車の最新技術
更新日:2018.12.16 / 掲載日:2018.10.23
トヨタの「サポトヨ」・「サポカー」とは?対象車種・安全技術を徹底解説!

トヨタの店舗に行くとよく目にする「サポトヨ」。実は国の普及啓発が関係していることをご存知ですか?安全で快適なドライビングを楽しみたい人のため、トヨタが展開する「カーライフサポート」に関する詳細をまとめました。サポトヨとは?サポカーとは?それらのメリットは?など、たくさんの疑問に迫ります!
トヨタの「サポトヨ」・「サポカー」とは?
『サポトヨ』とは、トヨタによる「安全で快適なカーライフをサポートする車とその活動」のことです。安全運転に関する主な内容は「Toyota Safety Sense」をはじめとする安全運転サポートシステム搭載車の展開、夜間走行や高速道路の運転サポート、駐車場のステアリング操作サポートなどがあげられます。快適なカーライフのサポートには、スマホアプリのLINEなどネットワークシステムを使ったアシスト、専門オペレーターの常時スタンバイなどが用意されています。
これらの活動は、政府が啓発している交通事故防止対策の一環として行われているものです。政府は、先進安全技術を搭載する車に「セーフティ・サポートカー(サポカー)」または「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」との名称をつけ、各メーカーとの連携に努めています。
サポカーとサポカーSの違いって?
「サポカー」とは、自動ブレーキを搭載した車全てのことです。対する「サポカーS」とは、ペダル踏み間違い時加速抑制装置も併せて装備している車を指します。サポカーは車を運転する全ての人に推奨されていますが、サポカーSはドライバーの中でも特に高齢者向けとされている車です。さらにサポカーSの場合は「ワイド」「ベーシック」「ベーシック+」の3つの区分が採用されています。サポカーには区分はありません。
サポカーとサポカーS、どちらの場合も車の大きさや安全面以外の性能は問われていません。あくまでも、先進安全技術を搭載しているか否かが基準です。
サポカーまたはサポカーSに当てはまる車を選択する最も大きなメリットは、事故の可能性が下がることです。また、条件次第で任意自動車保険の割引が適用される場合もあります。
サポカーSを区分する「ワイド」「ベーシック」「ベーシック+」
サポカーSの区分は、どのような先進安全技術を搭載しているかによって変わります。ここでは、サポカーSに採用されている3つの区分について、もう少し詳しく紹介します。
ワイド
「自動ブレーキ(対歩行者)」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」「車線逸脱警報」「先進ライト」などの機能がついた車が当てはまります。車線逸脱警報は、車線維持支援装置でも可です。
ベーシック
「低速自動ブレーキ(対車両)」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を装備している車のことです。低速とは「作動速度域が時速30km/h以下のもの」と定められています。
ベーシック+
「自動ブレーキ(対車両)」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の搭載車が当てはまります。ベーシック+には、ベーシックのように自動ブレーキの作動速度域に定めがありません。
トヨタの車に搭載されている安全運転装備を徹底紹介!
トヨタのサポカー・サポカーSには、トヨタが誇る多くの先進安全技術が採用されています。
Toyota Safety Sense
トヨタのサポカーの中で最もよく知られている先進安全技術は「Toyota Safety Sense(トヨタ・セーフティ・センス)」です。2017年12月には、第2世代と呼ばれる新しい「Toyota Safety Sense」が登場しています。
「Toyota Safety Sense」にパッケージされている機能は、以下のとおりです。
プリクラッシュセーフティ…衝突被害軽減機能
レーントレーシングアシスト…ハンドル操作サポート機能
レーダークルーズコントロール…追従ドライブ支援機能
オートマチックハイビーム…自動ハイビーム
標識読み取りディスプレイ…ロードサインアシスト
インテリジェントクリアランスソナー
ペダルの踏み間違いに役立つ機能が「インテリジェントクリアランスソナー」です。前後に搭載されたセンサーが、障害物を素早く感知。衝突事故を未然に防ぐ役割を果たします。
ITS Connect
「ITS Connect」とは、交差点内に設置された感知器から送られてくる通信で見えないところの車や人、信号情報などをキャッチするシステムです。全ての交差点に対応しているわけではないものの、今後使用可能エリアは広がっていく予定です。
トヨタのサポカー・サポカーS対象車種ラインナップ
国内No.1のサポカー・サポカーS対象車種数(※公式より2017年12月時点)を誇るトヨタですが、その中でも特に安全性の高い「サポカーSワイド」の対象車は以下のとおりです。
アクア
プリウス
プリウスPHV
ヴィッツ
カローラスポーツ
アルファード
ヴェルファイア
クラウン
カムリ
シエンタ
ピクシスエポック
ピクシスジョイ
ピクシスメガ
ピクシスバン
以上です。
トヨタのサポカーは、サポカーとサポカーSワイド、サポカーSベーシック+の3種類のいずれかに対応しています。現時点で、サポカーSベーシックの対象車種はありません。また、ここで対象車種として取り上げている車でも、グレードやオプションによって対象に含まれない場合もあるので、詳細はトヨタのカーショップやディーラーに確認をしてください。
一時期はかなりの数の交通事故件数を記録していた我が国ですが、官民の連携による対策で交通事故の件数も年々下がってきました。もちろん、交通事故件数が下がった背景には、ドライバー一人一人の安全に対する意識の高まりがあったことも見逃せません。
サポトヨには安全運転装備の他にも、オペレーターによる案内やインターネットを介したシステムなど、安全なカーライフに向けたサポートがたくさん用意されています。
「全ての瞬間をもっと安全に、もっと快適に」サポトヨの今後に期待をしましょう。