車の最新技術
更新日:2018.12.30 / 掲載日:2018.12.30
トヨタの最新技術「パノラミックビューモニター」の特徴と搭載車種を紹介

「パノラミックビューモニター」は車体の前後左右に設置されたカメラにより、リアルタイムで安全確認ができるところが大きな魅力。十字路や駐車場、狭い路地での走行など、死角ができやすい場面で力を発揮します。
今回は、そんなパノラミックビューモニターの特徴やメリット、そして搭載車種をご紹介します。ぜひ、トヨタの最新低速時運転アシストシステムをチェックしてみてください。
パノラミックビューモニターの注目したい機能
トヨタの開発した「パノラミックビューモニター」とは、どのような機能なのでしょうか?まずは、注目したい機能をご紹介します。
パノラミックビューで一度に広範囲を確認
パノラミックビューモニターは、4方向のカメラ映像を高速処理し、つなぎ目のない「パノラマ映像」として表示されるのが特徴です。カメラの装着位置は車種により多少異なりますが、フロント部分、左右ドアミラー付近、後方ナンバープレート付近の4箇所に設置されています。死角となりやすい周囲の状況をリアルタイムで確認できるようになり、低速での運転をアシストしてくれます。
予期せぬ障害物に気付ける「シースルービュー」
カメラ映像で直感的に障害物を確認できるようにするために開発されたのが「シースルービュー」です。車体が透けて表示される透過表示により、目視できない範囲を表示します。駐車場に荷物を置き忘れた場合や思わぬ障害物がある場合も、事前に確認することが可能に。
また、しっかりと確認したい場合には静止画での表示も可能で、安全な運転をサポートしてくれます。
状況に合わせた確認方法でサポート
運転の状況に合わせて、自動的にパノラミックビューとワイドフロントビュー、両サイドビュー、バックビューが切り替わる点も特徴です。
例えば、見通しの悪い交差点では「パノラミックビュー」で車両前方から広範囲の映像を写します。バックで駐車をするときには、同時に「バックビュー」も表示させることで、目視しづらい後方の安全確認が可能に。
さらに、狭い路地での運転では「両サイドビュー」で両サイドの状況をリアルタイムで確認することで、接触防止にも役立ちます。このように、シーンに合わせて的確なカメラ映像を写し出せるようになっています。
パノラミックビューモニターのメリットとデメリット
パノラミックビューモニターの特徴が分かったところで、続いてメリットとデメリットをご紹介します。
後方や左右などを確認でき、視覚を作りにくい
パノラミックビューモニターを搭載している車種を選ぶ最大のメリットは、死角を減らせるということです。車体が大きくなるにつれて、後方や左右には目視で確認しづらいエリアができてしまいます。
「バックビュー」を活用すれば車両後方の状態を、「両サイドビュー」を利用すれば路肩への幅寄せなど、車間確認が手軽にできます。
1台のカメラだけでなく常時4台のカメラで確認できるため、より広範囲をカバーできるのも嬉しいポイントです。
駐車が苦手な人におすすめ
駐車スペースは、施設やパーキングにより異なります。なかなかコツをつかめず、駐車が苦手という人もいるでしょう。そのような場合にも、パノラミックビューモニターは活躍します。
「バックビュー」や「シースルービュー」を使えば、後方の様子や駐車スペースの広さがわかります。
また、「両サイドビュー」はドアミラーを畳んだ状態でも使えるため、両サイドの車間距離を確認したい時にも便利。このように、パノラミックビューモニターをフル活用すれば、安全で楽に駐車ができるようサポートしてもらえます。
現状の搭載車種がは限られている
2018年10月現在でパノラミックビューモニターが搭載されているのは、ハリヤー、アルファード、ベルファイア、クラウンの4車種です。トヨタの車種の中でもハイグレードの車に限られている点が残念ではあります。
また、現段階では後付けに対応していないので、使える車種が増えることを望む声もあります。
パノラミックビューモニターを搭載している車種3選
最後に、パノラミックビューモニターを搭載している3車種をご紹介します。パノラミックビューモニターを使ってみたい場合には、こちらの車種を選んでみてください。
高級感のあるSUV「ハリアー」

街乗りSUVとして人気の高い「ハリアー」。上質なエクステリアは高級感を演出。後部座席と荷物室が広く作られているのも特徴で、ゆったりとした乗り心地でドライブを楽しめます。
また、上質なエクステリアは快適なドライブをサポートしてくれます。
標準装備として「トヨタセーフティセンス」が搭載されているのもポイント。パノラミックビューモニターと共に、安全運転をサポートします。
・全長:4,725~4,770mm
・全幅:1,835mm
・燃費(JC08):12.8~16.0km/L
・総排気量:1,986~1,998cc
・乗車定員:5名
・価格:294万円~
ファミリーカーとしても使える「アルファード」

トヨタ車の中で最上位クラスのミニバン「アルファード」。両側スライドドアが標準装備で、ファミリーカーとして乗り降りがしやすくなっています。
また、高級車にひけをとらないシートのクッション性と高級感のある車内は、快適な乗り心地を実現します。スマートな外観もオシャレで、幅広い層から人気を集めています。
・全長:4,945~4,950m
・全幅:1,850mm
・燃費(JC08):10.4~12.4km/L
・総排気量:2,493~3,456cc
・乗車定員:7~8名
・価格:337万円~
高級感が魅力的「 ヴェルファイア」

「ヴェルファイア」も、最上位クラスのミニバンとして人気が高い車種です。クールな外観とカラーバリエーション、そして広々としたラグジュアリーな内観が魅力。幅広いグレードが用意されており、価格や利用シーンに合わせて選べます。
また、グレードにより機能は異なりますが、安全な運転をサポートする「トヨタセーフティセンス」も搭載されており、快適なドライブをサポートします。
・全長:4,935m
・全幅:1,850mm
・燃費(JC08):10.4~12.4km/L
・総排気量:2,493~3,456cc
・乗車定員:7~8名
・価格:337万円~
クラウン

今回は、トヨタの開発した低速時運転アシストシステム「パノラミックビューモニター」の特徴やメリット、そして搭載車種をまとめてご紹介しました。パノラミックビューモニターは4方向からのカメラ映像により、死角となりやすい場所を映し出せるのが特徴。駐車や十字路など、安全な運転をサポートしてくれます。
今のところ、搭載車種はハイグレード車に限られていますが、パノラミックビューモニターを利用することで、より快適に運転できるはずです。