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更新日:2021.10.26 / 掲載日:2021.10.26
ブガッティ シロン 生産台数残り40台! 限定500台の最終段階迫る
ブガッティは現地時間の10月25日、世界限定500台生産のブガッティ シロンが、残りの生産台数が40台以下になったと発表した。2021年の第3四半期に需要が急増し、生産が最終段階に入ったとしている。
コロナ禍でも人気の勢い衰えず
ブガッティの112年の歴史の中で最も速く、最もパワフルな量産車であるシロン。残りの生産枠は40を切り、残るはシロン ピュア スポーツとシロン スーパースポーツのみとなっている。それらはすでにフランス・モルスハイムのアトリエで製作開始、または製作を待っており、時代の締めくくりに近づいている。
2016年のジュネーブ国際モーターショーで公開が行われてから18ヵ月後には、限定500台のうち300台を販売。この販売の勢いは、コロナ禍においても変わっていないという。とくに米国はシロンの主要な市場であり、その販売台数は前年同期比で2倍、一部の地域では3倍にのぼる。
今年、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスなどのイベントが復活したことで、シロンはブガッティの勢いを後押しする原動力になったようだ。
セールス&オペレーション・ディレクターのヘンドリック・マリノウスキー氏は次のように述べた。「シロン ピュア スポーツとスーパースポーツは、長年にわたるシロンプラットフォームの継続的な開発の集大成として、お客様に提供しています。サーキットで頂点を極めたりアウトバーンを巡ったりと、様々なパフォーマンスを実現することで、シロンはまったく新しいレベルに到達しました。製造枠が残り少なくなってきた今、W16の純粋なレシピが見事に再現されています」。
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時速490.484km超!ブガッティの量産車史上、もっとも速いシロン
シロンは、そのデザインと性能で多くの注目を集めてきた。量産車の記録となる1,500PSの最高出力、0-100km/h加速は2.4秒、200km/h加速は6.1秒、300km/h加速は13.1秒に達する。
2017年、シロンは0-400km/hの世界記録をわずか41.96秒で達成。これは当時、公式に計測された最速記録で、その2年後にはロードカーでは不可能とされていた速度に到達。時速490.484km超という世界記録を樹立した。
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最終生産は、さらに強化された最新モデルたち
2020年にシロンファミリーに加わったシロン ピュア スポーツは、シロンの基礎の上に構築され、ダイナミックな敏捷性とダウンフォースのために最適化されたハイパースポーツカー。
エアロダイナミクス、トランスミッション、重量の構成を一新したシロン ピュア スポーツは、50キログラムの軽量化と硬めのサスペンション、1.90メートルのリアウイング、クロースレシオ・トランスミッションの組み合わせにより、ドライバーに路面とのつながりと感触をもたらした。
そして2021年、ブガッティの最新作「シロン スーパースポーツ」が発表された。このモデルはピュア スポーツと並び、ブガッティが生産する500台の「シロン」の最後の40台となる。シロン スーパースポーツは、ラグジュアリーさと快適性を保ちながら、最高のスピードを実現するように設計された。
ロングテールデザインを採用したスーパースポーツは、空力効率を極限まで高め、最高速度440km/hを実現。改良した8.0リッターW16エンジンを搭載し、ベースのシロンに比べて100PSアップの1,600PSを発揮する。
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