車の最新技術
更新日:2021.05.25 / 掲載日:2021.05.25
ボッシュ 「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」で日本初出展の技術を多数紹介
モビリティや個人向け、産業用など多分野でソリューション開発を行うボッシュは5月25日、「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」(主催:公益社団法人自動車技術会、2021年5月26日(水)~7月30日(金)まで開催)への出展内容を発表した。
今回の展示では、「サステイナブルかつ安全で魅力的なモビリティに向けた幅広い製品・技術」をキーワードに、日本初出展となるソリューションを複数展示する。
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水素を使った商用車向け燃料電池システムやEV専用設計の無段変速機など、日本初出展のソリューションを複数紹介
同社では自動化ソリューションや電動化ソリューションなど、多岐にわたる製品・技術の紹介を行う中、日本初出展となる展示が複数ある。
「燃料電池パワーモジュール」は、出力に応じて規模を変更でき、水素をもとに電気を発生させる燃料電池システム。長距離移動を行う商用車向けに開発されたもので、長寿命、高耐久かつ高いパフォーマンスを発揮できるように設計。また、燃料電池スタック、スタックの稼働に必要な水素の供給や吸気を扱うサブモジュール、冷却回路、電流供給装置など約700点におよぶ複雑なモジュールをコンパクトに収め、車両に組み込みやすくしているのも利点となっている。
併せて、燃料電池システムの出力制御や効率維持などに寄与する2種類のエアバルブ(「スタック分離・圧力制御バルブ」「加湿器バイパスおよびスタックバイパスバルブ」)も出展される。
EV向けに専用設計し、開発が進められているプッシュベルト方式の無段変速機「CVT4EV」は、同社が1985年より市場へ提供している無段自動変速機CVTの技術を活用したもの。専用設計によって、効率アップ、牽引モードでのトルクアップ、良好な加速や最高速度の向上などを可能にし、中型車やスポーツカーから小型商用車まで多様な市場ニーズに適したEVラインアップの設定に貢献するものとしている。
その他、ボッシュグループ傘下のボッシュエンジニアリングと共同出展となる「Advanced Driving Module」、ボッシュエンジニアリングが開発する4G-LTE通信回線を利用したテレメトリーシステム「LTE65-JP テレメトリシステム」も日本初出展のソリューションとして紹介される。