2022ワールドカーオブザイヤー　ヒョンデ「アイオニック5」三冠

　ワールドカーオブザイヤー（WCOTY）主催団体は現地時間の4月13日、ニューヨークモーターショー2022にて「2022ワールドカーオブザイヤー」の選考結果を発表、ヒョンデの電気自動車「アイオニック5」に同賞を授与すると発表した。なお、「アイオニック5」は「ワールドEVオブザイヤー」「ワールドカーデザインオブザイヤー」にも選出され、三冠に輝いた。

ノミネート3部門ですべて栄冠勝ち取る

　WCOTYは、車両が年間10,000台以上生産され、2021年1月1日から2022年3月30日までの間に2つの大陸の少なくとも2つの主要市場においてラグジュアリーレベルを下回る価格で販売されているという条件の下、ノミネート車を選出。33か国102名の国際自動車ジャーナリストで構成する審査委員会が、ロードテストの上で投票を実施する。最終候補は同モデルの他、フォード・マスタングマッハE、起亜・EV6の計3台に絞られていた。
　今回の受賞に際し、同社の社長兼最高経営責任者を務める張在勲（チャン・ジェフン）氏は「ヒョンデのすべての従業員とビジネスパートナーの才能と努力を称えるこれらの名誉ある賞を受賞できて本当に光栄に思います。当社のビジョンは人類の進歩を可能にすることであり、当社のアプローチに対するこのような支持は、このビジョンを実現するという当社の取り組みのさらなる励みになります」とコメント。さらに、「アイオニック5は、革新的なE-GMPプラットフォーム技術、卓越したパフォーマンス、設計とスペースへの既存の価値基準をディスラプトするようなアプローチにより、新世代のスマートモビリティソリューションを開拓する上で極めて重要な成果を表しています」と続けた。また、同氏は近くアイオニックシリーズに新モデルが追加される予定であることも語り、電動化への加速を強調した。
　また、今回は「ワールドカーデザインオブザイヤー」と「ワールドEVオブザイヤー」でも受賞。「ワールドEVオブザイヤー」は今回初めて創設された部門で、アイオニック5が記念すべき最初の受賞モデルとなった。

　アイオニック5は、2022年2月に同ブランドの日本再参入における導入モデルの一つとなっていることでも話題に。72.6kWhの大容量バッテリー搭載モデルは、 1充電航続距離618kmを実現する。

「ワールドアーバンカー」はトヨタ・ヤリスクロスが受賞

　アイオニック5以外の受賞モデルでは、トヨタ・ヤリスクロスが「ワールドアーバンカー」を獲得、日本車として今回唯一の受賞モデルとなった。このほか、「ワールドラグジュアリーカー」はメルセデスベンツ・EQSが、「ワールドパフォーマンスカー」はアウディ・e-トロンGTがそれぞれ受賞している。今回の各部門における最終候補は以下の通り（太字表記は受賞モデル）。

【ワールドカーオブザイヤー】
フォード・マスタングマッハE、ヒョンデ・アイオニック5、起亜・EV6

【ワールドラグジュアリーカー】
BMW・iX、ジェネシス・GV70、メルセデスベンツ・EQS

【ワールドパフォーマンスカー】
アウディ・e-トロンGT、BMW・M3/M4、スバル・BRZ/トヨタ・GR86

【ワールドEVオブザイヤー】
アウディ・e-トロンGT、ヒョンデ・アイオニック5、メルセデスベンツ・EQS

【ワールドアーバンカー】
オペル・モッカ、トヨタ・ヤリスクロス、フォルクスワーゲン・タイグン

【ワールドカーデザインオブザイヤー】
アウディ・e-トロンGT、ヒョンデ・アイオニック5、起亜・EV6

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