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更新日:2020.10.12 / 掲載日:2014.12.05
フェラーリ、1000ps超のハイブリッドスーパーカー「FXX K」を披露

FXX Kは、市販モデルではなく、ラボラトリーカーと呼ばれる実験車両
伊フェラーリは12月4日、ハイブリッドシステムを搭載するサーキット走行専用モデル「FXX K」を、12月6日からアラブ首長国連邦のアブダビで開催されるイベント「フィナーリ・モンディアーリ」において初披露すると発表した。
FXX Kは、市販モデルではなく、ラボラトリーカーと呼ばれる実験車両。限られたクライアント テストドライバーとともに実施する研究開発プログラムに使用し、そこで得られたデータは今後の市販モデルにフィードバックされるという。車名の「K」は、サーキットでハイパフォーマンスを発揮するエネルギー回生システム「KERS」から採った。フェラーリ初のハイブリッドモデル「ラ・フェラーリ」がベースモデルとなっている。

フェラーリ初のハイブリッドモデル「ラ・フェラーリ」がベースモデル
パワーユニットは、6.3リッターV12エンジンと電気モーターの組み合わせ。システム全体の最高出力は1050psで、最大トルクは900Nmを超えるというモンスターマシンだ。エアロパーツは、専用開発されたもので、200km/hでの走行で、540kgものダウンフォースが発生する。タイヤはピレリのスリックタイヤを装着。縦方向、横方向、そして回転方向の加速度センサーおよび温度センサーや、空気圧センサーを内蔵しており、走行データが収集できるようになっている。
パワーユニットは、6.3リッターV12エンジンと電気モーターの組み合わせ
システム全体の最高出力は1050psで、最大トルクは900Nm

アマチュアながら高い運転技術を持つ顧客が、テストドライバーとなってFXXマシンを試乗
フェラーリ―のFXXは、同社独自の技術協力プログラム。アマチュアながら高い運転技術を持つ顧客が、テストドライバーとなってFXXマシンを試乗。このとき得られたデータがニューモデル開発に役立てられる。FXXマシンには高性能テレメトリー・システムが搭載され、39種類もの運動特性のデータを、ピットが常時監視する。
マシン本体と各種メンテナンスをつけた基本パッケージは総額150万ユーロ(日本円で約2億1000万円)。2005年12月には限定29台のFXXが販売され、フェラーリにより選ばれた特別なオーナーにのみ提供された。日本人でも複数がオーナーとなっている。ちなみに、元F1ドライバー、ミハエル・シューマッハには、30台目のFXXがプレゼントされたという。