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更新日:2018.10.19 / 掲載日:2018.07.20
スバル、「WRX STI」をベースとする限定車「WRX STI TYPE RA-R」を発売
高性能モデル「WRX STI」をベースとする限定車「WRX STI TYPE RA-R」
スバルは7月19日、高性能モデル「WRX STI」をベースとする限定車「WRX STI TYPE RA-R」を発売した。限定台数は500台。12月17日まで受注を行う。今回の限定モデルは、STI(スバルテクニカインターナショナル)が富士重工業(現社名:スバル)の子会社として1988年4月2日に創立されて以来、2018年で創立30周年を迎えたことを記念したモデル。車名の「RA-R」は、「Record Attempt Racing」(記録への挑戦)という3つの単語の頭文字を由来とする。
「EJ20」型の2.0リッター水平対向4気筒DOHCターボを搭載
エンジンはベースモデルと同じで、「EJ20」型の2.0リッター水平対向4気筒DOHCターボを搭載。このエンジンは、2017年10月にリリースした限定車「S208」でも採用された「バランスドBOXER」を採用する。レースカーでも使われる手法によって回転精度を高めて、ピストン&コンロッドの重量公差を量産車から50%低減。回転バランス公差をクランクシャフトで85%、フライホイール&クラッチカバーで50%低減して、低回転からレブリミットまで精密なエンジン回転フィーリングを実現。これにより、高回転域をキープしやすいようになっている。
また、トルクバンドを広くするため、「ボールベアリング・ツインスクロールターボ」を採用。マフラーでも内部構造を一新し、排気系の通気抵抗を量産車から約60%低減して出力を高めている。これにより、加速時のアクセルレスポンスの向上や、伸びやかなエキゾーストサウンドなどを実現。エンジンの改良により、TYPE RA-Rで搭載するバランスドBOXERでは、ベースモデルから21PSアップとなる最高出力242kW(329PS)、最大トルクは、10N・m アップの432N・mを発生する。
ハイグリップタイヤとなるミシュラン「PILOT SPORT 4 S」などを装備
足まわりは、ハイグリップタイヤとなるミシュラン「PILOT SPORT 4 S」に、マットブラックカラーの「STI製BBS 18インチ 8 1/2JJアルミホイール」を組み合わせている。サスペンションはKYB製の専用ダンパー&スプリングを開発。ダンパーはフロントが倒立式となり、車高は10mmローダウンしている。
「マルチモードVDC」は、制御内容を変更し、VDCでトラクションモードを選択している場合に「アクティブトルクベクタリング」の作動が変化し、前後どちらのタイヤにもブレーキが働くようになる。ステアリングのギヤ比を11:1に変更する「クイックステアリングギヤボックスも採用。
ベースモデルから21PSアップとなる最高出力242kW(329PS)を発生
エクステリアは、チェリーレッドストライプを取り入れた「メッシュタイプフロントグリル」と「リアバンパー」、ブラックカラードタイプの「STIエンブレム付サイドガーニッシュ」を採用。「RA-Rリアオーナメント」、「STI 30th ANNIVERSARYエンブレム」なども装着。ボディカラーは、「WRブルー・パール」、「クリスタルホワイト・パール」、「クリスタルブラック・シリカ」、「ピュアレッド」の4色を設定する。
インテリアは、レッドステッチを施した「ファブリック&トリコット」を表皮に採用した「フロントスポーツシート&リアシート」を装備。インパネ加飾パネルをRA-Rロゴ入りのハイグロスブラックに変更している。シフトノブは、ブラック塗装の「STI製ジュラコンMTシフトノブ」を装備。レザー調の素材を使ったドアトリム、ドアアームレスト、コンソールリッドにもレッドステッチをあしらって、スポーティさをアピールする。また、トランクスペースにはタイヤパンク修理キットを備えたサブトランクを用意する。
そのほか、「STI PERFORMANCE PARTS」の装着に対応するほか、「フレキシブルパーツ」などを追加して、好みの1台にカスタマイズすることができる。
メーカー希望小売価格は、499万8240円(税込)