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更新日:2019.01.06 / 掲載日:2015.10.15
【スズキ】「エスクード」がフルモデルチェンジ
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
スズキのコンパクトSUV「エスクード」がフルモデルチェンジを受け、10月15日に発表された。クロスオーバーモデルと本格クロカンモデルの中間的な位置づけで、当面は現行の3代目エスクードと併売していく。駆動方式は2WDと4WDの2種類。価格は2WD車が212万7600円、4WD車が234万3600円と買い求めやすくなっているのも注目を集めそうだ。
エスクードは、1988年に初代モデルが誕生した。4代目となる新型エスクードは、2013年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたコンセプトモデル「iV-4」をベースに開発されたモデルで、2015年1月よりマーシャルスズキ社で生産を開始し、「VITARA(ビターラ)」の名称で販売されているヨーロッパを中心に世界各国の市場に投入されている世界戦略車。日本市場でも、マーシャルスズキ社で生産されたモデルを自社ブランドの輸入車として販売していく。
パワートレインは、最高出力117ps/6000rpm、最大トルク15.4kg-m/4400rpmを発生させる1.6L 直4 DOHCエンジンに、スズキの国内モデルとしてはじめて6速ATを組み合わせた。ボディおよびエンジンの軽量化やアイドリングストップ機能、オフロード走破性と舗装路での操縦 安定性を両立させるサスペンションなどにより、高い燃費性能を実現。JC08モード燃費はFF車が18.2km/L、4WD車が17.4km/Lを記録する。
4WD車には、「電子制御4WDシステム」、「4モード走行切替機能」、「車両運動協調制御システム」の3つの技術を組み合わせた独自の4WDシステムを採用。「新型エスクード専用制御」として、オフロードで前後の対角輪がスリップするような路面状況での走破性を向上し、走行モードで「AUTO」または「SPORT」または「SNOW」を選択中でも対角輪のスリップを検知した場合は「LOCK」モードに切り替えることなくトラクションをコントロールして脱出をサポートする。
安全装備としては、衝突回避・被害軽減ブレーキ、約40~100km/hで走行中に作動するACCを標準で装備する。
ボディサイズは、全長4175(先代比-125)×全幅1775(-35)×全高1610(-85)mmとひと周りコンパクトにしながら、室内長は1960(-40)mmを確保。とくにフロントシートは長時間の運転でも疲れにくい余裕あるスペースとしている。荷室容量は5人乗車時でも375Lとゆとりがあり、6対4分割可倒式のリアシートをすべて倒すと膨大なラゲッジスペースを得ることができる。荷室には、ラゲッジフックやアクセサリーソケットなども装備。フロントドアとリアドアには1.5Lサイズのペットボトルに対応したペットボトルホルダーを備えている。
デザインは、スズキのSUVデザインの伝統を継承。エクステリアは、ボンネットに貝殻のような形状の「クラムシェルフード」やフェンダーガーニッシュなど、先代エクスードと共通項を持ちながら、ワイド感のあるヘッドランプ&フロントグリル、LEDヘッドランプ、LEDイルミネーションランプ、切削加工を施したガンメタリックペイントの17インチアルミホイールなど、スポーティなSUVらしいデザインとなっている。インテリアもSUVとしての力強さと上質さを表現。ホールド性が高い本革&スエード調のコンビネーションシート、金属調インパネガーニッシュなどを採用した。
ボディカラーは、新色の「アトランティスターコイズパールメタリック ブラック2トーンルーフ」ほか「ギャラクティックグレーメタリック」、「コスミックブラックパールメタリック」、「クールホワイトパール」の全4色展開となる。
ボディカラー:アトランティスターコイズパールメタリックにブラック2トーンルーフ。
ボディカラー:クールホワイトパール。
ボディカラー:ギャラクティックグレーメタリック。
ボディカラー:コスミックブラックパールメタリック。
道具然としたシンプルなインテリアデザインは従来通り。「SUVとしての力強さと高品質設計」がデザインテーマとなっている。
メーターパネル中央に「平均燃費」や「平均車速」を表示するマルチインフォーメーションディスプレイは、視認性が高く機能的だ。
アクティブクルーズコントロールシステム(ACC)も動作状況もマルチインフォーメーションディスプレイに表示される。
ステアリング上にあるアクティブクルーズコントロールシステム(ACC)のスイッチ。先行車との距離をミリ波レーダーで測定し、あらかじめ設定した車間距離(3段階で設定可能)を保つよう自動的に加速・減速する。
新開発の6速ATは、マニュアルモード付きでパドルシフトも採用している。変速比の幅は広く、低速域では優れた発進加速性能と登坂性能を、そして一方の高速域では静粛性と低燃費を誇る。
十分なパワーとトルクを生み出す軽量の1.6Lエンジンは、フリクションの低減が図られ低燃費を実現している。
後席乗車時で375Lの容量があるラゲッジは、荷物の積み下ろしも容易なスクエアな形状となっている。
オフロードでの頼もしい走行とオンロードでの操縦安定性をハイレベルに両立させるサスペンション。リヤには潰しトーションビームを採用し、軽量化と高剛性化が図られている。
最大1500MPa級のハイテン材(高張力鋼板)を多用(重量比50%)し、軽量ながら優れた剛性感、衝突安全性を発揮する。
リヤスタイルでも、力強さと躍動感が表現されている。存在感は断然アップしている。