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更新日:2025.03.11 / 掲載日:2025.03.07
一番広いのはどれ? 軽スーパーハイトワゴンの室内寸法ランキング【なんでも車ランキング】

いま人気の軽自動車といえば、スーパーハイトワゴン。軽自動車の限られた枠のなかで最大限のスペースを確保し、広大な室内空間を実現したのが特徴だ。ほとんどのモデルにはスライドドアも備わっており、乗降性もGOOD。充実した快適装備や安全装備も充実しているので、これ1台でファミリーのニーズにも応えてくれる。そこで今回は、現行型の軽スーパーハイトワゴン5モデルを対象に、室内寸法(室内長/室内幅/室内高)をそれぞれランキング形式でまとめてみた。ぜひクルマ選びの参考にしてほしい。
軽スーパーハイトワゴンってどんなクルマ?
軽自動車にはさまざまなカテゴリがあるが、いま人気の中心にあるのがスーパーハイトワゴンと呼ばれているもの。2003年に発売されたダイハツ タントを皮切りに、次々とニューモデルが投入されている。その特徴は、なんといっても1700mmを超える高い全高だ。未就学児なら直立できるほどの室内高を実現し、広くて快適な室内空間が魅力。また、大開口のスライドドアや低床フロアなど各メーカーが使いやすさを工夫しており、実用性重視のユーザーにはこの上ない選択肢となっている。
エントリーモデルはこの5台!
今回ピックアップしたのは現行モデルの軽スーパーハイトワゴン5台だ。以下にその特徴と魅力を紹介しよう。
エントリーNo.1 ダイハツ タント

2019年にフルモデルチェンジを受け4代目となったダイハツ タント。DNGAと呼ばれる新しいアーキテクチャーを用いて設計され、走る、曲がる、止まるといった基本性能が大きく高まった。2代目から採用されているピラーレスドア(ミラクルオープンドア)を継続採用したほか、運転席を最大540mmスライド可能とするなど使い勝手が大きく進化。軽スーパーハイトワゴンの草分けとして、今でも多大な人気を集めているモデルだ。
エントリーNo.2 スズキ スペーシア

2023年にフルモデルチェンジを受け、3代目となったスズキ スペーシア。現行型では、乗り降りしやすいリアステップ地上高(345mm)、スライドドア開口幅(600mm)、開口高(1250mm)に加え、持ち手を拡大した乗降グリップにより使い勝手をアップ。また、リアシートにはマルチユースフラップをスズキとして初採用。フラップ位置や角度を調整することで、オットマンモードやレッグサポートモード、荷室ストッパーモードが選べるようになっている。
エントリーNo.3 ホンダ N-BOX

ホンダのNシリーズのひとつとして2011年に誕生したN-BOX。現行型は2023年に発売された3代目で、キープコンセプトなデザインながらも運転のしやすさにこだわったのが特徴だ。具体的には、ステアリングホイールの内側で視認するインホイールメーターを採用し、ダッシュボードをフラット化。これによって車幅が把握しやすくなった。また、フロントピラーの内側にあったサイドアンダーミラーをドアミラーに移設することで、左前方の視界も向上している。
エントリーNo.4 日産 ルークス

日産と三菱の合併会社NMKVが送り出す軽スーパーハイトワゴンが日産ルークス。プラットフォームはデイズと共通だが、大人4人がゆったり過ごせるクラストップレベルの室内空間を実現している。特に後席ひざ周りは795mmのスペースを確保。後席スライドドア開口幅は650mmを確保し、スムーズな乗り降りができる。後席は最大320mmスライド可能となっており、運転席に乗りながら後席に座る子どもに手が届く設計。また、運転支援技術「プロパイロット」も導入され、高速道路での運転負荷を大きく軽減してくれるもの特徴である。
エントリーNo.5 三菱 eKスペース

日産ルークスと兄弟車となる三菱 eKスペース。現行型は2020年に登場した2代目。同じタイミングでクロスオーバー仕様のeKクロス スペースも設定されている。パッケージングは日産 ルークスに準ずるもので、従来モデルからホイールベースを65mm拡大したことで広大な室内空間を実現している。大開口の後席スライドドアやハンズフリーオートスライドドアが採用され、子どもを抱いた状態でもキックセンサーでドアの開閉ができるなど、利便性が高い。荷室には48Lのスーツケースを4つ搭載可能。
🎖️室内寸法ランキング発表🎖️
それではランキング結果を発表。今回は室内長、室内幅、室内高を個別に集計してお届けしたい。
室内長ランキング

車名 | 室内長 | |
1位🥇 | 日産 ルークス | 2200mm |
1位🥇 | 三菱 eKスペース | 2200mm |
3位🥈 | スズキ スペーシア | 2170mm |
4位🥉 | ダイハツ タント | 2125mm |
4位🥉 | ホンダ N-BOX(非スロープ車) | 2125mm |
まずは室内長のランキングを見ていこう。室内長とは、インパネ先端部から後部座席の後端までの距離を指す。つまり、前後方向にどれだけゆとりがあるかの指標になるものだ。全長が大きいクルマであれば室内長も大きくなり、足もとスペースなどが広くなる。ただし、全長が等しくなる軽自動車の比較では大きな差は出にくい。そのなかでも最も室内長が大きいのは、日産 ルークス/三菱 eKスペースのペア。これらは姉妹車なので同じ数値となっている。次いでスペーシアが3位。タントとN-BOX(非スロープ車)は2125mmで並んだ。
室内幅ランキング

車名 | 室内幅 | |
1位🥇 | ダイハツ タント | 1350mm |
1位🥇 | ホンダ N-BOX(非スロープ車) | 1350mm |
3位🥈 | スズキ スペーシア | 1345mm |
4位🥉 | 日産 ルークス | 1335mm |
4位🥉 | 三菱 eKスペース | 1335mm |
室内幅とは左右ドアトリムの距離のこと。室内長が足もとに影響する一方、室内幅は横方向のスペースに影響する値である。ただしこちらも軽自動車の規格のなかでは差が出にくい。最も大きいのは、ダイハツ タントとホンダ N-BOX(非スロープ車)。次いでスペーシアが3位にランキングした。室内長ランキングと逆転現象が起きているのは興味深いが、その差は最大でも15mmに留まっている。
室内高ランキング

車名 | 室内高 | |
1位🥇 | スズキ スペーシア | 1415mm |
2位🥈 | ホンダ N-BOX(非スロープ車) | 1400mm |
3位🥉 | 日産 ルークス | 1390〜1400mm |
3位🥉 | 三菱 eKスペース | 1390〜1400mm |
5位 | ダイハツ タント | 1370mm |
室内高とは、車両の中心線付近におけるフロアから天井までの距離のこと。軽スーパーハイトワゴンの多くは室内高にゆとりがあり、開放感に影響を与える重要な数値だ。軽自動車の全高は2000mm以下と決まっているが、規格の上限いっぱいの車種は多くない。そのため室内高は車種によって差が出やすく、この数値が購入の決め手となるケースもある。
今回の室内高ランキングで1位はスペーシア。室内長、室内幅は3位だが、総合的に見ると最も優秀といっていい。次にN-BOXなどが続くが、こちらも1400mmと十分な高さが確保されている。ルークス/eKスペースは1390mm~1400mmと幅があるが、シーリングファンの装着の有無によってわずかに異なっているため。タントは残念ながら5位となっている。
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ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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