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更新日:2021.05.28 / 掲載日:2021.05.24
オペル 往年のクラシックカーがEVで復活? 「マンタGSe エレクトロモッド」発表
オペル マンタGSe エレクトロモッド
オペルが現地時間の5月19日、1970~80年代を華々しく彩ったスポーツクーペ・マンタAをEVとしてレストモッド(レストア&モディファイ)した「マンタGSe エレクトロモッド」を発表し、ひそかな話題を呼んでいる。
クラシカルなフロントグリルは当時の面影のままながら、「オペル ピクセルバイザー」と呼ばれる最新のLEDスクリーンを採用するなど、伝統と最新技術が融合したオリジナリティあふれる一台となっている。
4速トランスミッションを搭載したEV
オペル マンタGSe エレクトロモッド コックピット
マンタGSe エレクトロモッドは、マンタAのクラシカルなデザインと最先端のサスティナブルな技術を組み合わせて誕生した一台。
オペルCEOのミヒャエル・ローシェラーは「オペルの偉大な伝統と、非常に望ましい持続可能な未来のためのエミッションフリーのモビリティに対する今日のコミットメントを組み合わせた」と話す。
「エレクトロモッド(ElektroMOD)」の「MOD」は“modification(変化、変形)”という意味を持つとともに“modern(現代的)”の意味も併せ持ち、電動化という変化によって現代に対応するというメッセージも込められている。
ボンネット下に搭載された4気筒エンジンは108kW/147psの電気モーターに置き換えられ、「マンタ史上最もパワフル」と表現されるものになり、最大トルクは255Nmを発揮する。
そして最も特徴的なのが、オリジナルを踏襲した4速マニュアルミッションの搭載で、ドライバーは手動で変速するか、あるいはギアを入れるだけで自動的に走行するかを選択可能という。
リチウムイオンバッテリーは31kWhで、平均航続距離は約200kmとしている。
現行のEVのように回生エネルギーを使ってバッテリーを充電することも可能だという。
外装&内装は最先端のデジタル技術を駆使した装備が満載
オペル マンタGSe エレクトロモッド オペル ピクセルバイザー
外装や内装は最先端の技術がふんだんに盛り込まれた。
フロントグリル部分には「オペル ピクセルバイザー」と名付けられたLEDスクリーンが全面的に広がる。
スクリーンには“I AM ON A ZERO e-MISSION”、“MY GERMAN HEART HAS BEEN ELEKTRIFIED”といったメッセージやエンブレムなどがかわるがわる表示され、直線的にデザインされたデイタイムランニングランプと相まって近未来的なイメージを強調する。
ネオンイエローとブラックのツートンカラーのボディと、それに組み合わされるロナール社製の専用17インチ軽合金ホイールも先進的なビジュアルを演出している。
内装では、従来の丸型メーターの代わりにワイドな「オペル ピュア パネル」を装着、12インチと10インチの2つの一体型ワイドスクリーンには、充電状況や航続距離など、車に関する重要な情報が表示される。
オーディオはMarshall製のBluetoothボックスを搭載、そしてペトリ社製の3本スポーク・ステアリング・ホイールが70年代のスタイルを踏襲し、モダンクラシックな雰囲気と先進的な利便性を両立する。
オペルの公式YouTubeでは、マンタGSe エレクトロモッドをフィーチャーしたショートムービーも公開している。