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更新日:2018.10.19 / 掲載日:2018.04.11
スバル 新型フォレスター 北米仕様日本初公開

北米仕様ツーリング
3月29日にニューヨーク国際自動車ショーで世界初公開された5代目となるスバル新型フォレスター。日本国内においても、左ハンドルの北米仕様車がマスコミ向けに初公開された。モーターショー公開時の時点ではわからなかった新事実も数多く判明。大量の写真とともにその詳細を紹介していこう。
5代目フォレスターのコンセプトは「世代を超えて元気で若々しく活動的な気持ちを駆り立てるクルマ」だという。フォレスターの基本コンセプトである「どこでも行ける、どんな場所でも使える」はそのままに、本格的な走行性能とタフな機能とデザインが冒険心を芽生えさせ、ひと目でわかる機能性の良さが、世代を超えた人々の冒険心を後押しするという、次世代SUVに求められる要件を余すことなく、進化させることを目指している。

北米仕様ツーリング

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北米仕様スポーツ
ボディサイズは、4代目フォレスターに対し全長が+15mmの4625mm。全幅が+20mmの1815mm。全高がー5mmの1735mmとわずかながら全長/全幅が拡大されている。エクステリアデザインは、前述した新コンセプトの通り、逞しさを第一にデザインされている。北米仕様で新たに設定された「スポーツ」グレードは、ハイグロスブラックフロントグリルやカラードアンダーガード、カラードサイドアンダーガードや大型のリヤスポイラーを装着し、アクティブで若々しいイメージを表現している。アルミホイールサイズは、北米仕様「ツーリング」で17インチ、北米仕様「スポーツ」で18インチとなる。

北米仕様スポーツ

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インテリアデザインも大きく進化した。大切な人と大事な時間を過ごす快適な空間を目指し、SUVらしいたくましさ、安心感を包み込むような造形で表現。対してインパネ中央には広がる空要素をプラスして、躍動感と開放感を与えているのが特徴だ。また、コンソールやドアトリムなど、人の手や腕が触れる部分には、ふくよかなゆとりを感じる造形とすることで安心感を表現している。パッケージングは、前述したボディサイズの拡大により、前席のカップルディスタンスを20mm延長。前後席間のタンディムディスタンスも33mm延長し快適性が高まっているという。さらに、前後の視界も4代目の良さを踏襲しつつ、広さ感を向上させている。
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SUVで気になる積載性については、ラゲッジの開口幅を4代目の1166mmから1300mmに拡大し、ゴルフバックを真横のまま積むことが可能になっている。さらにスクエアでフラットな荷室とすることで、積載性を向上させている。ラゲッジ容量はVDA方式で520Lと、4代目から15Lアップ。使い勝手についても、フックを増設し、多彩な用途に対応。また、ラゲッジルームランプLEDとなり、一部グレードはハッチゲート内にLEDランプが組み込まれ、上部から広い範囲で照射し、荷物の整理や夜間のアウトドアシーンでの利便性を向上させている。パワーリヤゲートも進化し、モーター内蔵のステーとすることで、未装備車と同等のラゲッジスペースを確保。開閉速度も向上し、4代目の約半分の時間で開閉できる。ゲートが閉まると同時に施錠される機能も追加されているのもうれしいポイントだ。

ボディ構造では、ついにSGP(スバルグローバルプラットフォーム)を採用。快適な乗り心地で、すべての乗員が愉しめることをコンセプトに開発。高剛性プラットフォームにより、サスペンション能力を引き出し、フラットな乗り心地を実現しているという。静粛性も新たな吸遮音アイテムや車体剛性向上により、心地よい音楽や会話が愉しめる空間に進化しているという。走破性と安心感を高める制御システム「X-MODE」も進化。従来の機能選択ではなく、スノー/マッドといった運転環境を選択し、簡単に快適な条件が得られる工夫がなされている。

パワートレーンは、現在北米仕様車で公開されているのが2.5L水平対向4気筒直噴エンジン。直噴化により、新世代NAエンジンに進化し、新型フォレスター用に新規開発されたという。FB25型エンジンは既存のタイプだが、直噴化に合わせて最適設計を実施。エンジン全体の90%を新規製作。最高出力は現行北米フォレスター2.5Lの175PSに対し、184PSと9PS向上している。日本向けにはこの2.5Lエンジンに加え、先代スバルXVに搭載された2.0Lボクサーマイドルハイブリッドの搭載が噂されている。トランスミッションは新型のリニアトロニック(CVT)を搭載。振動騒音性が向上し、オートステップ変速制御化やマニュアルモード7速化が行われている。

安全性能では、衝突安全領域において、ボディ構造に新型のフレームレイアウトを採用することで、滑らかなフレームの通しと荷重伝達経路の多重化により、衝突安全性を一段と向上。社内試験の結果、各国の衝突安全テストで最高評価が獲得できる性能を達成しているという。予防安全領域では、アイサイトのプリクラッシュブレーキ性能が、歩行者や自転車、急減速する先行車への減速開始タイミングの早期化により、衝突回避の可能性向上や、衝突被害軽減を図っている。また、車体後部に装着されたレーダーセンサーによって自車の後側方から接近する車両を検知し、ドライバーに注意を促す「後側方警戒支援システム」や後退時に車体後部のソナーセンサーにより障害物を検知し、衝突の可能性がある場合には、ドライバーへの警報や自動的にブレーキを作動させ、衝突回避または被害を軽減する「後退時自動ブレーキシステム」が新たに追加される。 新装備で注目なのが、「ドライバーモニタリングシステム」だ。赤外線カメラにより、ユーザー(最大5人分まで)の顔を撮像。近赤外線を照射し、個人を見分けるだけでなく、顔の向きや目の開き具合や時間を検知し、アイサイトと協調して、ドライバーに注意を促すのだ。また、登録したユーザーごとに燃費情報やエアコン、ドアミラー設定を登録可能だ。 注目の5代目新型フォレスター。北米では今年秋から販売開始予定とアナウンスされている。日本国内では、それよりも早い初夏からオーダー受付を開始するという噂。いち早く手に入れたい人はスバルディーラーへ向かうことをオススメする!

新型フォレスター主要諸元(米国仕様)
●全長:4625mm
●全幅:1815mm
●全高:1730mm(ルーフレール除く1715mm)
●ホイールベース:2670mm
●最低地上高:220mm
●エンジン:FA25型2.5L水平対向4気筒DOHC16バルブAVCS直噴
●エンジン排気量:2498cc
●エンジンボア・ストローク:94×90mm
●エンジン最高出力:182hp/5800rpm
●エンジン最大トルク:176lb-ft/4400rpm
●燃料タンク容量:63L
●燃料種類:87AKI
●トランスミッション:リニアトロニック(フル電子制御自動無段変速【CVT】)
●駆動方式:シンメトリカルAWD
●タイヤサイズ:225/60R17または、225/55R18
●乗車定員:5名
提供元:月刊自家用車