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更新日:2025.03.25 / 掲載日:2025.03.25
フェアレディZ ニスモが寿司包丁になった!? 米日産が異色のコラボ

日産の米国部門は現地時間の3月21日、スポーツカーの「Z NISMO(日本名:フェアレディZ NISMO)」をモチーフとした高級寿司包丁「Z NISMO Precision Sushi Knife」を発売した。
同商品は240本限定生産で、現地での価格は300.23ドル(日本円で約4万5000円)。米国向けのニスモオンラインショップで販売する。
和包丁の名工と異色のコラボレーション

研ぎ澄まされた一本は、日産デザインアメリカ、米国在住でYouTuberとしても活躍する寿司職人の寺田弘行シェフ、老舗包丁メーカーの桐生工業(新潟県三条市)が共同開発。Zのロゴと桐生の印である“哲弘”のサイン、そして寺田シェフのサインが刻まれ、限定品であることを示すシリアルナンバーも刻印されている。また、特製の化粧箱は歴代のZロゴをプリントしたデザインを採用した。

刃渡り210mmの二段刃で、Z ニスモのシルエットを彷彿とさせるシャープなラインが特色。バッファローホーンのハンドルには、ニスモエディション特有の赤いアクセントが入れられている。

伝説にインスパイアされた匠の技

桐生工業代表の桐生哲氏は、「常にZ ニスモをイメージしてデザインした。特にZのサイドビューを常に意識していた」と語る。包丁職人として桐生に勤めて48年になるという哲氏だが、氏の情熱は包丁のみならず、Zカーにも注がれている。「子供の頃、フェアレディZが大好きで、特に240Zが好きでした。特に240Zは格好良かったですね。日産からこのプロジェクトの話が来たときは、本当にうれしかった」。

寿司職人も出来栄えを絶賛

実際に寿司職人として包丁を操る寺田シェフも、特製包丁の出来栄えに太鼓判を押す。「料理人は包丁が命。このような手作りの切り出し包丁は、私たちの技術を最高レベルにまで高めてくれる。プロのシェフから家庭で料理を楽しむ人まで、手にした瞬間に品質の高さを感じていただけるだろう」。
なお、日産のレーシングヘリテージをオマージュした今回のプロジェクトを記念し、日産はテネシー日米協会に寄付を行う予定としている。
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