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更新日:2022.03.24 / 掲載日:2022.03.24
トヨタ×エネオス ウーブンシティでCO2フリー水素製造利用推進へ
エネオスとトヨタは3月23日、静岡県裾野市にてトヨタが建設を進めるWoven City(ウーブン・シティ)において、CO2フリー水素の製造と利用を共同で推進するための共同開発契約を締結したと発表した。両社は、トヨタの子会社であるウーブン・プラネット・ホールディングスとともに、ウーブン・シティにおける水素の利活用の取り組みをさらに推し進める。
水素ステーションの建設が決定 ウーブン・シティ開所前に運営開始を予定
両社は2021年5月の基本合意に基づき検討を進め、水素ステーションの建設・運営、水素ステーションでのCO2フリー水素の製造、ならびに水素ステーションからウーブン・シティ及び燃料電池車(以下、FCEV)への水素供給に着手することを決定。
さらに、水素の需給管理システムについても具体的な検討を進めることに合意した。なお、水素ステーションの運営開始については、2024年~2025年のウーブン・シティ開所前を予定している。
両社は今後、水素を「つくる」水素ステーションと、水素を「つかう」FCEVおよびウーブン・シティを連携させ、水素利活用の取り組みをさらに加速。カーボンニュートラルの実現に向け、ウーブン・シティを起点に誰もが気軽にクリーンなエネルギーを使える社会の実現を目指していくとしている。
基本合意時(2021年5月)の検討項目と今回の共同開発締結にて決定した事項について
基本合意時(2021年5月)の検討項目 | 今回の契約締結で決定した事項 |
エネオスによるウーブン・シティ近隣での水素ステーションの建設・運営 | ウーブン・シティ隣接地に水素ステーションを建設 (建設予定地 : 静岡県裾野市御宿字朴ノ木平1576番3) |
エネオスが上記水素ステーションに設置する水電解装置にて再生可能エネルギー由来の水素(グリーン水素)を製造し、ウーブン・シティに供給。トヨタが定置式の燃料電池発電機(以下、FC発電機)をウーブン・シティ内に設置し、グリーン水素を使用 | ・再生可能エネルギーでCO2フリー水素を製造する水電解装置を水素ステーションに設置 ・製造したCO2フリー水素を乗用車や商用車など様々なFCEVに供給すると共にパイプラインでウーブン・シティに供給 ・水素ステーション内に停電時用のFC発電機を設置(※2) |
ウーブン・シティおよびその近隣における物流車両のFC化の推進と、FCEVを中心とした水素需要の原単位(※1)の検証および、その需給管理システムの構築 | ウーブン・シティのコミュニティエネルギーマネジメントシステム(CEMS)とエネオスの水素製造を最適化する水素EMSの連携を検討 |
ウーブン・シティの敷地内に設置予定の実証拠点における水素供給に関する先端技術研究 | ー |
※1:技術やサービスが実用性のある事業として成立する基準
※2:貯めておいた水素を用いてFC発電機で水素充填装置を稼働させることで、停電時でも水素をFCEVに供給可能。これにより、FCEVの外部給電機能を活用し電力が必要な場所で電力サポートを行うことができる。
ウーブン・シティについて
ウーブン・シティは、住む方一人ひとりの生活を想像しながら、ヒトが一番幸せを感じる街を目指す『ヒト中心の街』。研究者やエンジニア、科学者をはじめとした想いを同じくするパートナーとともに、モビリティカンパニーのテストコースとしてバーチャルとリアルの世界で将来技術を実証する『実証実験の街』であり、トヨタのカイゼンの手法を根付かせ街が常に進化・改善する『未完成の街』。この3つのコンセプトに基づき、「ヒト」「モノ」「情報」のモビリティにおける新たな価値と生活を提案し、幸せあふれる街づくりに取り組むトヨタのプロジェクトとなっている。
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