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更新日:2025.03.26 / 掲載日:2025.03.26

新型リーフも! 日産再生に向け16モデルの新型車および新技術投入を発表

文●ユニット・コンパス 写真●日産

 薄暗いホールに到着すると、そこにはベールを被ったニューモデルが展示してありました。場所は日産の心臓部ともいえる日産テクニカルセンターの内部、デザインプレゼンテーションホール。湾曲した巨大な24Kスクリーンを備えていて、将来のニューモデルについて検討や意思決定が行う開発施設です。基本的に外部の人間が入れる場所ではなく、この日は入室にあたりカメラはもちろん電子機器はすべて預ける必要がありました。写真撮影はもちろん、メモ帳にスケッチをとることも禁止というのです。

 つまりこれから発表される内容は、本来であれば公開するタイミングではなかったということ。自動車の開発においてデザインは最高機密のひとつであり、その情報コントロールは極めて厳重に行われます。そんなリスクをおかしてまでこの会を開催したわけで、日産の意気込みが伝わってきます。

ニューモデルの正体は新型リーフ! 登場は2025年

 この日、日産が発表したのは、今後数年間で登場予定の新型車と投入予定の新技術。その主役として用意されていたのが、2025年半ばに発表予定の新型リーフでした。

 3代目となる新型リーフは、広々とした室内空間を備えるクロスオーバーモデル。SUV的な使い勝手の良さとEVに求められる空力性能を両立させたスムーズなスタイリングが特徴です。

 実車を見た感想としては、とにかくボディ表面がスムーズで、なでたくなるような質感がありました。ライトが牙のようにまわりこむフロントもおもしろい表現ですが、個人的に気に入ったのはテールランプで、現行型Zのような四角い枠がLEDインフィニティミラーのように奥行き感をもって連なります。かわいらしさと未来感、そしてオリジナリティがあるデザインでした。残念なことに今回はインテリアについて表現するのはNG。

 走行性能についてもノーコメント。資料によれば「アリアから採用されたCMF EVプラットフォームを採用し、3-in-1パワートレインにより効率的なエネルギーマネジメント、優れたパッケージング、走行性能の向上を実現し、現行車比で大幅な航続距離の改善を見込んでいます」とのことです。

 電気自動車の開拓者として進化してきたリーフが、クルマとしての魅力をさらに高めてきたという印象です。手の届きやすい価格がそのままであることを期待しましょう!

次期GT-Rの存在について新社長がコメント

新社長に就任が決まっているイヴァン エスピノーサ氏。フェアレディZを愛車にするカーガイでもある

 日産のトップが直接説明を行った今回のメディアツアー。今後の戦略は下にまとめるとして、気になるのは日本市場がどうなるか。プレゼンテーションとは別にイヴァン エスピノーサ氏を囲んで対話をする場が設けられ、説明が行われました。

 そこで語られたのが、商品ラインアップを強化する必要性を認識していて、ニューモデルの投入計画があるということ。そのなかで現実味がありそうなのが中東エリアで販売されているパトロールの存在。日本ではかつてサファリの名前で販売されていたリアルクロカンです。最新モデルはラグジュアリーな高級クロカンとして人気を集めている。NISMO仕様もかなりクールで、日本でも欲しいと思うひとは少なくないでしょう。

日産 パトロール

 また、誰もが気になる次期GT-Rにまつわる質問もありました。それに対してエスピノーサ氏は「日産を象徴する存在であり必要だと認識している」とコメント。日常で使える便利なクルマも必要ですが、やはりクルマは夢があってこそ。引き続き続報に期待しましょう。

 現在日産は、世界の各地でそれぞれの市場に向けた商品開発をしています。日本市場向けにもセレナやデイズといった日本のニーズに沿ったモデルを展開してきました。しかし、それだけではラインアップが充実しないのも事実。日産としては、今後は「日産といえばこのクルマ」といわれるようなモデルを5台ほど世界戦略車種として確立させていきたいのこと。これまで耳馴染みのなかったモデルが日本市場でも発売されるのかもしれません。

高速燃費を改善した「第3世代e-POWER」とドアtoドアを実現する自動運転技術

 新技術についての説明で、もっとも重要だと思われるのが「第3世代e-POWER」でしょう。

 すでに日本では多くのユーザーがその性能を実感しているe-POWERですが、第3世代では効率性を大幅に改良。とくに高速走行時の燃費を最大15%向上を目標に開発中とのこと。搭載されるエンジンはe-POWER用に開発された1.5リッターエンジンとだけ発表されています。日本市場向けとしては、2026年に登場予定の大型ミニバン(皆さんが想像したあのクルマです)に搭載予定。

 また、自動運転についても説明がありました。明言は避けていましたが、ここから数年以内でAI技術を活用した「ドアtoドア」を実現したものを市販車に搭載するとのこと。ただし、安全性を確保するためには次世代型ライダーと呼ばれる機器を搭載する必要があるとのことで、最初は限られたモデルからの展開になるかもしれません。

 

日産が投入予定の新型車について

 では今回発表された日本市場以外の新型車についてまとめて紹介します。

北米・カナダ市場

次世代EVおよびハイブリッド技術を搭載した10種類以上の新型車およびマイナーチェンジ車を投入(インフィニティ含む)

欧州市場

現地生産の電動車を4車種投入(写真は3モデル)

中東市場

2025年にZ NISMOを投入。 インフィニティブランドとしてQX60を投入

インド市場

2025年にMPVを投入。2026年には5人乗りコンパクトSUVを投入

オセアニア・アフリカ市場

オセアニア市場には、2025年にアリアを。2026年にパトロール、1トンピックアップ、リーフ、キャシュカイなどを投入。アフリカ市場には、2025年にコンパクトSUVのマグナイトとパトロールを投入。南アフリカには2026年にパトロールを投入。

 以上が今回発表された地域別の新型モデルです。かなりのボリュームであることがわかるはずです。

 自動車メーカーは生き残りをかけて熾烈な競争を繰り広げています。日産はいまや国際的な企業で、多くの国から人材が集結し、世界を相手にビジネスを展開しています。そして日本国内でも多くのひとたちが日産と一緒に仕事をしています。日産がいま厳しい状況であるのは事実ですが、今回のメディアツアーを通じて再生に向けて何をすべきなのかをスピーディに検討し実行しつつあるという印象がありました。事業再生をスムーズに達成し、GT-Rのようなクルマ好きが憧れ、夢をみられるモデルにいち早く注力できるチャンスがくることを期待しています。

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