新車値引き情報
更新日:2021.02.09 / 掲載日:2018.01.26
【新車値引き購入事例】ハリアーハイブリッド30万円以上値引き?

【プロローグ】 エルグランド(2014年式ハイウェイスター)は乗り心地が良く、パワーもあるので、ドライブ旅行に出かけたときは、たいへん満足しています。 しかし、いかんせん、図体がでかい!
2年前に入居したマンションの駐車場は機械式のため、出し入れのたび、毎回手こずっています(内緒ですが、妻はすでに数回、擦っています)。さらに燃費が悪い(リッター8.9km)。
そこで、買い替えを決心しました。クルマ選びのポイントは、1/乗り心地 2/安全装備 3/燃費性能 4/エルグランドよりひと回り小さいサイズ。
本命はハリアー。かつて初代ハリアーに乗っていましたが、これが今まで購入したクルマの中で一番乗り心地が良かったので好印象を持っています。対抗はCX-5。ディーゼルエンジンの出来が良く、先進の安全装備も特筆できます。ダークホースはフルチェンによって性能もボディデザインもぐんと良くなったリーフ。さらにレガシィアウトバックとプリウスシリーズのプリウスPHVも候補にあげています。
なお、事前にエルグランドを複数の買い取り専門店に見せたところ「今月中の引き渡しで150万円が精一杯」とのことでした。
へこみっぱなしの3連チャン! 「愛読歴20年」が絶命の危機!! 起死回生をかけて一発勝負じゃ!!!
【10月15日(日)】 松本さんと作戦会議を念入りに実施し、ガードの固いクルマの攻略法をしっかりとご指南いただきました。
終了後、早速、ディーラーまわりに出かけます。
まずはトヨタA店に電話を入れて「プリウスPHVの試乗車はありますか?」と訊ねました。すると「用意できます」とのことなので、すぐに出向きました。
作戦会議で松本さんから「出かける前にアポを取っておくと効率良く商談が進められる」とのアドバイスをいただいていましたが、確かにスムーズに試乗ができました。営業所に戻ると、すでに見積もりができあがっていました。
●プリウスPHV
値引き5629円 下取り130万円 支払い総額291万円(付属品17万2800円を含む)
たったの5629円……値引き額を見て思わず絶句。こちらの様子を察知して、営業さんは「いくらなら購入していただけますか?」と単刀直入に攻めてきました。
X「まだクルマ選びを始めたばかりなんです。ほかにも有力候補がいろいろあります。住宅や教育などのローンをたくさん抱えているので、少しでも割安なクルマを選ぼうと思っているんです」
セ「では、ほかのクルマを見てからご来店ください。PHVはあまり値引きできませんが……」
この店からは熱心にダイレクトメールが届いていたので、最初から好条件が飛び出すのでは……と期待していました。ところが、完全に出鼻を挫かれてしまいました。
次にスバルに電話してレガシィアウトバックの試乗車の有無を確認すると、「マイチェンのため、試乗車を用意できるのが早くても10月末」とのこと。そこで、トヨタA店の隣にあった日産A店へアポなしで寄ってみました。
応対してくれたのは新人の営業マンで、リーフの特徴を熱心に説明。一段落したところで、試乗させてもらう。仕組みはわかっていたが、実際にワンペダルの走行をしてみると、正直、驚きました。ハイブリッドでは遅れをとったけれど、EVで「技術の日産」の面目躍如という感じです。
試乗から戻って、見積もりをお願いしましたが、新人さんのせいか、段取りの悪さが目立ちます。
セ「すみません、今日は下取りの値段が出せません。次回、はっきりした査定額をご提示します」
X「ところで、値引きはどれくらいですか?」
セ「リーフはフルモデルチェンジしたばかりなので値引きはありません。でも、国から補助金が出るのでお買い得ですよ」
X「……値引きゼロですか……」
セ「はい。そうです」
これでは話が進みません。
しばらくして先輩らしき営業マンが商談に参加。どうやら見かねてヘルプにきたようです。
先輩「Xさん、下取りのエルグランドは日産B店でお買いになっていますね。B店とは商談なさっているんですか?」
X「後日、行ってみようと思っていますが、こちらの店が我が家から一番近いので、最初に寄ってみました。これまで何台も乗り継いでいますがクルマは近い店から買ったほうが便利ですからね。条件が良ければ、こちらで購入したいと思っています」(これ、本音です)
先輩「おっしゃる通りです。では、日産B店さんに行ってから、また来てください」
X「ところで、リーフの納期はどれくらいかかりますか?」
先輩「たいへん申しわけないのですが、現在、日産は完成検査で問題を起こした影響で納車がいつになるか、はっきりお答えできないんです。リーフはいますぐご契約をいただいても納車はおそらく来年になってしまうでしょう」
弱みにつけ込むつもりはさら題を起こした後なので、お詫び的なサービスがあるのでは……なんて都合が良いことを考えていました。しかし、まさかの値引きはゼロ……残念。
これにて初日は終了。ひそかに期待していた店が相次いで不発。前途多難です(笑)。
初日は収穫ゼロ……出鼻を挫かれた。二日目も絶不調……嵐も迫ってきた
【10月21日(土)】 近所のマツダに電話を入れてCX-5の試乗の予約をしてから、妻と一緒に乗り込みました。営業さんはメカニックあがりとのこと。さすがにメカには詳しく、ディーゼルエンジンの特徴及び今回のモデルチェンジでの大きな変更点を詳しく説明してくれました。
試乗してみると、エンジンの静かさに驚く! 安全装備も充実しているし、ボディデザインもかっこいい! 条件しだいではこのクルマになるかもしれません。
提示してきたエルグランドの下取り査定額は129万円。
X「えっ、そんなものですか……もう少し高くなりませんか?」
セ「以前だったら、もう少し高く付けられたのですが、日産は大きな問題を起こしたので中古車相場が下がっているんです。これ以上は無理ですね」
●CX-5 値引き10万5290円 下取り129万円 支払い総額174万円(付属品8万9748円を含む)
X「下取りが上乗せできないなら、値引き条件をもっと頑張ってもらえませんか?」
セ「CX-5は値引きを上乗せしてまで売らなきゃならないというクルマではないんです。これ以上は難しいですね」
X「ハリアーも考えているんですが、トヨタはかなり頑張ってくれると思いますよ」
セ「では、ハリアーを見てから、また来てください」
先日に続き、商談が盛りあがらない。値引きの渋いクルマばかり候補にあげたので苦戦は覚悟していたのですが、3連チャンで不発が続くと、正直、へこみます。
こうなったら、本命.ハリアーから好条件を引き出して一気に形勢逆転といきたい。トヨタに向かおうとしたら、妻が「もう疲れた」とのこと。我が家の財務大臣の機嫌を損ねては一大事と考えて、本日は終了としました。
【10月22日(日)】 いよいよ本命のハリアー。台風が上陸しそうですが雨にも負けず、風にも負けずの精神で頑張るぞー!
ハリアーを取り扱っているトヨタB店の営業所が我が家の近くにあります。しかし、半年前に寄った際、応対があまり良く感じられませんでした。それに、今回はハイブリッドとターボの乗り比べをしたいとの事情があるため、両方を同時に試乗させてくれる営業所を探すことにしました。
すると、ちょっと離れていますが、こちらの申し出を快く受けてくれる営業所が見つかりました。ほかの営業所より電話での応対が良かったので、ここをターゲットとすることにしました。
午後1時、お店に到着。
セ「Xさんですね? お待ちしておりました。ハイブリッドの試乗車を用意しておきました。これを試乗しながら別の営業所まで行ってもらいます。そこにターボの試乗車を用意してあるので、たっぷりと乗り比べることができますよ。私が案内させていただきます」
素晴らしい段取りです。営業マンはこうでなくちゃね。
早速、妻と二人で、ターボ車とハイブリッドを心いくまで乗り比べてみました。
その結果、ハイブリッドは値段が高くなりますが、乗り心地はターボより「しっとりとして、なめらか」ということがわかりました。妻も私も「これならハイブリッドを選びたい!」と意見が一致。さらに「乗り心地に関してはCX-5よりハリアーのほうが勝っている」と感じられました。
試乗から戻って商談のテーブルに着く。
チーン! 第1ラウンドのゴングが鳴りました。
セ「ハイブリッドとターボ、どちらが気に入りましたか?」
X「乗り心地が良かったハイブリッドにします。長距離ドライブに出かけることが多いので、我が家のクルマ選びでは「乗り心地」が最重要事項になっているんです」セ「なるほど。賢明な選択だと思います」
X「ただし、問題もあるんですよね。ハイブリッドはターボより55万円も値段が高くなるので、予算的にかなり厳しくなります。はっきり言って、下取りと値引きを思いっきり頑張ってもらわないと、購入ができません」
セ「うーん……そうですか……」
X「実は、昨日、CX-5を見てきました。乗り心地はハリアーのほうが上ですが、安全装備はマツダのほうが充実していますね。今回のクルマ選びでは「安全性」も最重要事項にあがっているし、CX-5ならかなり安く買えるので正直、大いに迷っています」
セ「ハリアーはマイナーチェンジしたばかりですので値引きは10万円しかできないんです」
X「エルグランドの下取り査定額はいくらですか?」
セ「140万円です」
X「それではとても買えません。このままだとCX-5を選ぶことになってしまいます」
セ「……」
X「今日は台風が近づいているのでこれで引き上げます……そうそう、最後に言っておきますね。今でこそエルグランドに乗っていますが、それまではトヨタ車ばかり乗っていたんですよ。学生時代は親のカローラ、チェイサーを借りて乗っていたし、自分で買えるようになってからはハイラックスサーフに初代ハリアー、エスティマと乗り継いでいます。もう一度トヨタに戻りたいという気持ちも強くあるんです。だから、頑張ってくださいね。また来ます」
セ「Xさん、待ってください! 決めていただけるなら店長に相談してきます」
ようやく、こちらの思いが伝わったようです。しばらくして戻ってきました。
(帰る!×3)=(待って!×3)激闘6時間! 42万円も稼いだ!!
チーン! 第2ラウンドのゴングが鳴りました。
●ハリアー
値引き25万円 下取り157万6090円 支払い総額310万4461円(メーカーオプション/付属品57万7800円を含む)
一気に値引き+下取りで32万6000円もアップしました。
セ「だいぶ頑張りました。これでどうですか?」
X「たしかに頑張ってくれましたね。でも、まだまだ予算オーバーです。一度、持ち帰ってじっくり検討させてください」
セ「Xさん、いくらになったら決めていただけますか?」(訴えかける目になっています)
X「初代のモデルに乗っていたので、ハリアーには特別な思いがあります。とにかく乗り心地は最高ですね。だから、今回も大本命にあがっているんですが、残念なことに安全装備に関してはCX-5に比べて劣っているように感じるし、やはり購入価格に差がありすぎますね」
セ「……」
X「台風が近づいて、風も強くなってきました。とりあえず、今日は引き上げます。エルグランドの車検がまだ10か月も残っているので買い替えをそんなに急いではいません。年末のボーナス商戦時期になれば条件も良くなると思うので、それまで待ってもいいと思っています」
セ「最近は年末だからといって平常月より特別に値引き条件が良くなるわけではありません。実は、広告を打っておりませんが、今月、この営業所をリニューアルしたので社内的な売り込みキャンペーンを実施しております」
X「あっ、そうなんだ」
セ「あと1台で目標を達成できるところまできています。だから、決めていただけるなら、精一杯頑張ります! ご希望の金額を提示してください」
X「そう言われても、まだ迷っている段階なんでね。この場で決めるのはちょっとなあ……」
セ「Xさん、お願いします! 店長に掛け合ってきます。今日なら無理がききます。でも、具体的な金額を言ってもらえないと頑張りようがありません」
X「では、支払い総額が300万円を切ったら決めます」(無理な数字をぶつけて交渉を終わらせようという気持ちがありました)
セ「Xさん、それは無理です!大廉売中のアルファードならできますが……いかがでしょうか?」
X「今回の購入は「エルグランドよりもひと回り小さいクルマにしたい」という目的なので、アルファードは論外です」
セ「ですよね。でも、ハリアーはアルファードのような無茶ができないのが現実なんです」
X「では、引き上げます」
セ「待ってください! 今から店長ともう一度交渉してきますので、もう少し待ってください」
再び奥に引っ込み、しばらくして戻ってきました。
チーン! 第3ラウンド、開始。
●ハリアー
値引き26万1000円 下取り157万6090円 支払い総額305万6998円(メーカーオプション/付属品53万8720円を含む)
値引きが1万1000円上乗せされただけです。付属品を削ったため、支払い総額は306万円を切っていますが、希望の300万円にはまだ遠い。
X「やはり無理なようですね。またあらためて来ますね」(席を立ちました)
セ「お待ちください! いまいちど300万円になるように掛け合ってきます」
戻ってきたところで、チーン! 第4ラウンドです。
セ「Xさん、いくつかお願いがあす」
ります。こちらがお勧めしたスペアタイヤを省いていいですか」
X「いらないと思っているので、いいですよ」
セ「フロアマットは最高級のタイプにしていますが、普通タイプでいいですか?」
X「最高級タイプは毛足が長いので汚れがたまるんですよね。普通のやつでいいですよ」
セ「それからボディコーティングですが、最高級の4等級タイプとなっていますが、これは最近発売したばかりで値引きが少ないんです。1ランク下の3等級にしていただけませんか? 今まで最高級だったもので、コーティングの材料がちょっと違うだけです」
X「効果の期間が短くなったりしませんか?」
セ「効果期間は変わりません」
X「では、いいですよ」
セ「えーと、それから……」
X「ストップ! これ以上は譲れませんね」(笑)
セ「わかりました。300万円にするので決めてください!」
最終的な条件は車両本体/メーカーオプション6万480円から25万円引き、付属品(50万2200円)値引き6万958円、諸費用値引き9180円 下取り159万6090円。値引き+下取りの合計額は最初の条件より42万円近くもアップしたわけです。ちなみに妥協案をOKしたかわりにトランクルームの撥水マットを無料で付けてくれました。
すでにあたりは真っ暗。時計を見ると7時を過ぎていました。
後日、手続きのため訪れたときにダメもとでガソリン満タンをお願いしました。「エッ!?」と営業さんの顔が一瞬曇りましたが、「努力します」とのこと。
そして、納車の際「ご希望通り満タンにしました」とにっこり笑ってキーを渡してくれました。ちょっと遠いけれど、やはり、この営業所を選んで正解でした。
これから長いお付き合いになりますので、よろしくお願いします。
購入データ
FROM福岡県
TOYOTA ハリアー
ハイブリッドプレミアム
値引き 32.0万円
下取り 159.6万円
提供元:月刊自家用車