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更新日:2024.06.11 / 掲載日:2024.06.11
デュカトを「モビリティオフィス」に!建設現場のデジタル化に新提案 トイファクトリー

キャンピングカーの製作販売を手掛けるトイファクトリー(本社:岐阜県可児市)は6月11日、フィアット・デュカトをベースに建設機械向け遠隔操作システムを車内に実装した「モビリティオフィス」車両を製作したと発表した。

同車両は、建設機械メーカー・コマツの子会社であるEARTHBRAIN(アースブレイン、本社:東京都港区)からの依頼を受けて製作。建設現場での主要な作業をデジタル化する「スマートコンストラクション」の各種ソリューションや建設機械向け遠隔操作システムなどを搭載し、デジタルを駆使したモビリティオフィスを実現する。


今回製作した車両は、トイファクトリーがこれまでのキャンピングカー製造および特装車両製造の経験を活かし、遠隔操作に必要な各種機械を車両内にスマートかつ安全に設置し、働くスタッフ側の快適性も考慮した車内空間をデュカト車両内に作り上げた。
どんな車にもぴったりの棚を取り付けて細かい部品や工具をきれいに便利に収納できる、働くクルマの製作に便利な、アルミ製の車載用キャビネットシステム「bott」と、ぬくもりを感じる「木材家具」を、バランスよく調和させた室内空間に仕立てた。

また、安全面でも信頼性が高いbott製品は、UNECE規則R44に基づいた厳しい強度試験や衝突安全テストをクリアしており、ドライバーの安全を第一に考え、万が一の事故でも荷物や工具の飛散を最小限に抑える設計となっている。
積載した収納ボックスはキャビネットに戻すと自動ロックされるため、運転時にも飛び出すことがなく安全。移動する事務所「モビリティオフィス」ならではの安全性面での工夫を施した。

同車両は、2024年5月22日~24日まで千葉県・幕張メッセにて開催された「第6回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」にて展示が行われた。
今後は建設業界や災害復旧対応で、建設機械を離れた場所から遠隔操作したり、現場の情報を集約したりすることで迅速な工事に貢献するモビリティオフィスとしての活用が期待されている。
車両概要
ベース車両:フィアットデュカト L2H2(日本仕様)
トイファクトリー架装内容:
・車載用キャビネットシステムbottおよびトイファクトリーオリジナル家具を用いた車内家具(作業用デスク/収納家具/ベンチシート)
・電装アイテム(家庭用エアコン/冷蔵庫/シンク(給水・排水タンク付))
・断熱施工

トイファクトリー公式サイト:
https://toy-factory.jp/
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