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更新日:2018.10.30 / 掲載日:2014.11.17
【ホンダ】新型燃料電池自動車「FCV CONCEPT」が発売
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
ホンダが新型のFCV(燃料電池自動車)のコンセプトカー「FCV CONCEPT」と、FCVから最大出力9kwのAC出力を可能にする外部給電器のコンセプトモデル「Power Exporter CONCEPT」を発表した。FCV CONCEPTをベースにした市販モデルは、2015年度中に日本国内での発売を目指し、その後、北米やヨーロッパに展開していく予定。
ホンダは、1980年代後半から水素を燃料とするFCVの研究開発を行ってきた。2002年に開発した「FCX」では、FVCとしてはじめて米国環境保護庁およびカリフォルニア州大気資源局の認定を取得、日本と米国でリース販売を開始。2008年からはセダンタイプのパッケージの「FCXクラリティ」のリース販売も行っている。
FCV CONCEPTは、FCXクラリティの後継モデルとしてさらなる性能の向上とコストダウンを図り開発された次世代FCVのコンセプトカー。FCスタック(燃料電池)は、従来型にくらべておよそ33%小型化しながら、出力は100kw以上、出力密度は3.1kw/Lと従来比約60%向上させた新開発のものを採用している。FCスタックを含むパワートレインを市販車としてはじめてセダンタイプのボンネット内に集約して搭載したことで居住スペースに余裕が生まれ、5人乗車が可能となった。また、従来のシャーシに対応しやすいため、FCV普及拡大期に突入した際には複数の車種に展開することもできる。
FCVと外部給電器を組み合わせた「外部給電機能」を搭載。アウトドアやイベント、災害時などには「走る電源」として、クルマがつくる電力を供給できる。
FCV CONCEPTは、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載することで、JC08モードで走行した場合の航続距離は700km以上を記録。水素の充填は約3分で、ガソリンエンジン車と同等の使い勝手を実現している。
また、ホンダは、FCVの開発とあわせて、独自技術の高圧水電解システムを採用したパッケージ型の「スマート水素ステーション」の普及も促進。「つくる」、「つかう」、「つながる」の3つをコンセプトに、CO2ゼロ社会の早期実現を図っていく。