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更新日:2025.03.03 / 掲載日:2025.03.03
ランドクルーザー、4年連続で盗難被害ワースト 自動車盗難、どう対策する?

日本損害保険協会は3月3日、26回目となる「自動車盗難事故実態調査」を実施、その調査結果を発表した。
同調査は、損害保険会社21社を対象に2022年1月1日~2024年12月31日の期間で実施したもの。

2024年の車両本体盗難の車名別盗難状況ワースト1は、4年連続でランドクルーザー(688件)となった。ランドクルーザーが車両本体盗難全体に占める割合は27.5%と、車両本体盗難の4台に1台以上を占めており、車両本体盗難の被害が特定の車種に集中する傾向が一層強まっているとした。

2024年の車両本体盗難の支払件数(盗難多発都道府県)は、埼玉県が12年ぶり(2012年以来)にワースト3にランクイン。一方で大阪府が2014年以来10年連続となっていたワースト3から脱却した。

車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金については、2023年と比較して約20%上昇。要因としては、近年、盗難上位車種のフルモデルチェンジが行われ、高機能な安全装置が標準装備されたことにより、車両価格が上昇したことが考えられる。
盗難等防止対策について、普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じることが有効だとしている。
また、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要だと対策を呼び掛けている。
実態調査の実施概要
調査期間:2022年1月1日~2024年12月31日
調査対象:損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)
対象事案:全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)事故で、調査期間内に自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案 ※代車等費用保険金のみ支払った事案なども含まれている。
対象事案数:
2024年・・・車両本体盗難:2,499件、車上ねらい:720件
2023年・・・車両本体盗難:2,597件、車上ねらい:921件
2022年・・・車両本体盗難:2,656件、車上ねらい:971件
自動車盗難事故実態調査結果:
https://www.sonpo.or.jp/about/useful/jidoshatounan/index.html
日本損害保険協会:
https://www.sonpo.or.jp/index.html
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