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更新日:2019.05.09 / 掲載日:2019.05.09
2019年ニューヨーク国際オートショー注目NEWモデル

SUV隆盛の北米市場。その東海岸で4月17日から開催されたニューヨーク国際オートショーで2台の日本メーカーSUVが新登場した。日本への導入は少し時間がかかるが発売が今から楽しみだ。
●文:横田晃
TOYOTA新ハイランダー

クルーガー/ヴァンガードの 後継。RAV4の3列シート仕様。
カムリや新型RAV4に通じる骨太の造形。センターには大型のディスプレイを備える。スティッチなどをあしらい高級感を醸し出す。
リリースに明記された現行比+60mmという数字から推察すると、全長は4950mm、全幅は現行と変わらないなら1930mmの模様。
セカンドシートにはアームレスト付きのキャプテンシートタイプも設定。上級グレードには本革シート仕様も設定。
3列シート仕様にゆったりとした荷室空間が特徴。日本国内においては、マツダCX-8あたりがライバルになるだろう。
セカンド/サードシートのシート格納機構は肩口のレバーを引くだけの前倒しのみと簡単にアレンジできる。

ハイランダーは今回の新型で4代目。日本では写真の初代モデルが00~07年までクルーガーとして販売されていた。
SUBARU新アウトバック

よりワイルドでタフさを増した正常進化の第6世代モデル。
先に発表されたセダン同様、11.6インチFull HD縦型ディスプレイを備えた最新型インフォテインメントシステムを装備する。
全長4860mm、全幅1855mm、全幅1680mm。ホイールベースは2745mmだ。地上高はクラストップレベルの220mm。リヤゲートはピーク位置を下げ、ボディの厚みを強調。
最上級グレード「Touring」にはブラウンカラーのナッパレザーを採用したシートを装備。直接触れる部分を含めこだわりの素材をセレクトしている。
タフでラギッドなイメージをより強調した専用の内外装や、アウトドア用装備を備えた新グレード「Onyx Edition XT」も用意。
タイヤはグレード毎に225/65R17と225/60R18を設定。サスペンションには新設計のダンパーを採用。
ステー内蔵式パワーリヤゲートを採用し、ゲート開口部を拡大。開閉も高速化され使い勝手を向上させている。
世界で商品企画と品質が支持された日の丸SUV
日本車にとって、北米市場は第二の故郷のようなもの。この国で愛されて、日本メーカーの経営を支える生命線となったモデルも数多い。NYで発表されたトヨタハイランダーとスバルアウトバックも、その代表格だ。
もともとハイランダーはRAV4の3列シート車として、00年に日本ではクルーガーの名で発売されたモデル。07年デビューの2代目からは、海外市場の要望で大型化したため、国内向けは小柄なヴァンガードとして別物になった。
13年に登場した3代目ハイランダーは、全長4890×全幅1925mmの堂々たる体躯。北米はもちろん、中国やオーストラリア、ロシアなどでは、ジャストサイズのミドル級SUVとして、年間約39万台を売る人気モデルだ。
今回発表された4代目は、全長がさらに60mm延ばされて、荷室容量と2~3列目の居住性を向上。メカニズムは新型RAV4譲りだが、ガソリン車は北米ではV6を搭載する。ハイブリッドは4気筒1.5L+モーターのシステムだ。
国内でも3列シートのSUVが増えてきた中、ヴァンガードはカタログ落ちしており、トランプ大統領からは、米国製のクルマの日本への輸出を迫られているだけに、主に北米工場で生産される新型ハイランダーの日本への逆輸入も、ないとは言えないかも!?
一方のスバルアウトバックもまた、北米市場で最も愛されてきた日本車のひとつ。レガシィの車高を上げたワイルドな商品企画は、クロスオーバーSUVの先駆けとして、世界にフォロワーを生んだ。
発表された新型は、その6代目。最新世代のプラットフォームに2.4L直噴ターボと1.5L直噴NAの、ともに4気筒水平対向エンジンを搭載。駆動方式は全車シンメトリカルAWDで、上質な走りを実現させているという。
室内にはタブレット感覚で操作できる縦型の11.6インチ大型ディスプレイを備えるなど、最新のインフォテイメントを搭載。もちろん、スバル自慢のアイサイトも全車に標準装備している。