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更新日:2020.10.12 / 掲載日:2018.06.23
トヨタ、「センチュリー」を21年ぶりにフルモデルチェンジ

ハイブリッド化による環境性能の向上が図られた新型「センチュリー」
トヨタは6月22日、高級セダン「センチュリー」を21年ぶりにフルモデルチェンジして発売した。月販目標台数は50台。センチュリーは、1967年にトヨタグループの創始者である豊田佐吉氏の生誕100年を記念して発売されたモデル。今回のフルモデルチェンジで、3代目の登場となる。新型センチュリーは「継承と進化」を開発テーマに掲げて、従来からの特徴である「匠の技」、「高品質のモノづくり」を継承しながら、ハイブリッド化による環境性能の向上や、先進・快適装備の充実などが施された。

防音材を隙間なく組み付けて徹底的な防音対策を実施
インテリアは、熟練の匠により防音材を隙間なく組み付けて徹底的な防音対策を実施。エンジン起動時の音や振動に対しては、逆位相の音を発することで音を打ち消す「アクティブノイズコントロール機能」を採用し、圧倒的な静粛性を実現している。
ボディカラーは、新開発のエターナルブラック「神威」(かむい)を用意。漆黒感を高める黒塗料入りのカラークリアなど7層の塗装に、研ぎと磨きを加えて奥深い艶と輝きを追求している。そのほか、シリーンブルーマイカ「摩周」(ましゅう)、ブラッキッシュレッドマイカ「飛鳥」(あすか)、レイディエントシルバーメタリック「精華」(せいか)の合計4色が設定されている。

熟練の匠により防音材を隙間なく組み付けて徹底的な防音対策を実施
ボディサイズは、全長5335mm、全幅1930mm、全高1505mm。ホイールベースは3090mm。エクステリアは、日本の美意識に通じる静的な均整感を保ちつつ、後席を上座とする独自のデザインを表現する。フロントグリルは、七宝文様を配置して品位あるデザインに仕上げている。フロントセンターの鳳凰エンブレムは、工匠が金型を約1カ月半かけて手で彫り込み、躍動する翼のうねりや繊細な羽毛の表情を描き出している。

21年ぶりにフルモデルチェンジして発売した
パワートレーンは、従来の5.0リッターV型12気筒「1GZ-FE型」エンジンから、5.0リッターV型8気筒「2UR-FSE型」エンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドモデルへと進化した。JC08モード燃費は13.6km/lになる。
AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)機能付電子制御エアサスペンションを採用するほか、構造用接着剤によるボディ剛性の向上や、乗り心地に特化した新開発タイヤなどを装備。サスペンションアームやブッシュ、マウントなどゴム部品の細部に至るまでチューニングを施しているという。
メーカー希望小売価格は、1960万円(税込)