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更新日:2021.04.01 / 掲載日:2021.04.01
豊田通商 ワクチン保冷輸送車のWHO医療機材品質認証を世界初取得
豊田通商は3月31日、トヨタ、B Medical Systemsとの3社協業によるワクチン保冷輸送車に対して、世界保健機関(以下、WHO)が定める医療機材品質認証(Performance, Quality, Safety、以下、PQS)をこのほど取得したと発表した。
認証登録会社は豊田通商で、ワクチン保冷輸送車でのPQS取得は世界初。
PQS取得によって新型コロナウイルス感染症用ワクチンの輸送手段としての活用可能に

B Medical Systems製ワクチン専用冷蔵庫「CF850」
PQSは、国連の医療機材の調達において対象機材の開発を推進し、かつ品質水準を設けるべく定められた、WHO認可による医療機材の認証制度で、取得した医療機材は、国連関係機関をはじめ、大手NGOや慈善団体の機材選定基準となる。
新型コロナウイルス感染症用ワクチンを途上国へ公平分配する国際的枠組みであるCOVAXにおいても、PQS取得により本ワクチン保冷輸送車が使用可能となり、新型コロナウイルス感染症用ワクチンの輸送手段としての活用も期待される。
協業する3社の役割について、豊田通商はPQS認証取得会社としてワクチン保冷輸送車の提供を実施。
トヨタは輸送車に使用する車両を、B Medical Systemsは輸送用の冷蔵庫をそれぞれ提供する。
また、輸送車の架装については豊田通商グループのCFAO SASと、トヨタ自動車グループのトヨタカスタマイズ&ディベロップメントが行う。
ベース車両はトヨタ・ランドクルーザー78

トヨタ ランドクルーザー78
今回PQSを取得したワクチン保冷輸送車はトヨタ・ランドクルーザー78で、積載するワクチン専用冷蔵庫はB Medical CF850を使用した。
冷蔵庫について、容量はワクチンパッケージ400個を収容できる396Lで、独立したバッテリーにより電源なしで約16時間稼働可能。
走行中の充電は車両から行い、駐車中は外部電源からの充電が可能となる。