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更新日:2019.06.28 / 掲載日:2019.06.28
メルセデス・ベンツ新型GLB登場!3列シート車も選べるコンパクトSUVの上陸は年内?

バブルの頃のメルセデス・ベンツと言えば、でっかいクルマの代名詞だったもの。しかし、今やその車種構成はすっかり様変わりしている。なにしろ現在のメルセデス・ベンツの世界での販売台数の4台に1台がコンパクトモデル。さらに3台に1台がSUVなのだという。日本時間の2019年6月11日にアメリカで発表されたブランニューモデル、GLBクラスも、そのふたつを兼ね備えたコンパクトクラスのSUVだ。今では世界のトレンドとなった乗用車ベースのオンロードSUVで、車名の通り、GLAクラスとGLCクラスの中間サイズとなる。この春に上海でワールドプレミアされた「コンセプトGLB」の市販モデルだ。全長4634mm、全幅1834mm、全高1658mmのボディサイズは、ちょうどこの春に新型が出たばかりのトヨタRAV4とほぼ同じ。オンロードSUVと言っても前後のオーバーハングを切り詰め、フロントウインドーを立てたデザインや前後のアンダーガードなどを採用。メルセデス・ベンツの本格オフロードカー、GクラスのDNAを受け継ぐ本格オフローダーの雰囲気を醸し出すのもRAV4とかぶるキャラクターだ。

しかし、GLBクラスはメルセデス・ベンツのコンパクトクラスのSUVとしては初めて、3列シートの7人乗りもラインナップしているのが新しい。さすがに3列目は身長168cmまでの乗員を想定しているというが、多くの日本人なら普通に乗れる広さだ。そのために、ベースとなったBクラスより100mmもホイールベースが延長されている。安全性には手を抜かないメルセデス・ベンツの作品だけに、3列目までサイドウインドーエアバッグが装備されるほか、3列シート車なら最大で4個のチャイルドシートがしっかりと装着できるという。


ラゲッジ容量は2列シート車の5人乗車時で560L。2列目を畳めば1755Lまで拡大し、多彩な使い勝手を実現している。もちろん、「ハイ、メルセデス」と声をかけると起動するMBUXと呼ぶインターネット接続インターフェイスなど、上級モデルと遜色ない快適装備も揃っている。搭載されるエンジンはすべて4気筒で、現在のところ163hpを発揮する1.4Lを積むGLB200と、224hpの2Lが積まれるGLB250 4MATICがガソリン車。ほかに2Lディーゼルを積むGLB200d、GLB200d 4MATIC、GLB220d 4MATICのラインナップがアナウンスされている。4WDの4MATICは走行状況に応じて前後の駆動力配分が変わるほか、ダイナミックセレクトと呼ぶスイッチを操作すると、前後80:20のエコ/コンフォートモード、70:30のスポーツモード、前後50:50で固定されるオフロードモードが選べる。より本格的にオフロードを攻めたいドライバーには、オフロードエンジニアリングパッケージというオプションも用意されるという。メキシコと中国の工場から生産が立ち上げられたGLBクラスは、本国ドイツでの発売もこれからだが、2019年中には日本市場へもやって来るだろう。コンパクトクラスの増加でずいぶん身近になったメルセデス・ベンツのイメージを、さらにフレンドリーに変えそうなファミリー向けのSUVだ。