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更新日:2019.05.09 / 掲載日:2019.05.09
上海国際モーターショーに突如登場 LEXUS LMとは?
レクサスオリジナルの意匠はフロントマスクなどに見られるが、その他はオリジナルに近い印象だ。
前々から噂があったアルファード/ヴェルファイアのレクサスバージョンが遂に中国市場でデビューした。日本導入は声援次第!?
リヤコンビネーションランプデザインはレクサスオリジナル。ベース車同様にシャークフィンアンテナを備える。
大型の専用リムジンシートを備える。この仕様は3列目シートを取り払っているため、かなりのスペースが確保されている。
取り付けられるオットマンも大型タイプ。電動シートや空調の操作などは、大型センターアームレストにあるディスプレイで行う。
リムジンシートはかなり後ろまでリクライニングできるので、飛行機のビジネスクラスと同等の広さが確保されている。
運転席との間に設置されたパネルには26インチのカラーディスプレイ、冷蔵庫、傘収納などが装備されている。
このLMのベースとなったのはトヨタ車やレクサス車のカスタマイズを手がけるモデリスタから発売されている「ロイヤルラウンジ」の可能性が高い。
広い室内をゆったり使うリムジン仕様のミニバン
世界で闘う日本メーカーは、仕向地ごとにきめ細かな戦略を使い分けている。上海で発表されたレクサス初のミニバン、LMは、それを実感させる一台だ。
ミニバンは、北米では男らしさに欠ける乗り物と見られて人気が凋落。欧州では小さなバスという位置づけで、結局ファミリーカーとしては根付かなかった。
しかし、アジアには違うニーズがある。広い室内をゆったりと使う、動く個室のような用途だ。もともとアルファードには、後席を重視した仕様のエグゼクティブラウンジがあり、会社経営者や政治家などに人気だ。同様の仕様は東南アジアや中国でも、高級リムジンとして支持されている。
レクサスLMは、そうしたユーザー向けに、アルファードをさらに豪華に仕立てたモデル。出展されたのは3列目を取り払い、前後席を26インチモニター付きのパーティションで仕切った4人乗りだが、公式サイトには、3列シート7人乗りの存在も記されている。
じつはこの仕様のアルファードは、現在の日本でも手に入る。トヨタのカスタマイズブランドであるモデリスタが、エグゼクティブラウンジがベースのコンプリートカーを製造。約1500万円で販売しているのだ。今回の出展車両も、おそらくこれがベースだろう。