車の最新技術
更新日:2019.02.20 / 掲載日:2018.11.22

日産の運転支援技術「プロパイロット」とは?その内容と搭載車種を解説

エクストレイルS20

未来の自動運転に向け、各メーカーとも技術開発に力を入れています。日産でも「プロパイロット」と呼ばれる運転支援システムを開発しています。でも「どんな技術?」と問われるとなかなか説明が難しいもの。
そこでここでは、プロパイロットに関する情報をまとめました。基本的な機能や特徴はもちろん、搭載車種やメリット・デメリットも紹介しているので、プロパイロット搭載車の購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

渋滞中の負担を軽減! 日産が開発した運転支援システム「プロパイロット」とは

日産の「プロパイロット」とは、ドライバーの負担軽減を目指して開発された運転支援システムです。2016年に新型セレナに搭載されたことで、大きな話題となりました。システムの起動は、ハンドル右側のスイッチで切り替えるだけなので非常に簡単。フロントには7インチの専用ディスプレイも搭載し、起動中の状況を常に確認することができます。

起動中は、渋滞時のアクセル、ブレーキ、ステアリングの全てを自動的に制御。これにより、渋滞中のドライバーにかかる身体的・精神的な負担の軽減が図られています。渋滞時のアクセル、ブレーキ、ステアリング自動制御は、国内自動車メーカーで初の試みです。これらの自動制御は、人の目に近い見え方と言われる単眼カメラ方式で行われています。

現時点(2018年11月)のメーカー発表によると「使用の推奨は高速道路上の単一車線のみですが、今後は複数車線や市街地でも使用可能なシステムを普及させていきたい」とのことです。これらのシステム実現のために、既に日本とアメリカの公道では高性能レーザースキャナや360度視認可能なカメラを使った開発テストが行われています。

ここがすごい!「プロパイロット」の魅力やメリット

次世代の運転支援機能とも言えるプロパイロット。ここでは、具体的な機能を挙げながら、プロパイロットの魅力とメリットを紹介します。

単眼カメラで車間距離を保つ「インテリジェントクルーズコントロール」

「インテリジェントクルーズコントロール」とは、先行車の有無を確認して車間制御を行うシステムです。先行車がいる場合は事前にセットした車速に応じた車間距離を取り、先行車がいない場合はセットした車速で走ります。設定できる時速は、約30~100km/hの間です。

車線中央走行を支援する「ステアリング制御機能」

「ステアリング制御機能」とは、車線の中央を走るようにハンドル操作を支援する機能です。ステアリング制御は直線道路でもコーナーでも働きますが、機能の作動時はハンドルに両手を添えていることが条件です。ステアリング制御に頼った手放し運転はできません。

測距には「モービルアイ社」の独自技術を採用

単眼カメラの場合、高速走行への対応力が気になるところです。プロパイロットの単眼カメラは、日産がこれまで培ってきた制御技術にイスラエルの「モービルアイ社」の測距技術も採用。これによりプロパイロットは、最大100km/hの高速走行でもスムーズなアシストが可能な機能に仕上がりました。

「プロパイロット」のデメリットや注意点は?

数多くの魅力を持つプロパイロットですが、注意点もあります。ここでは、プロパイロットのデメリットや注意点をまとめました。

安全管理はドライバー自身の責任!

アクセル、ブレーキ、ステアリングの全てを制御するプロパイロットですが、決して自動運転が可能なわけではありません。あくまでも運転は人がするものであることを認識し、安全管理はしっかりと行いましょう。

信号の検知ができない点に注意

プロパイロットは、車や白線との距離を認識して運転支援を行う機能で、信号の検知はできません。そのため、信号が赤でも先行車がいなければ減速せずに交差点に入ってしまいます。メーカーでも、プロパイロットは高速道路での使用を推奨しています。プロパイロットは、一般道ではなく高速道路で使用するものと考えておく方が良いでしょう。

2018年時点における対応車線は単一車線のみ

プロパイロットの単眼カメラは、道路の両サイドの白線を読み取って中央を走るように制御します。もっとも、これはあくまでも単一の車線のみ。複数車線の切り替えは、ドライバー自身が行う必要があります。メーカーによると、今後は複数車線に対応した機能も取り入れていく予定とのことなので、今後の動きに期待しましょう。

「プロパイロット」搭載車種を徹底紹介!

最後に、プロパイロットの搭載車種を紹介します。いずれも日産の人気車種です。

セレナ

セレナ

・全長:4,690~4,810mm
・全幅:1,695~1,740mm
・総排気量:1,198~1,997cc
・乗車定員:7~8名
・価格:244.1万円~

2016年にフルモデルチェンジした際に、初めてプロパイロットを搭載したミニバンです。ファミリーや大人数でのお出かけも楽しめる快適空間が魅力的。プロパイロットの他にも、エマージェンシーブレーキやパーキングアシストなど、様々な運転支援機能がついているので、ロングドライブも大いに楽しめるでしょう。

日産 セレナのカタログ情報はコチラ♪

エクストレイル

エクストレイル

・全長:4,690~4,715mm
・全幅:1,820~1,830mm
・総排気量:1,197cc
・乗車定員:5~7名
・価格:219.7万円~

「タフギア」のキャッチでも知られるSUVです。アクティブな走破性とタフなボディで高い評価を得ています。プロパイロットの搭載は、2017年のマイナーチェンジから。アウトドアスポーツが好きな人ならぜひ検討したい車です。

日産 エクストレイルのカタログ情報はコチラ♪

リーフ

リーフ

・全長:4,480~4,510mm
・全幅:1,790mm
・総排気量:-cc
・乗車定員:5名
・価格:315.0万円~

日産が誇る環境に優しい電気自動車です。2017年のフルモデルチェンジからプロパイロットを搭載。アクセル、ブレーキ、ステアリング制御はもちろん、パーキングブレーキの制御システムも搭載されています。

日産 リーフのカタログ情報はコチラ♪

「プロパイロット」は今、日本初のアクセル、ブレーキ、ステアリング制御機能として業界の内外を問わず大きな注目を集めています。プロパイロットの革新的な技術は、今後やってくると予想されている自動運転時代への歴史的第一歩になるかもしれないからです。複数路線や街乗りへの対応、単眼カメラのさらなる高性能化など、伸び代はまだたくさんあります。プロパイロットが未来に向かってどのように進化していくのか、これからの成長に期待していきましょう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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