしい走破性を高める先進技術が採用されていたのが特徴です。

例えば、ハイブリッド4WDモデルには、モーターで車輪を駆動する電気式四駆「E-Four」が採用されています。また、ガソリン4WDモデルには、路面状況に応じて3つの走行モードを選択可能な「マルチテレインセレクト」が搭載されました。

その結果、ヤリスクロスはデビュー以降、着実にその売上げを伸ばし、本家ヤリスを含むヤリスシリーズは2020年・2021年・2022年と3年連続で年間新車売上ランキングのトップをキープしています。

トヨタ ヤリスクロスの燃費と維持費

ヤリスクロスのカタログ燃費(2WD・WLTCモード)は、ハイブリッドモデルが「30.8km/L」ガソリンモデルが「20.2km/L」です。

これを見る限り、ベースであるヤリスと比較するとサイズが大きい分、さすがに見劣りします。しかし、GA-Bプラットフォームに基づく徹底的な小型・軽量化とパワートレインの最適化により、ハイブリッドモデルはクラス世界トップレベルの低燃費を実現しています。

ヤリスクロスを購入した時の維持費としては、まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税が「30,500円/年」の納付が必要です。

また、継続車検時に支払うことになる重量税と自賠責保険料については、重量税が「7,500円/年」自賠責保険料は「11,500円/年」となります。

これらに日ごろのメンテナンス代や消耗品費、車検時の追加整備料や部品代、駐車場代や燃料代などを加えたものが、ヤリスクロスの維持費となってきます。

トヨタ ヤリスクロスの中古車を探す

トヨタ ライズ

トヨタ ライズの特徴

ライズは、日常から休日のレジャーまで幅広く使える、「アクティブ・ユースフル・コンパクト」をコンセプトにトヨタが開発した5ナンバーサイズのクロスオーバーSUVです。

取り回しやすいサイズ感ながら、広い室内と使い勝手の良い収納スペースを持っています。また、搭載された1.0L直列3気筒ガソリンターボエンジンは、力強い走りと高い省燃費性能を両立しています。そのため、主にファミリー層の男性陣から強い支持を集めているようです。

トヨタ ライズの中古車相場

ライズにおいて一番人気となっている、「G」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2019年式:149万円~209万円
2020年式:149万円~242万円
2021年式:124万円~249万円
2022年式:159万円~264万円
2023年式:169万円~258万円

ライズ「G」グレードの中古車は、現時点で中古車市場に480台以上が流通しています。ライズの中古車は、走行距離の長短や車両状態によって価格が大きく異なる一方、年式ではあまり上下しない傾向にあるようです。

車内の広さ

ライズは、5ナンバーサイズに収まるコンパクト設計ながら広々とした室内空間が生み出す居住性の高さが人気で、その車内の広さは以下のようになっています。

・室内長:1955mm
・室内幅:1420mm
・室内高:1250mm

なお、アイポイントの高さ確保や、悪路走破性・乗降性向上などを望める最低地上高は185mmで、乗車定員は5名です。

装備

ライズには、ガソリンモデルとハイブリッドモデルの2つのタイプがあり、グレードやモデルによって標準装備は異なります。

しかし、「衝突回避支援ブレーキ機能」や「車線逸脱警報機能」といった予防安全装備は、全てのグレードに標準装備されています。他にも、ブレーキ制御付誤発進抑制機能や先行者発進お知らせ機能なども搭載されています。

また、グレードやタイプによっては、全車速追従機能付ACCやスマートパノラマパーキングアシストといった次世代型の運転支援装備が採用されているのも、ライズの特徴です。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

ライズのラゲッジスペース容量は、コンパクトSUVとしては最高クラスの「369L」です。実用的なシートアレンジと組み合わせれば、かなりの長尺物も搭載可能ですし、デッキボード下にも収納スペースを確保した二重構造になっています。

また、車内のいたるところにペットボトルホルダーや小物入れなどといった、使い勝手の良い収納スペースが確保されています。

トヨタ ライズの燃費と維持費

ライズのカタログ燃費(2WD・WLTCモード)は、ハイブリッドモデルが「28.0km/L」ガソリンモデルが「20.7m/L」です。

同社のヤリスクロスと比較すると、ハイブリッドモデルこそやや劣りますが、ガソリンモデルは同等の省燃費性能を持っています。

ライズを購入した時の維持費としては、まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税が「25,000円/年」もしくは「30,500/年」必要です。

また、継続車検時に支払うことになる重量税と自賠責保険料については、重量税はグレードによって異なり「5,000円/年」もしくは「7,500円/年」、自賠責保険料は「11,500円/年」となります。

これらに、日ごろのメンテナンス代や消耗品費、車検時の追加整備料や部品代、駐車場代や燃料代などを加えたものが、ライズの維持費となってきます。

トヨタ ライズの中古車を探す

日産 キックス

日産 キックスの特徴

キックスは、ワイルドでスポーティーな走りとスマートさを併せ持つ、日産の大人気コンパクトSUVです。

現行モデルは、日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」を採用しているため、EVのようなリニアな走りと充電いらずの長い航続可能性能も備えています。

また、スタイリッシュかつ高級感のあるデザインも好評で、2020年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。

日産 キックスの中古車相場

キックスにおいて一番人気となっている、「Z」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2019年式:119万円~258万円
2020年式:132万円~313万円
2021年式:149万円~264万円
2022年式:169万円~318万円
2023年式:183万円~289万円

キックスの中古車は、現時点で中古車市場に11630台以上が流通しています。現行モデルが登場してまだ3年余りと短いため、走行距離が短く比較的状態の良い中古車が多いようです。

人気のボディカラー

キックスのボディカラーは、下記のモノトーン8種、ツートン5種の全13バリエーションが設定されています。

【モノトーン】
・ブリリアントホワイトパール
・ブリリアントシルバー
・チタニウムカーキ
・ラディアントレッド
・ナイトベールパープル
・ダークブルー
・プレミアムホライズンオレンジ
・ピュアブラック

【ツートン】
・ダークブルー/ブリリアントホワイトパール
・プレミアムホライズンオレンジ/ピュアブラック
・ラディアントレッド/ピュアブラック
・ダークメタルグレー/ピュアブラック
・ブリリアントホワイトパール/ピュアブラック

この中では、高いリセールバリューを狙える「ブリリアントホワイトパール」や「ピュアブラック」が人気です。

スペック

エンジンは、1.2L直列3気筒DOHC最高出力82ps

ボディサイズは、全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mm

歴代の日産 キックス

キックスはもともと、日産が1995年と1998年の2度にわたりコンセプトカーとして発表したノッチバック型(98年はハッチバック型)ピックアップトラックの車名です。つまり、この時はまだ日産の販売ラインナップにキックスという車は存在しませんでした。

それから約10年後の2008年、当時大ヒットしていた三菱パジェロミニのOEM車として販売されたのが初代キックスになります。ただし、この初代キックスは、2012年にパジェロミニの生産が終了したと同時に、いったん姿を消しています。

そして、約4年後となる2016年8月、初代モデルのような借り物ではなく日産が独自設計・生産するコンパクトクロスオーバーSUVとして、装いも新たに海外専売車種として再登場したのが現行の2代目キックスとなります。

なお、現在ヒットしているe-POWER搭載モデルを含む日本仕様車が販売されたのは、2020年6月からです。

先代モデルとの比較

初代:2008年~2012年
前述した通り、先代である初代キックスは三菱 パジェロミニのOEM車です。

OEM車とは、他メーカーが開発・販売している車を名前を変えて、地メーカーの商品として販売する車になります。

そのため、外観や装備が若干異なる点を除くと、ビルドインモノコック構造を採用した本格派の軽RVです。

2代目(現行モデル):2016年~
現行の2代目キックスは、軽自動車から普通車規格に変わった分、SUVの特徴であるユーティリティが格段に向上しています。

また、自動運転レベル2に当たる「プロパイロット」や「踏み間違い衝突防止アシスト」も全車に標準装備されるなど、安全運転支援技術も充実しています。

さらに、デザイン面でもフロントに「Vモーショングリル」を採用するなど、随所に日産らしさが演出されているのが特徴です。

日産 キックスの中古車を探す

マツダ CX-3

マツダ CX-3の特徴

CX-3は、魅力的なSUVを世界に向けて次々と送り出してきたマツダで最もサイズがコンパクトで価格帯もお手頃なクロスオーバーSUVです。

ただ、マツダの最軽量・最小SUVとはいえ全幅1765mmとワイドなため、車内は広々としています。また、ゆとりあるラゲッジスペースが確保されている上シートアレンジによって車内をフルフラットにできるため、そのユーティリティは十分です。

ライバルとなる同クラスのコンパクトSUVは、概ねハイブリッドモデルとガソリンモデルの2本立てですが、このCX-3はガソリンモデルに加え、マツダらしくディーゼルターボモデルがラインナップされている点も大きな特徴だと言えます。

マツダ CX-3の中古車相場

CX-3において一番人気となっている、「XD」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:64万円~191万円
2016年式:65万円~209万円
2017年式:75万円~180万円
2018年式:114万円~229万円
2019年式:109万円~249万円
2020年式:159万円~249万円
2021年式:179万円~264万円
2022年式:224万円~265万円
2023年式:流通量希少のため算出不可

CX-3「XD」グレードの中古車は、現時点で中古車市場に795台以上が流通しています。現行グレードがすでに9年余り継続している長寿モデルであるため、同グレードであっても価格帯はもちろん車体の状態・程度にもかなり大きな差があります。

また、紹介したCX-3のXDグレードのようなディーゼルモデルは、用途によって走行距離が異なるのが特徴です。そのため、同年式であっても、販売価格に開きがあります。

人気のボディカラー

CX-3のボディカラーは、ブラックキャビンのツートン3種を含む、全8色のバリエーションが設定されています。

【モノトーン】
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・プラチナクォーツメタリック
・ジェットブラックマイカ
・セラミックメタリック
・スノーフレイクホワイトパールマイカ

【ツートン】
・プラチナクォーツメタリック(ブラックキャビン)
・ソウルレッドクリスタルメタリック(ブラックキャビン)
・セラミックメタリック(ブラックキャビン)

この中では、マツダ車の象徴とも言える鮮やかに輝く情熱の赤が特徴の「ソウルレッドクリスタルメタリック」が人気です。

スペック

エンジンは、1.8L直列4気筒DOHCディーゼルターボ最高出力116ps

ボディサイズは、全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mm

歴代のマツダ CX-3

CX-3は、フルサイズSUVであるCX-8、ミドルサイズSUVであるCX-5に続くマツダCXシリーズの末っ子として、2015年2月にデビューしたコンパクトクロスオーバーSUVです。

全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mmとマツダのSUVラインナップの中で最も小さなSUVですが、その体にはマツダの新世代自動車技術である「スカイアクティブ・テクノロジー」が詰め込まれています。

デビュー当時は1.5Lのディーゼルモデルのみでしたが、2017年に2Lのガソリンモデルも追加されました。

2018年以降はディーゼルモデルの排気量を1.8Lにサイズアップした後、2020年に1.5Lガソリンモデルの新設定を経て、2021年10月にはデビュー当初の2Lガソリンモデルが廃止されています。つまり、現在新車購入できるCX-3は、1.5Lガソリンモデルと1.8Lディーゼルモデルの2タイプということです。

また、いずれのモデルにも、FFの2WDと4WDが設定されているほか、ディーゼルモデルの「XD Touring」に関しては基本となるATのほかに6速MTも選択できるのが特徴です。

マツダ CX-3の燃費・維持費

CX-3のカタログ燃費(2WD・WLTCモード)は、ガソリンモデルが「17.0km/L」、ディーゼルモデル(XD Touring)が「23.2km/L」です。

これを見ると、ディーゼルモデルのほうがガソリンモデルより燃費が良いことが分かります。その上、用いる軽油がガソリンよりも単価も安いことを考えると、ガソリンモデルよりディーゼルモデルのほうが経済的です。

では、CX-3を購入した時の維持費を見ていきましょう。

まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税はガソリンモデルかディーゼルモデルかによって異なります。燃費で若干劣るガソリンモデルは「30,500円/年」なのに対し、ディーゼルモデルは排気量が大きいため「36,000円/年」の納付が必要です。

また、継続車検時に支払うことになる重量税と自賠責保険料については、重量税が「7,500円/年」、自賠責保険料は「11,500円/年」となります。

これらに日ごろのメンテナンス代や消耗品費、車検時の追加整備料や部品代、駐車場代や燃料代などを加えたものが、CX-3の維持費となってきます。

マツダ CX-3の中古車を探す

三菱 RVR

三菱 RVRの特徴

三菱と言えば、ゴツゴツとしていかにも「RVらしい」デザインの車が多いです。そんな中、SUVの本場である海外市場で高い人気を集めている現行RVRは、街乗りでも違和感がないスタイリッシュなデザインやコンパクト設計による小回りの良さを持ちつつも、本来の走破性の高さと屈強さはしっかりと引き継いでいます。

例えば、現行のRVRでは2WDと4WDから選べ、後者にはスイッチ操作で「2WD・4WDオート・4WDロック」の3つの走行モードが切り替え可能な電子制御4WDが採用されています。

他メーカーのSUVもその多くで4WDモデルを設定していますが、オートモードよりも積極的に後輪へ大きなトルクを伝えるロックモードを採用している点は、三菱のSUVであるRVRならではの特徴です。

三菱 RVRの中古車相場

RVRにおいて一番人気となっている、「G」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2010年式:45万円~99万円
2011年式:57万円~89万円
2012年式:39万円~123万円
2013年式:59万円~105万円
2014年式:45万円~168万円
2015年式:88万円~185万円
2016年式:119万円~156万円
2017年式:114万円~198万円
2018年式:139万円~233万円
2019年式:178万円~270万円
2020年式:168万円~242万円
2021年式:197万円~258万円
2022年式:流通量希少のため算出不可
2023年式:流通量希少のため算出不可

RVR Gグレードの中古車は、現時点で中古車市場に123台以上が流通しています。すでにデビューから13年以上経過しているロングランモデルであるため、外装・内装のきれいさやエンジンの状態・走行距離などはもちろん、価格帯も様々です。

人気のボディカラー

RVRのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ホワイトダイヤモンド
・レッドダイヤモンド
・サンシャインオレンジメタリック
・チタニウムグレーメタリック
・ブラックマイカ
・ライトニングブルーマイカ
・スターリングシルバーメタリック

RVRのカラーリングは比較的スタンダードなものが多いため、人気が割れています。その中でも高いリセールバリューを望める定番の「ホワイトダイヤモンド」と、高級感あふれる「ブラックマイカ」が人気を集めているようです。

スペック

エンジンは、1.8L直列4気筒SOHC16バルブ最高出力102ps

ボディサイズは、全長1865mm×全幅1480mm×全高1260mm

歴代の三菱 RVR

1991年に登場した初代RVRは、現在ブームになっているクロスオーバーSUVより車高の高いトールワゴンタイプでした。

そんな初代RVRは、当時は珍しかった片側スライドドアと広い車内空間による使い勝手の良さや、悪路走行を視野に入れた「スポーツギア」の設定などといった工夫が幅広い世代に受け入れられ、累計32万台以上を売上るヒット商品となります。

1997年に登場した2代目RVRは、車内空間を最大限に生かすロングスライドシートや後部スライドドアを継承しつつ、ミニバンテイストを強めた5ナンバータイプと、SUV感の強い3ナンバータイプの2本立てになりました。また、ランサーエボリューションと同じ高スペックエンジンを搭載したモデルを追加するなど、若者を取り込む戦略も取られています。

ただし、この頃には初代モデルをヒット作に押し上げたRVブームが終焉を迎えていました。その結果、2代目RVRのセールスは累計5万台程度と初代モデルには遠く及ばず、2003年に2代目モデルの製造・販売終了以降、7年間RVRの名はこの世から消滅することになります。

先代モデルとの比較

初代:1991年~1997年
RVRは、三菱が1983年から販売しているミニバン・シャリオのボディを短縮し、3列シートを2列に減らした上で、片側スライドドアを装備したSUV風ミニバンとしてデビューしました。

スライドドアを備えたミニバンタイプなのにも関わらず、セミオープンモデルやオフロード性能を向上したモデルを設定するといったユニークな戦略が功を奏し、当時のユーザーや評論家からの評価も高いモデルとなっています。

しかし、販売終了から20年以上経過しているため、現存する中古車はほぼ存在しません。

2代目:1997年~2003年
2代目も初代同様シャリオの短縮版としてリリースされたモデルですが、ライバル車の台頭とRVブームの終焉で全くヒットしなかった不遇のモデルです。

ただし、2.0L直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載し、最高出力250psをたたき出すスポーツタイプの「スポーツギア」は、その走行性能の高さから車好きの人からの人気が高く、中古市場でもプレミア価格がつけられています。

3代目(現行モデル):2010年~
モデル名の消滅から約7年の時を経て登場した現行モデルは、ミニバンテイストの強かった先代からコンパクトなSUVタイプに一変し、スライドドアもヒンジ型ドアに変更されています。

デザインも、アウトランダーなど三菱が海外で評価を得ている車種同様、「ジェットファイターグリル」と呼ばれるフロントデザインを採用しているのが特徴です。また、国内で高まってきたニーズに合わせて、安全性能や省燃費性能が先代よりも飛躍的に向上しています。

なお、登場からすでに13年経過している現行モデルは、2023年中にフルモデルチェンジされると言われています。

三菱 RVRの中古車を探す

ダイハツ ロッキー

ダイハツ ロッキーの特徴

国内外のメーカーが激しくしのぎを削っているSUV戦国時代の中、本来軽自動車を得意とするダイハツが世に送り出したのが、抜群の省燃費性能とコンパクトなのに安っぽく感じさせないデザインや走りの力強さで人気を集めているロッキーです。

親会社であるトヨタと共同開発ということもあり、軽量化・小型化を可能とする「DNGA-Bプラットフォーム」を採用しているほか、ダイハツ車としては珍しくハイブリッドモデルを設定しているため燃費性能も抜群です。

もちろん安全装備も充実しており、後方確認サポート機能や衝突警報機能を含む「次世代スマートアシスト」が採用されています。

ダイハツ ロッキーの中古車相場

ロッキーにおいて一番人気となっている、「G」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2019年式:135万円~207万円
2020年式:129万円~245万円
2021年式:150万円~242万円
2022年式:流通量希少のため算出不可
2023年式:流通量希少のため算出不可

ロッキー Gグレードの中古車は、現時点で中古車市場に195台以上が流通しています。比較的新しいグレードのため全体的に車両状態が良く、走行距離が短いものが多いです。

人気のボディカラー

ロッキーのボディカラーは、下記のモノトーン8種、ツートン3種の全11バリエーションが設定されています。

【モノトーン】
・コンパーノレッド
・レーザーブルークリスタルシャイン
・マスタードイエローマイカメタリック
・シャイニングホワイトパール
・ナチュラルベージュマイカメタリック
・ファイアークォーツレッドメタリック
・スムースグレーマイカメタリック
・ブラックマイカメタリック

【ツートン】
・ブラックマイカメタリック× コンパーノレッド
・ブラックマイカメタリック× シャイニングホワイトパール
・ブラックマイカメタリック× スムースグレーマイカメタリック

この中では、ロッキーの個性的なスタイリングをより魅力的にしてくれる純白の「シャイニングホワイトパール」が人気です。

スペック

エンジンは、水冷直列3気筒12バルブDOHC最高出力87ps

ボディサイズは、全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm

※Premium Gグレードの場合のスペックになります。

歴代のダイハツ ロッキー

初代ロッキーが産声を上げた1990年当初、この車のような小型クロカン・SUVは貴重な存在でした。頑丈なラダーフレームの上に乗っているレジントップを外すと簡単にオープントップにできる点や、いかにもクロカンらしい武骨で力強い外観が話題になりました。

しかし、当時の主流がまだフルサイズクロカンだった上に、最大のライバルであるスズキから2年前にリリースされていたエスクードがすでに人気を博していました。また、追い打ちをかけるようにヒット作となるRVRやパジョロジュニアがリリースされたため、1997年に販売終了となっています。

その後、テリオスが同社におけるコンパクトクロカンSUVの立ち位置を引き継ぎますが、2019年に2代目である現行モデルが5ドアクロスオーバーSUVとしてデビューするまで、ロッキーという車名は封印されていました。

先代モデルとの比較

初代:1990年~2002年
初代ロッキーは、扱いやすいコンパクトなクロスカントリーという新ジャンルを模索した挑戦的なモデルです。

国内累計販売台数は1万2千台ほどですが、その武骨なデザインを好むファンは多く存在します。

2代目(現行モデル):2019年~ 初代ロッキーが国内市場から消えて12年が経過した2019年11月、令和初のダイハツオリジナル車種としてデビューしたのが現行の2代目ロッキーです。

屈強なラダーフレームを持ち、販売当初はMT設定しかなかったほどクロカンテイストの強い先代と比べ、現行モデルは街乗りしても違和感がないスタイリッシュで洗練されたデザインに仕上がっています。

先代モデルより全高こそ低くなっているものの、車内空間やラゲッジスペースの広さは先代を大きく上回っています。

また、特筆すべきは燃費性能の進歩です。先代は燃費効率の良いMTモデルでも「10km/L」程度でしたが、「e-SMART HYBRID」を採用している現行ロッキーの燃費は「28,0km/L」と各段に良くなっています。

さらに現行モデルには、高速走行時の負担を軽減する「全車速追従機能付ACC」や、車線の中央を安定して走行するようにサポートする「LKC (レーンキープコントロール)」などが搭載されています。

ダイハツ ロッキーの中古車を探す

スズキ クロスビー

スズキ クロスビーの特徴

クロスビーは、スズキが「トールワゴンのクロスオーバー」という新ジャンルを確立した大ヒット軽SUVハスラーの普通車版を思わせる、愛らしく親しみやすいデザインのコンパクトSUVです。

そんなクロスビー最大の特徴は、他に類を見ない個性的なボディサイズです。3760mmという全長は競合他社のコンパクトSUVより極端に短いため小回りが良く、全幅も1670mmときっちり5ナンバー規格に収まっています。

にも関わらず、室内長2175mm×室内幅1350mm×室内高1280mmと、持ち前の背の高さを存分に生かした圧迫感のない室内空間を持っています。併せてラゲッジスペースも広く後部ゲートを大きく開く(荷室開口幅1100mm・ 荷室開口高800mm)ため、小ぶりな家具・家電やスノーボードなども楽に積み下ろし可能です。

スズキ クロスビーの中古車相場

クロスビーにおいて一番人気となっている、「MZ」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:113万円~209万円
2018年式:79万円~238万円
2019年式:107万円~249万円
2020年式:124万円~236万円
2021年式:128万円~235万円
2022年式:128万円~265万円
2023年式:186万円~ASK

クロスビー MZの中古車は、現時点で中古車市場に805台以上が流通しています。登録済未使用車が多い2023年式を除くと、年式の新旧ではなく走行距離の長短や車体状態の良し悪しで販売相場が決まるようです。

人気のボディカラー

クロスビーのボディカラーは、下記のモノトーン4種、ツートン7種、スリートーン2種の全13バリエーションが設定されています。

【モノトーン】
・ピュアホワイトパール
・プレミアムシルバーメタリック
・メロウディープレッドパール
・スーパーブラックパール

【ツートン】
・スピーディーブルーメタリック×ミネラルグレー
・バーニングレッドパールメタリック×ミネラルグレー
・メロウディープレッドパール×ミネラルグレー
・キャラバンアイボリーパールメタリック×メロウディープレッド
・ミネラルグレーメタリック×メロウディープレッド
・タフカーキパールメタリック×ホワイト
・キャラバンアイボリーパールメタリック×ホワイト

【スリートーン】
・タフカーキパールメタリック
・スーパーブラックパール

豊富なカラーリングが魅力のクロスビーですが、その中でもツートンの「キャラバンアイボリーパールメタリック×メロウディープレッド」が人気です。

スペック

エンジンは、1L直列3気筒直噴ターボ最高出力99ps

ボディサイズは、全長3760mm×全幅1670mm×全高1705mm

歴代のスズキ クロスビー

初代クロスビーが販売されたのは2017年12月です。見た目は軽SUVのハスラーとそっくりですが、プラットフォームには同社のソリオやイグニス同様、高い強度と安全性を誇る「HEARTECT(ハーテクト)」が採用されています。

また、パワートレインも、走行性能の高さで定評のあるスイフトの直噴ターボエンジン「ブースタージェットエンジン」に2つのモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用しています。

そのため、親しみやすく個性的なデザイン性と豪快な悪路走破性の高さ、それに燃費の良さを兼ね備えているのがクロスビーの魅力です。

特に走破性の高さはアウトドアのプロにも評価されており、週末には多くの登山者が訪れる高尾山の山岳救助隊が救助車両として採用しています。

スズキ クロスビーの燃費・維持費

クロスビーのカタログ燃費(2WD・WLTCモード)は、「18.2m/L」です。

さすがに、ライズやロッキーのフルハイブリッドモデルには劣りますが、ガソリンモデルと比較すれば同等以上の省燃費性能を持っています。

クロスビーを購入した時の維持費としては、まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税「25,000円/年」の納付が必要です。

また、継続車検時に支払うことになる重量税と自賠責保険料については、重量税については2WDモデルが「5,000円/年」で4WDモデルが「8,200円/年」、自賠責保険料は「11,500円/年」となります。

これらに、日ごろのメンテナンス代や消耗品費、車検時の追加整備料や部品代、駐車場代や燃料代などを加えたものがクロスビーの維持費となってきます。

スズキ クロスビーの中古車を探す

※本記事は、2023年5月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ