中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30

三菱ミニキャブ-MiEVでウキウキアウトドアライフ 軽バンが変われば日本が変わる

世界初の量産軽バンEVのミニキャブMiEVが発売

床下に敷き詰められたリチウムイオンバッテリーで積載性も確保しており、電源としても使えるためご覧のとおりアンプやエレキギターも屋外で楽しめる。ストリートミュージックシーンが変わるかもしれない!

床下に敷き詰められたリチウムイオンバッテリーで積載性も確保しており、電源としても使えるためご覧のとおりアンプやエレキギターも屋外で楽しめる。ストリートミュージックシーンが変わるかもしれない!

【本記事は2012年1月にベストカーに掲載された記事となります。】12月8日、ついに世界初の量産軽バンEVのミニキャブMiEVが発売となる。ここではそれに先立ち、11月24日に三菱自動車本社にて発表会が開催された。ここではその発表会の様子を紹介するとともに、ミニキャブ-MiEVの魅力を再確認してみたい。「単なる働くクルマではない。日本の景色、風景を変える可能性がある」発表に先立ち、本誌連載陣がミニキャブ-MiEVのスタイったものだ。これまで商用軽バンというと実用性一辺倒で殺風景なものが多かった。しかしミニキャブ-MiEVはオシャレに乗ることもできるし、もちろん実用性は折り紙付き。今回三菱本社で実施された発表会ではさまざまなパターンで活躍できるミニキャブ-MiEVの魅力がビジュアル化されている。◆アウトドアカーライフがさらに広がる!まずこの軽バンEVの最大のポイントとなるのが給電機能。これは三菱がi-MiEV用も含めて今年度中に発売するべく開発を進めている機能で、つまり電気自動車のバッテリーに溜まっている電気を使って、アウトドアでも電化製品を楽しもうというもの。エレキギターや電子キーボードを使った路上演奏、コーヒーメーカーを繋げた喫茶サービス、炊飯器や電気コンロを使ったキャンプなど、屋外でも電気が使えるようになれば、アウトドアカーライフはさらに広がりを見せるはず。東日本大震災以降、節電が大いに話題となり、この冬も企業だけでなく各家庭でも節電ライフが推奨されるはず。もちろん本誌もそういった生活はぜひ応援したいところだが、節電はいつ何時も「なるべく電気を使わないようにする」ということではない。電力消費ピーク時に使う電力量を減らすのが重要で、それを避けるべくいつでも電気を溜めておける電気自動車は、むしろ節電ライフの切り札として活躍するのである。さまざまな提案があったが、本企画担当が最も「いいな」と思ったのがコーヒーサービス。これまで軽バンを使った飲食業はオシャレな街角によく似合うこともあり、閑静な住宅街や公園などでもよく見かけたけど、調理などで電気を使いたい場合はエンジンを始動してアイドリング状態のまま営業している店舗が多かった。けどミニキャブ-MiEVならもちろん完全停止で騒音ゼロ/排気ゼロの状態のまま調理ができるし、何よりゆったりとした雰囲気とオシャレなイメージもある。

走りのよさ・広がるインフラ整備

ヤマト運輸に納入され、現在仙台と京都で活躍中。関西を中心にさらに拡充予定なので見かけるかも!

ヤマト運輸に納入され、現在仙台と京都で活躍中。関西を中心にさらに拡充予定なので見かけるかも!

◆走りのよさもぜひ書いておきたい!ミニキャブ-MiEVの特徴のひとつに「走ってて楽しい」というものがある。従来から軽バンは重心が下部に集中しているため「普通のセダンなどより運転してて楽しい」という意見はあった。本誌で以前「商用バンGP」を開催した時はスバルのサンバーが優勝したけど、このミニキャブ-MiEVはそんなレベルじゃない。病みつき。何しろ床下重量のレベルが違う。オンザレールでレーシングカーみたいなフィーリングが、これ誇張じゃなくって味わえる。もちろん商用で使う人は荷室に多くの荷物を積む関係からそんなにブンブン振り回すことはできないだろうけど、低速で走っても楽しいのがEVのいいところ。信号から信号までのあいだの運転が楽しくなる。こういうクルマで「走る楽しさ」が体験できるというのはすっごく大切なことだと思うぞ。◆そして広がるインフラ整備これまでEVの量産化に成功しているのは世界でも日産と三菱のみ。すでに両社の販売店には充電器の整備が進んでおり、一部で相互利用も可能だし、またディーラーだけでなくSA/PAやオートバックスの駐車場などでも充電サービスが受けられるようになるなど、地味ながらインフラ整備が進んできた。そして今回の発表会では(すでに告知していたとおり日産へミニキャブ-MiEVをOEM供給するのに加え)スズキにもこのミニキャブ-MiEVをOEM供給することが発表された。まだ台数などは協議中だが展開は今年度中にスタート。つまり約3カ月後、来年2月にはスズキディーラーでもミニキャブ-MiEVのバッジ違いが購入できるようになる。「販路や台数の拡大以外にも、充電インフラ整備でも協力する」と益子社長も会見で発言したとおり、三菱車の販売店でスズキ車の充電を受け入れるなど、相互乗り入れの実現を目指す考えを表明した。気になる価格と航続距離をもう一度お伝えしておこう。グレードは2種類で、航続距離の長い16.0kwh版は1充電で150km走り、本体価格は295万円(経産省の補助金を入れると実質負担額202万円)、お買い得仕様の10.5kwh版は航続距離100kmで本体価格240万円(同負担額170万円)。凄い勢いで身近になっていくEV。流行に敏感な人から乗り換えていってるイメージだ。気になる人はぜひ三菱販売店を覗いてみよう!

MiEVハウスは未来の希望

東京モーターショー三菱ブースに設置されたMiEVハウスは遠い将来の話ではなく目の前の話だぞ!

東京モーターショー三菱ブースに設置されたMiEVハウスは遠い将来の話ではなく目の前の話だぞ!

MiEVハウスは未来の希望「MiEVハウス」とはi-MiEVやミニキャブ-MiEVといったEVを住居を含む「生活全般」に組み込むことで、今よりぐっと節電でき、しかもオシャレなライフスタイルのこと。どういうことかというと、そもそも自家用車の90%以上は1日のうち4分の3は「止まっている状態」、しかもそのうちほとんどの時間を自宅駐車場に置いてある。熱狂的なクルマ好きであれば「眺めてるだけでも楽しい」となるが、たいていの人は止まってるクルマに利便性は見つけられない。しかしEVであればこれを生活のためにフル稼働させられる。「巨大バッテリー」として生活に組み込み、夜中や早朝など電気使用量が少なく安価な時間に充電して、夕食時などの電力消費ピーク時にEVのバッテリーから電気を引き出して使うことで、月々の電気使用料が安くすむ。この「スマートグリッド」の考え方は遠い未来の話ではなく、法整備の問題はあるものの機械的技術的なハードルはもう3~4年すればクリアできそう。未来はすぐそばまでやってきてるのだ!

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ