車の最新技術
更新日:2022.01.25 / 掲載日:2022.01.05

マツダは緊急時に運転代行!<MAZDA CO-PILOT CONCEPT 技術体験会>

車と社会の関わりの中で、環境問題とともに大きな課題となっているのが安全性だ。
先進安全装備の普及もあって国内の交通死亡事故は件数も被害者も減少傾向だが、
さらに一歩先を行く取り組みをダイジェストでお伝えする。

●文:川島茂夫/月刊自家用車編集部

さらに多くのシーンで
システムが安全を支援

 自動運転技術にしても重要な目標のひとつは安全性の向上。交通事故ゼロを目指して運転操作そのものをシステムの管理下に置くか、あるいはドライバーの運転技能や認知判断を補完する二人三脚型で行くかの違いだ。もっとも、技術的にはオーバーラップする部分も多く、自動運転化と事故回避機能は融合しつつ進化するのだろう。

 そんな安全性向上のアプローチとしてマツダからは自動運転技術からのアプローチでドライバーが人事不省に陥っても他車を巻き込む事故の誘発軽減を目的としたマツダ・コ・パイロット・コンセプトを発表。ホンダは道路や他車など自車以外のセンシングから得た情報と人間解析のAI技術による事故回避や被害軽減を目的とした先進安全技術が発表された。

 いずれも従来システムでは回避できない事故の予防や被害軽減が目的。どちらが実効性が高いとか評するものではなく、「安全なクルマ」の実現にはどちらの技術も機能も必須と考えるべき。交通事故ゼロ社会を目指すのは自動車メーカーや部品サプライヤーの義務といっても過言ではなく、垣根を越えた技術/プラットフォームの共用も含めた安全性の向上と普及は次世代車の必須要件でもある。

マツダは「人が運転」の未来を描く 〜運転のリスクとメリットを徹底研究〜

<MAZDA CO-PILOT CONCEPT 技術体験会>
12月上旬、マツダの体験会で公道ハンズフリー走行に同乗することができた。舞台は東京都による自動運転実証実験を実施中のお台場、車両はCO-PILOT2.0の技術試作車だ。

人間研究をベースに、緊急時に運転代行

ドラポジへのこだわりでもわかるように、マツダのクルマ作りの根本に人間研究がある。それが異常検知や車両制御にも活かされている。

ドラポジへのこだわりでもわかるように、マツダのクルマ作りの根本に人間研究がある。それが異常検知や車両制御にも活かされている。
マツダのハンズフリーは運転しないことを目指すものではなく、安心して運転するための副操縦士(コ・パイロット)の位置付けとなる。

行き先や進路も判断してなめらかに運転

同乗者や車外の人にも配慮

不安や混乱を招かないよう、同乗者や周囲の人や車両に音と光で状況を知らせる。歩行者や自転車、車、バイクなど、交通参加者がリスク予測を共有することで、事故回避の効果が飛躍的に高まることが期待される。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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