車のニュース
更新日:2021.03.22 / 掲載日:2021.03.22
フォルクスワーゲン モビリティプロバイダーへの変革を加速
「ACCELERATE」戦略のイメージ
フォルクスワーゲンは現地時間の3月5日、デジタル化、新しいビジネスモデルなどの課題に取り組む「ACCELERATE」戦略を発表した。
この戦略では、持続可能なモビリティにとって最も魅力的なブランドを目指すうえで「ブランドバリュー」、「スケーラブル(拡張可能)なプラットフォーム」、「価値のある企業」の3つを追求するとし、モビリティプロバイダーへの変革を加速させる対策を打ち出した。
ソフトウェア統合が中核能力に
同社では、ソフトウェア統合とデジタル顧客体験を重要な中核能力として位置付けし、ユーザー中心のデジタルエコシステムの開発を推進。
12週間ごとにソフトウェアのアップデートを提供するサービスを、新型電気自動車(EV)「ID.(アイディ.)」シリーズへの今夏導入に向け進めているという。
これにより、ライフサイクルを通じて車両を最新の状態に保ち、新しい機能をインストールすることによって、継続的に利便性を向上させることが可能になるとしている。
また、車両をソフトウェアベースの製品に変えることで、新しいデータを土台としたビジネスモデルの展開を準備中。車両のデジタルエコシステムを使用して、いつでも必要な機能をオンデマンドで追加することを可能とし、生産の複雑さを軽減する。
e-モビリティ攻勢を加速、新型EVを毎年1車種以上発表へ
e-モビリティの拡張を加速的に進める計画については、2030年までにヨーロッパでのEVの販売比率を70%以上、米国と中国では50%以上に拡大する目標を設定した。
既にヨーロッパで販売されている「ID.3」に続き、今年上半期中に4輪駆動の「ID.4 GTX」を発表予定。下半期にはスポーティな「ID.5」、そして今秋には中国市場向けの7人乗り電動SUV「ID.6X / Cross」の発表も控える。
EV販売比率の大幅拡大という目標を達成するために、今後も毎年少なくとも1台の新型EVを発表するとしている。