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更新日:2023.10.16 / 掲載日:2023.10.16
乗車中に雷が直撃!車内が安全ってホント?JAFが落雷実験の結果を公開【動画あり】

JAF(日本自動車連盟)は10月13日、クルマに雷が落ちた際にクルマやドライバーに与える影響について実験し、その結果をウェブサイトに公開した。
雷に打たれた場合、人体への影響としてやけどや重傷を負うだけでなく生命の危険もあるため、一般的に避難先としてクルマの中が安全だと言われている。
同実験では、本当に安全か、人工的に雷を発生させる装置を使用してクルマやドライバーに与える影響について、市販のハイブリッド車と電気自動車を用いて検証。クルマと雷の関係に詳しい中部大学・電気電子システム工学科の山本教授が解説する。

クルマに落雷した場合、走行は可能なのか、またクルマに与える影響について検証した結果、エンジンやEVシステムが始動せず、タイヤも放電痕が残ったという。
山本教授は、「エンジンやEVシステムが始動しなかったのは、ECU(クルマの電子制御をする装置)が壊れたり、異常な電流を検知してセーフティシステムが作動した可能性が考えられる。タイヤに関しては痕がついただけではあったが、パンクする可能性もある」と解説している。

車内にいる人への影響についての検証では、雷が車内に入り込んだ様子は見られず、マネキンに焦げ痕なども見られなかったという。
これについて山本教授は、「クルマに落雷するとクルマの金属部分を通り、タイヤから放電するため、車内へ電流は流れにくい。ただし、車内でもピラーなどボディの金属部分へ接触すると安全とは言い切れないため、金属部分には触らないでほしい」とコメントした。
JAFは、「クルマに落雷した場合、走行ができなくなる可能性が高いため、運転中に急な雷雨や雷に遭遇した場合は無理せず屋内の駐車場など安全な場所に避難しましょう」と呼びかけている。
JAFユーザーテスト:
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/submerge/thunderbolt
JAF 公式HP:
https://jaf.or.jp/
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