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更新日:2018.10.05 / 掲載日:2018.07.02
日産、共同開発したプロトタイプ車「Nissan GT-R50 by Italdesign」

イタルデザインと共同開発したプロトタイプ車「Nissan GT-R50 by Italdesign」
日産は6月29日、イタルデザインと共同開発したプロトタイプ車「Nissan GT-R50 by Italdesign」を公開した。今回のプロトタイプ車は、「Nissan GT-R NISMO」の2018年モデルをベースにしたもの。GT-Rとイタルデザインそれぞれの50周年を記念するモデルで、7月に欧州で車両が初公開される。
Nissan GT-R50 by Italdesignのフロントは、ほぼ車両の幅いっぱいに広がる個性的なゴールドのインナーパネルを採用。ボンネット上にはパワーバルジが鎮座し、シャープなLEDヘッドライトがホイールアーチから冷却用のインテーク上端へ向けて配置される。
サイドデザインは、ベース車より54mm低くしたルーフラインを採用。ルーフの中央部が低く外側が少し高いことで、筋肉質なイメージを演出する。フロントフェンダーの特徴的なエアアウトレット「サムライブレード」は、ドア下方部からショルダーラインまで配置。ゴールドカラーの嵌め込みが、その存在を引き立たせている。リヤデザインは、リヤホイール周りの頑丈で力強いフレアーが、トレッドの広さを印象づける。ショルダーラインは、リアウィンドウ下部に向かってテーパーがかかっており、トランクリッドへ収束する。リアウィンドウラインは、ベース車より長く深くなっている。

「Nissan GT-R NISMO」の2018年モデルをベースにした
インテリアは、モダンで高性能な系譜を受け継ぎ、センターコンソール、インストパネル、ドアの内張りには2種類のカーボンファイバーを採用。シート素材には黒のアルカンターラと、同じく黒のイタリア製レザーを採用する。エクステリアにあわせて、インストパネル、ドア、未来的なレーシングカーをイメージしたスイッチ類にも、ゴールドのアクセントを配置している。専用ステアリングは、ハブとスポークがカーボンファイバー製となり、リムはフラットボトムのデザインにマッチしたアルカンターラのトリムを採用。

GT-Rとイタルデザインそれぞれの50周年を記念するモデル
GT-Rの特徴である丸型テールライトは、空洞を囲む細いリングのようなデザインを採用。トランクの中心とアウターパネルをつないでフロートしているかのような構成になる。大きな可変式リアウイングが、全体の印象を引き締める。
専用デザインホイールは、フロント21 x 10インチ、リヤ 21 x 10.5インチ。「リキッドキネティックグレイ」塗装仕上げのエクステリアカラーリングは、50周年記念として「エナジェティックシグマゴールド」がアクセントになる。

「Nissan GT-R50 by Italdesign」は、7月に欧州で車両が初公開される
エンジンは、手作業で組み立てた3.8リッターV6 VR38DETTエンジンを搭載。最高出力720ps、最大トルク780 N・mを発生する。パワートレインも改良し、GT3車両用の大容量・大口径のツインターボチャージャーと大型インタークーラーのほか、耐久性の高いクランクシャフト・ピストン・コネクティングロット・ベアリング、高流量ピストンオイルジェットと大容量燃料噴射装置を採用。
カムシャフト、イグニションシステム、吸排気システムも改良されている。強化デュアルクラッチシーケンシャル6速リアトランスアクセルや、強化されたデファレンシャル、ドライブシャフトも採用する。サスペンションは、Bilstein DampTronicを採用した新しいサスペンションシステムを開発。フロント6ピストン、リヤ4ピストンのブレンボ製ブレーキは、赤いキャリパーを組み合わせている。