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更新日:2024.08.30 / 掲載日:2024.08.30
デリカD:5の《マスト装備》《買い得グレード》教えます!
SUVブームが定番化して久しいが、今なおファミリーカーの王道と言えるのがミニバンだ。子育てファミリーならなおさら、人生の一時期において最も使い勝手のいい車型であることは間違いない。今回は車種ごとに必須アイテムや買い得グレードに着目し、クルマ購入の達人・渡辺陽一郎が徹底解説!
●文:渡辺陽一郎
MITSUBISHI デリカD:5
●価格:415万6900〜465万6300円●発表年月(最新改良):’07年1月(’23年11月)
パワートレーン 2.3ℓディーゼル 〈4WD〉
唯一無二のたくましさで高い人気が持続
デリカD:5は、’07年に発売されたから今では17年を経過する。それでも販売は堅調で、’24年1〜6月には、1か月平均で1525台を登録した。三菱の小型/普通車では、国内の販売1位だ。人気の秘訣は、デリカD:5がほかのミニバンでは得られない魅力を備えることだ。
まずはSUVを連想させる野性的なデザインがある。最低地上高には185㎜の余裕があり、実用的にも悪路のデコボコを乗り越えやすい。全車が4WDを搭載して、駆動力を前後輪に振り分ける多板クラッチには、締結力を強めるロックモードも採用した。そのために悪路の走破力もSUV並みに高い。三菱はもともと悪路向けSUVのパジェロで注目され、今でもアウトランダーを主力商品に据える。デリカD:5は、このような三菱のブランドイメージとも親和性が高く、人気車になった。
そしてエンジンは、直列4気筒2・2ℓクリーンディーゼルターボだ。ミニバンのディーゼル搭載車は、ほかにはトヨタグランエースのみだから、デリカD:5は貴重な存在になる。3列目シートは、全長が4800㎜以下のミニバンでは最も広く快適だ。ミニバンの優れた機能も人気を集めた。
マストアイテム
ステアリングヒーター/運転席・助手席シートヒーター [GにOP、G-パワーパッケージとPに標準]
ウインターレジャー適性の高さを活かす装備
デリカD:5は、4WDと余裕のある最低地上高の相乗効果により、雪道の走破力も優れている。そこで重視されるステアリングホイールと1列目シートのヒーターは、必ず装着しておきたい。また並走車両を検知して知らせる後側方車両検知警報、高い床による乗り降りのしにくさを改善する電動サイドステップなども備えておきたい。
買い得グレード
P(4WD)●価格:460万1300円
上級装備満載でオプション追加より割安
アウトランダーなどを含めた三菱車全般に当てはまる傾向として、装備内容の充実する上級グレードほど、価格が割安になる。中級グレードに比べて金額は高まるが、それ以上の装備が加わるわけだ。デリカD:5も同様で、最上級のPには、先に挙げたシートヒーター、後側方車両検知警報、電動サイドステップなどがすべて標準装着されて価格は割安だ。