新型車比較・ライバル車対決
更新日:2023.06.06 / 掲載日:2023.06.06
クラウンスポーツのライバルは誰だ!? 国産・輸入車ラージサイズSUV8選
個性派SUVと戦うのはどのモデル?
「走り」と「プレミアム」を武器にすることで、個性派揃いのSUVの中でも際立った存在感を放つクラウンスポーツ。キャラが丸かぶりの真っ向勝負というライバルはいないものの、強みが似ているモデルはそれなりに多い。ここではそんなライバルたちをみていこう。
「クラウン スポーツ」のライバルはこれだ!

いずれのライバルも走り自慢が揃う
ラージサイズの2BOXボディが与えられたクラウンスポーツ。率直にいって正面からがっぷり四つに組むモデルは見当たらない。最上級クラスでわざわざ2BOX車を選ぶユーザーはそう多くはないだろう。いってしまえば既存のプレミアム路線からも、SUV路線からも少し外れたところを狙っているモデルといえる。
それゆえ、価格帯やクラスが多少異なるモデルでもオンロード志向やスポーティなキャラが強ければライバル車としてなりうる。クラウンらしいSUVが欲しいというならば、正統派といえる「エステート」の登場を待つのが賢明だ。
今回ピックアップした8つのモデルは、いずれもオンロードでの走りの良さをセールスポイントにしており、特に長距離用途での走りがポイントとなる。乗員すべてが快適に過ごせるようなツーリング志向か、ドライバーの走りごたえを重視したファントゥドライブ志向か、ユーザーの趣味嗜好で評価は変わってくるが、間違いなくライバルには実力車が揃っているのだ。
LEXUS NX

看板のPHEV同士で比べると熾烈な争いが勃発するのは確実
プラットフォームとしてはRAV4/ハリアーの姉妹車になるが、工法も含めたレクサス車用の車体周りの改良が施されたことで、走りの質感やオンロード性能が向上している。クラウンスポーツのライバルになるのは、同系パワートレーンを搭載するHEVのNX350hと、PHEVのNX450h+だろう。ボディサイズは一回り小さいが、クラス上の高速性能と操安性を持つことで十分勝負できそう。PHEVモデルの走りを比較すると、クラウンスポーツよりも引き締まった印象が強い。


LEXUS RX

クラウン スポーツで選べないパワートレーンを用意している
乗用車系プラットフォームSUVとしては、レクサスSUVの最上級に位置するモデル。価格レンジはクラウンスポーツが1クラス下になることが予想される。NXと同様にオンロード志向が強いSUVだが、歴代RXの中では快適性とのバランスに優れた走りが際立っている。パワートレーンはPHEV、ターボHEV、ガソリンターボの3タイプ。クラウンスポーツに設定されていない高性能ターボモデルが選べることも魅力。キャビン仕立てに加えて、走りのゆとりと質の面でも1クラス上のモデルだ。


MAZDA CX-60

マツダらしいスポーティな走り
新開発ディーゼルターボも魅力的
マツダの次世代FRプラットフォームを採用した初のモデル。今後登場するFRモデルの中では最小クラスになるが、現行のSUVラインナップとしてはCX-5とCX-8の中間に位置する。直6ディーゼルターボなどの新開発パワートレーンを搭載したことで動力性能が向上したほか、優れた走行安定性と操る手応えのあるファントゥドライブが楽しめることも見どころ。タイプ的には走り応えを求めるユーザー向けで、クラウンスポーツとは少しキャラが違う印象だ。

MITSUBISHI アウトランダー

オンロードもラフロードも得意
性能面でも勝負できる実力SUV
キャビン実用性や悪路対応力も高く、内装まわりも丁寧な造り。走りの余裕も含めて、プレミアムSUVを名乗るにふさわしい実力を持つ。特に走りは前後に配した高出力モーターとS-AWCの自在なトルク配分のおかげで、抜群のハンドリング性能を持つことも特徴。ことさらスポーティをアピールしていないが、クルマを操るスポーツドライビングへの対応力の高さはピカイチだ。

Mercedes-Benz GLC

メルセデスベンツらしい重厚感あふれる走りが魅力
CクラスをベースとしたFRプラットフォームのミドルSUV。どっしりと腰の据わった乗り心地や神経質な振る舞いのないハンドリングなどの適度に重質な味わいで、走りの質感を高めている。走り基準ではクラウンスポーツと少し方向性が違うが、現在国内で展開されているのは2ℓディーゼルターボを組み合わせたマイルドハイブリッド車のみ。ツーリング&レジャーの高速ツアラーとしては優れているが、スポーティな雰囲気は薄めだ。
BMW X6

操る楽しみを追求したハイパフォーマンスリアルスポーツSUV
X5をベースにキャビンを5ドアクーペ仕立てとしたモデル。現在市販されているのは3ℓディーゼルターボを搭載するxドライブ35dのMスポーツのみ。外観もスペシャリティ志向ならば、性能面もスポーツ志向という、走りのBMWを体現するようなモデルだ。引き締まったフットワークもあって、クラウンスポーツよりもマニア好みの味付けで、穏やかな走りを望むユーザーには適していない。上級のMスポーツのみという設定もあって、価格面では格上のモデルだ。
ALFA ROMEO ステルヴィオ

抜群のハンドリング性能
軽快なパワーフィールで走りの魅力をアピール
ジュリアをベースに開発されたミドルSUVであり、プラットフォームは全モデルFRベースの4WDを採用。特別な高性能モデルとしてクアドリフォリオもラインナップするが、価格的には標準設定モデルがライバルだ。アルファロメオらしい操る手応えのある運転感覚やリズミカルなパワーフィールはクラウンスポーツ以上だが、操縦に対する気遣いの少なさや同乗者の快適性まで含めば、クラウンスポーツのほうが優れているといえるだろう。
VOLVO XC60

乗る人を選ばない優等生
クセのない運転感覚はクラウン スポーツに近い
世界的には電動化路線を着々と進め、BEVやPHEVなどラインナップを充実させているボルボだが、中軸モデルとなるXC60はマイルドハイブリッドとPHEVの構成となる。どちらも重質な乗り味やクセのない運転感覚で、タイプとしてはクラウンスポーツに近いが、XC60のほうが高い重心をサスの硬さで抑えているような感覚が強め。XC60も馴染みやすい運転感覚だが、クラウンスポーツの方が気軽に運転を楽しめる。