新型車比較・ライバル車対決
更新日:2024.01.27 / 掲載日:2024.01.26
三菱トライトン発売直前! ライバルのトヨタ ハイラックスと徹底比較してみた

昨年末、三菱から新型ピックアップトラック「トライトン」が発表された(発売は2月)。先日の東京オートサロンでもカスタムモデルが出展され、来場者の注目を集めており、三菱もプロモーションに力を入れているようだ。日本では数が少ないピックアップトラックだが、トヨタ ハイラックス(2017年発売)という強力なライバルが存在する。今回は、ハイラックスと比較しつつ、来月発売予定のトライトンの魅力をお届けしたい。

エクステリア:どちらも5.3m級の堂々たるサイズ

ボディサイズを比較すると、どちらも全長5.3mを超える非常に大きなサイズ。ただしワールドワイドな視点では、ピックアップトラックとして標準的な範囲に収まる。どちらもダブルキャブと呼ばれる4枚ドア・2列シート車で、ある程度の実用性が確保されている。

トライトンは、力強いフロントフェイスと厚みのあるプロポーションで安定感を表現している。一方ハイラックスは、「タフ&エモーショナル」をコンセプトとした躍動感のあるデザインが見どころ。
三菱 トライトン(GSR) | トヨタ ハイラックス(Z) | |
全長 | 5360mm | 5340mm |
全幅 | 1930mm | 1855mm |
全高 | 1815mm | 1800mm |
車両重量 | 2140kg | 2100kg |
インテリア:トライトンは直線基調のデザイン

トライトンのインテリアは、「HORIZONTAL AXIS」コンセプトを採用。見切りのよい水平&直線基調のデザインをベースに、乗員を保護するためのソフトパットを要所に採用するなど、機能性にも配慮している。フロントシートは腰回りをしっかりサポートする一方、肩付近は動きやすく開放的な形状とし、ドライバーの疲労を軽減してくれる。また、広いドア開口部や幅が広く滑りにくいサイドステップを採用し、乗降性が良好なのもトピックだ。

これに対し、ハイラックスは随所にシルバー加飾が施され、青色で統一した室内イルミネーションなどをで洗練さを演出している。また、アシストグリップを採用したことで乗降性にも貢献。トヨタらしい上級モデルの佇まいが魅力となっている。
パワートレイン:よりパワフルな走りのトライトン

パワートレインを比較すると、両者ともに2.4L 直4ディーゼルエンジン+6速ATを搭載するが、ハイラックスは自然吸気なのに対し、トライトンはターボとなる。そのためトライトンの最高出力は204馬力、最大トルクは47.9kgmを発揮。最高出力150馬力、最大トルク40.8kgmのハイラックスに動力性能で大きく差を付けている。一方燃費は、トライトンが11.3km/L(WLTCモード)、ハイラックスが11.7km/L(WLTCモード)と、ハイラックスのほうがやや有利だ。
4WD:どちらも本格オフローダーとしての走破性を確保

両者ともに悪路走破性能も高い。トライトンには三菱独自の4WDシステム「SS4-II」を採用し、4WDモードには後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターデフ直結の「4Hlc」、ローギアの「4LLc」が選択可能。走行中でもダイヤル式セレクターで簡単に4WDモードにでき、トルク感応式LSDを備えている、また4WDモードには7つのドライブモードを備え、路面に応じた走りができる。そのほか、アクティブヨーコントロール、ヒルディセントコントロールなどにより操縦性も高められた。

ハイラックスもダイヤル操作で駆動方式を選択できるパートタイプ4WDシステムを搭載。市街地や高速道路では静粛性や燃費に優れた2WD、オフロードでは4WDに切り替えることで、快適性と走破性を両立する。こちらにもダウンアシストやヒルスタートアシストコントロールを採用してドライバーをサポートしてくれる。
安全装備:衝突被害軽減ブレーキを含む装備が充実

基本的にはどちらも先進安全装備が標準となる。トライトンの運転支援機能「e-Assist」では、衝突被害軽減ブレーキ、レーダークルーズコントロール、踏み間違い防止アシストなど9つの機能を搭載。ハイラックスもほぼ同じような先進装備が与えられ、プリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロール、レーンディパーチャーアラートなどを採用。この辺りは、両者ともぬかりなく最新の技術が盛り込まれている。
価格:トライトンのほうがやや高額

最後に価格を比較してみよう。
三菱 トライトン 498万800円~540万1000円
トヨタ ハイラックス 407万2000円~431万2000円
と、トライトンのほうがやや高額。ハイラックスは上級グレードの「GRスポーツ」でも400万円台前半に留まっている。ターボ搭載で高い動力性能を活かした走りを楽しむならトライトン、上質な内外装と燃費重視ならハイラックスがおすすめだ。