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更新日:2024.10.31 / 掲載日:2024.10.31
トヨタ、NTTと「交通事故ゼロ社会」めざし協業 AI・通信に5000億円投資【動画あり】
トヨタとNTT(日本電信電話)は10月31日、交通事故ゼロ社会の実現に向けて、モビリティ分野におけるAI・通信の共同取り組みに合意したと発表した。

両社はこれまでの協業を通じて、技術や産業の発展を通じた社会貢献や、人中心の考え方、日本を起点としたグローバルへの貢献といった共通の価値観を有していることを確認してきた。
今回の共同取り組みでは、安全と自由が調和した豊かなモビリティ社会の実現に向けた第一歩としての「交通事故ゼロ社会」を目指し、協業をさらに深化させていくとしている。
具体的な内容としては、複数の要素(分散型計算基盤[データセンター]、インテリジェント通信基盤、AI基盤)により構成されている「モビリティAI基盤」を共同で開発・運用し、交通事故ゼロ社会の実現に向けた取り組みに活用していく。
AIで膨大なデータを分析/処理するための計算資源(データセンター)を、IOWNの光通信技術を活用し、分散した場所に設置。再生可能エネルギーが豊富な地域に立地させることで電力の地産地消の実現と、分散した計算資源やAIの連携・処理における高い電力効率を実現することで、データ分析/処理に必要となる膨大な電力のグリーン化を推進
2.インテリジェント通信基盤
市街地や地方・郊外などの様々な交通環境・状況に適した切れ目ない通信により、ヒト・モビリティ・インフラを協調させる仕組みを構築。信頼性が高いことに加え、大容量のデータに対する低遅延な通信を実現
3.AI基盤
「分散型計算基盤(データセンター)」と「インテリジェント通信基盤」を土台にして、ヒト・モビリティ・インフラからの多様なデータを学習・推論するモビリティAIを実現

この「モビリティAI基盤」をモビリティ分野での標準化を目指し、両社だけでなく交通事故ゼロ社会の実現という大義に共感する産官学のパートナーに広く活用してもらうことを想定。今後両社で2030年までに5000億円規模の投資を見込んでいるという。
2025年以降、「モビリティAI基盤」の開発をスタートさせ、2028年頃から様々なパートナーと、三位一体でのインフラ協調による社会実装を開始、2030年以降の普及拡大を目指すとしている。
トヨタ 公式HP:
https://toyota.jp/
NTT / NTTグループ | 日本電信電話 公式HP:
https://group.ntt/jp/
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