輸入車
更新日:2023.09.04 / 掲載日:2023.09.04
これぞスタンダード!フォルクスワーゲン ゴルフ/歴代モデルと中古車購入ガイド2023
フォルクスワーゲン ゴルフ特集/これぞスタンダード!やっぱりゴルフと言われる理由
写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年10月号の内容です)
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年8月調べ。
ゴルフIの衝撃的なデビューから49年。現行モデルで8世代目となるゴルフは、今でもハッチバックの世界的ベンチマークとして君臨している。その優れた資質はどう進化し続けているのか。今月はその秘密にじっくりと迫りたいと思う。
飾らないキャラクターと実直なクルマづくり
輸入車の大定番と言われるVWゴルフには、誰しもひとつくらい思い出があるのではないだろうか。それくらい同車は、日本人にとって身近な存在といえる。何しろ、私が初めて触れた記憶のある輸入車も、じつはゴルフなのだ。幼少のとき、新車展示場で触れたゴルフIIのドア開閉のしっかりとした感触と音を、今も鮮明に覚えている。
不思議なもので、やがて私もゴルフと接点を持つことになる。初めて購入した輸入車は、ゴルフIVの兄弟車のボーラであり、さらに家族のクルマとして、ゴルフVIIがガレージに収まっている。その2台の共通する魅力は、親しみやすさや走りのよさなどがあるが、特筆すべきは運転のしやすさである。運転席に収まると、まるでテーラーメイドのように、身体に馴染む。それが視覚や体感の安心につながる。もちろん最新型ゴルフVIIIでも同様で、誰でも乗りやすいクルマに仕上げられている。その実現のために、細やかな部分まで配慮したクルマづくりが行われていることはいうまでもない。それこそが実用車のベンチマークと称賛された理由のひとつなのだ。
その飾らないキャラクターと実直なクルマづくりが、勤勉な日本人の感覚にもマッチし、愛されてきたのだろう。その精神は今も健在だ。
ゴルフを知らずして、クルマは語れない。そういう存在なのである。
ユーザーを虜にするのは全方位隙なしの使い勝手
文●大音安宏 写真●ユニット・コンパス
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
ゴルフが長きにわたり愛され続けているのは、基本がしっかりしているからにほかならない。ここではサイズ感、操作性、走りについてまとめてみたい。
プロフィール:自動車ジャーナリスト 大音安弘
クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ転身。現在は自動車ジャーナリストとして精力的に活動中。実家にはゴルフVIIが。
日常使いにマッチするサイズ感
時代が求める高い実用性を追求してきたゴルフだけに、サイズにもこだわりがある。現行型ゴルフVIIIは、全長こそ先代よりも拡大しているが、全幅は10mmダウンさせた。同クラスのトヨタカローラスポーツと比べると、全長は短く、全幅も同等となっており、日本にも適したサイズであることがわかる。ライバルよりもショートボディとしながらも、窮屈さを感じさせないのは、少し背を高めたパッケージに秘密がある。
デザインも、先進性を取り入れつつも、基本的なフォルムは変えていない。だからこそ、車両感覚の掴みやすさや前後視界のよさも変わらない。これもゴルフのよき伝統のひとつなのだ。
考え抜かれた操作性と実用性
デジタル機能を強化し、先進感にあふれるゴルフVIIIのコックピットだが、レイアウトそのものは古典的。メーターやモニターなどの表示系、シフトなど操作系の配置はもちろん、ドリンクホルダーまでもがいつもの場所に存在する。だからこそ、世代が変わってもゴルフは、乗ると安心でき、迷うことなく操作することができる。
そして、変わらない魅力の代表格がシート。座り心地がよく、しっかりと体を支えてくれるシートは、ロングドライブでも疲れ知らず。だから気軽にドライブに出かけたくなる。
先進安全機能を含め、装備も充実しており、必須となるオプションが少ないのもうれしいところ。これも優れた実用車として評価されるゴルフのプライドなのだ。
地に足のついた走りっぷり
ドイツ車に求められる性能のひとつが走りのよさだが、その点でもゴルフは期待を裏切らない。乗員全員に快適な乗り心地を提供しながらも、ドライバーを退屈させない適度なスポーティさも持ち合わせている。
最大の魅力は、誰でも運転し易いこと。その秘密はステアリングやシートなどを通じて、クルマのインフォメーションがしっかりと伝わることにある。だから、ドライバーは安心して運転に集中することができるのだ。
最新世代では、ヴァリアント含め標準車を全車マイルドハイブリッド化し、発進加速と燃費性能も向上。だから、エントリーの1.0L TSIエンジンでも驚くほどよく走る。ゴルフは、人だけでなくお財布や環境にも優しいのである。
[ゴルフの魅力を昇華させるバリエーション]欲張りに積み込みたい派へ
新型ゴルフヴァリアントは、単にハッチバックのリアオーバーハング延長モデルにあらず。ホイールベースを拡大し、ハッチバックモデルと明確にキャラクターをわけてきた。VWのこだわりがここにある。
ゴルフIIIより定番のひとつになったワゴン仕様「ヴァリアント」は、ゴルフの高い基本性能を受け継ぎつつ、より積載能力を強化したもの。ゴルフの素性のよさから、歴代モデルでは、リアオーバーハングを延長することでラゲッジスペースを拡大してきた。しかし、最新ヴァリアントでは、シリーズ初の専用ボディとなったのが、最大のトピック。なんとリアオーバーハングに加え、ホイールベースも拡大されているのだ。
ゴルフVIIIでは、全長を先代比でプラス65mmとし、そのうち35mmをホイールベースに充てた。その結果、ラゲッジスペースは、5名乗車時で先代比プラス6Lの611Lに。後席を倒し最大化すると、先代比+22Lの1642Lを確保している。さらにホイールベースは、ハッチバックも専用化され、従来型よりも短いものに。このボディ違いによる差は、50mmにもなり、後席足もとスペースにもはっきりと表れる。だから、後席の利用頻度が高い人にもオススメなのだ。
またホイールベースの違いは、取りまわしを含め、使い勝手に影響はないが走りの差を生む。ハッチバックのキビキビした走りに対して、より落ち着いた動きを見せ、大人なゴルフに仕上げられている。ただリアタイヤより後ろは短くなったため、後方の重量が軽くなり、走りが軽快となった。この点は、新ヴァリアントが、より走りにこだわった証だろう。
ゴルフ ヴァリアント eTSI Active (7速AT・DSG) ●全長×全幅×全高:4640×1790×1485mm ●ホイールベース:2670mm ●車両重量:1360kg ●エンジン:直3DOHCターボ ●排気量:999cc ●最高出力:110ps/5500rpm ●最大トルク:20.4kgm/2000-3000rpm ●新車価格:350万円〜690万5000円(ゴルフ ヴァリアント 全グレード)
スポーツカー真っ青の走りっぷり「GTI」か「R」の深い悩み
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
FFらしい軽快な身のこなしを見せる「GTI」に対し、さらにハイパワーでAWDとなる「R」。この2台のキャラクター違いは本当に悩ましい!
優れた実用車として名を馳せた歴代ゴルフのもうひとつの顔が、ホットハッチだ。初代より設定されたGTIは、小さなボディに高出力エンジンを搭載し、足まわりなど各部を強化した安価で軽量なスポーツカーであった。その実力は、巡航速度の高いドイツの高速道路「アウトバーン」で、大型車に負けず追越車線を突っ走る姿で証明され、人々を魅了。ゴルフの看板商品となっていく。
時は流れ、ゴルフIVに、3.2L V6エンジンと4WD「4MOTION」を組み合わせた新たなホットハッチ「R32」を設定。それ以降、ゴルフのスポーツモデルは、二枚看板となっている。
最新型の「GTI」と「R」は、いずれも2L直4ターボエンジンを搭載するため、主な違いはエンジン性能と駆動方式と思われがちだが、そのキャラクターは異なる。純粋に運転を楽しみたいならば、自身の技量も試されるGTIのほうがベターだ。
一方で、Rは、その名が示すように、レーシングの血が濃いモデル。つまり、速く走ることに重きを置くため、4輪で路面をがっちりと掴み、オンザレールの感覚で、その走りはサイボーグ的。さらに4WDなので、悪天候にも強い。またRには、ビジネスツアラーにもなるヴァリアントも選べるのも特徴だ。
厄介なのは、いずれも走る歓びにあふれること。後は乗り比べて、自身の答えを導き出すしかないだろう。
GTI
FFスポーツGTIは、ハニカムグリルやタータンチェック柄インテリアなど伝統的アイコンでも、その世界観が楽しめる。エンジン性能は、245馬力/37.7kgmだ。
R
ゴルフ最上位モデルとなる4WDスポーツだけに、高性能かつ充実装備を誇る。エンジン性能を320馬力/42.8kgmまで強化。さらに性能強化した限定車も上陸中。
[49年の歴史でわかる]ゴルフは一日にしてならず
現行モデルで8世代目となるゴルフ。その歴史をひも解くと、時代のニーズに合わせ、いかにユーザーフレンドリーな設計思想を貫いているかがわかる。
[ゴルフ I/1974年~1983年]初代のデビューはまさに衝撃的だった
VWビートルの後継として、1974年に誕生。水冷横置きエンジンによる前輪駆動やハッチバックスタイルなどゴルフの基本が構築された。デザインを手掛けたのは、イタリアの奇才ジョルジェット・ジウジアーロであり、愛らしいスタイルと機能的なキャビンを両立。世界中から高い評価を受け、699万台を販売する大ヒットに。日本には1975年より正規輸入され、約7.5万台が販売された。
[ゴルフ II/1983年~1991年]2代目にして世界のベンチマークとして定番に
今もファンの多い2代目は、1983年に登場。デザインは大ヒットした初代のイメージを踏襲しているが、VW社内が手掛けたもの。ボディサイズはひとまわり拡大され車内も広く、実用性も向上。またABSやパワーステアリングなどの最新技術を積極的に採用し、先進性もアピール。世界では630万台を販売し、日本では1984年に導入開始。ホットハッチGTIも初輸入され、約15万台が販売された。
[ゴルフ III/1991年~1997年]モダナイズされ、サイズも少し大きくなった
現代ゴルフの原点といえるモダナイズされたスタイルの3代目は、1991年に登場。さらなるサイズアップでシリーズ初の全長4m越えに。トレッド幅の拡大は走行安定性を向上させ、初V6車のツアラー「VR6」も誕生。ライバルに先駆けてエアバッグを採用したのもトピック。VW初の欧州カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。世界では483万台を販売。日本では1992年より導入し、約15万台を販売。
[ゴルフ IV/1997年~2003年]安全性能が向上し3ナンバーへ
内外装の大幅な質感向上を図った4代目は、1997年に登場。流麗かつ上品なスタイリングが持ち味で、日本では全車3ナンバー化に。高張力鋼板の多用などの進化がボディ剛性を向上し、走りの質感と衝突安全性を強化。安全装備では、新たに横滑り防止装置(ESC)を採用。3.2LV6と4WDを備える高性能車「R32」も投入。世界で499万台を販売。日本では、1998年より導入し、約14.6万台を販売。
[ゴルフ V/2003年~2008年]最新技術を積極投入にGTI人気も再燃
運転する楽しみを強めた5代目は、2003年に登場。全面的な進化が図られ、スポーティなスタイルを裏切らない高い運動性能が与えられた。技術面ではダウンサイズターボやDSGなどの新技術を積極的に採用し、優れた性能と高効率化を両立。VWの技術力の高さをアピール。世界で340万台を販売。日本では2004年より12.5万台を販売し、特にGTIはクルマ好きに愛された。
[ゴルフ VI/2008年~2012年]洗練度アップでさらに快適に仕上がった
より上質化を図った6代目は、2008年に登場。基本構造は先代ベースだが、徹底した磨き上げに加え、内外装も一新。特に静粛性の向上に力を入れており、エアコンの送風音にも配慮した快適な移動空間を実現。アイドリングストップやブレーキエネルギー回生機能などで、より環境にも配慮。世界では285万台を販売し、09年より導入の日本仕様は、全車がTSI+DSGとなり、約11.5万台を販売。
[ゴルフ VII/2012年~2020年]輸入車初の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
幅広い車種で基本構造を共有し、性能と品質を飛躍的に高めた「MQB」採用の7代目は、2012年に登場。全面刷新し先代比100kgの軽量化とボディ剛性の向上を実現。スポーティな走りにも磨きをかけた。またACCや衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全機能を標準化し、より安全に。日本では、2013年に導入。輸入車初の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、日本では約15万台が販売された。
[ゴルフ×旅]ロングドライブで実感するゴルフのチカラ
文と写真●ユニット・コンパス
自由気ままに移動を楽しめるのがクルマの魅力。では、最新世代のゴルフだったら、どんな旅になるのだろう。ディーゼルモデルのTDIで、実際に出かけてみた。
ゴルフの実力を長距離ドライブでたしかめる
ゴルフの魅力ってなんだろう。現行型ゴルフVIIIは、シンプルかつ純粋に、自動車としての魅力を引き上げたところに特徴がある。
であるならば、そのテストドライブも、シンプルに日帰りのロングドライブがいいだろう。
相棒に選んだのは、ディーゼルエンジンを搭載するTDI。搭載する2L直4ディーゼルターボエンジンは、ツインドージングシステムを採用することで、走行性能と環境性能を両立させた最新スペック。気になる実燃費もチェックしていきたい。
ロングドライブといっても、そんな大袈裟なものではなくて十分。1〜2時間も高速を走れば、海や山といった、都市生活者にとって非日常的な景色が広がる。
走り出したTDI、ファーストインプレッションは「オトナになった」というもの。音も静かだし、アクセルペダルに力を少し込めるだけでスッとクルマが前に出る。気分をよくしながら、混雑する街中を泳ぐように走る。早く高速に乗りたいが、街中での運転しやすさも快適。サイズ感があいかわらず絶妙だ。
首都高速から中央自動車道に乗って山中湖を目指す。当日は風も穏やかな快晴だったが、TDIはまさに滑るように走る。風切り音の少なさと低く抑えられた走行音により、車内は快適そのもの。
東富士五湖道路を降りたらすぐ山中湖が見えてくる。何度も訪れているエリアだが、近頃のキャンプブームで、あきらかに湖畔が賑やかになった。街も活気があって、若い人たちが湖畔で写真を撮り合っている。そんな様子を横目に、こちらも撮影。
ひと仕事済ませた後は、湖畔でしばし風に吹かれてぼおっとしていた。わずかな時間だったが、スマホから目を離しているだけで、ストレスが軽減される気がした。
帰り道は、運転支援システム「トラベル・アシスト」を活用した。完全停止を含む渋滞から時速210kmまでカバーするこのシステムのおかげで、ゴルフのロングドライブ性能は間違いなく一流になった。
今回のロングドライブ、走行距離は226kmで、走行時間はジャスト4時間、燃費は23.1km(車両の燃費計)であった。ゴルフにとっては、ほんの肩慣らしにすぎない距離だ。
それでも実感したのが、クルマとしての基本性能が抜群に高いこと。料理と同じで、シンプルなものはごまかしが利かない。やはりゴルフは、このクラスのリーダーだった。
[ZEIT HAUS]歴史に刻まれたゴルフの轍
文と写真●ユニット・コンパス
※写真は取材当時のもので、現在とは異なる場合があります。
VWの本拠地ヴォルフスブルクのテーマパーク「アウトシュタット」は一度は訪れたい場所。敷地内の博物館を訪れれば、ゴルフが自動車の歴史に及ぼした影響の大きさを実感するはずだ。
ドイツVW本拠地にある自動車の博物館
ニューモデルが出るたびに、クラスのスタンダードを更新し続けていくゴルフ。その進化の歴史は、自身以外にも大きな影響を与えている。いやむしろ、VW車以上に、他ブランドは、ゴルフの影響下にあるといっても過言ではないだろう。事実、コンパクトカーは「ゴルフクラス」と呼ばれてきた。
ドイツのヴォルフスブルクにあるVWグループのテーマパーク「アウトシュタット」、その敷地にある自動車博物館「ZEIT HAUS」では、自社だけでなく、他ブランドの名車も展示されている。自動車の進化を、より立体的に理解できるようにという意図だ。ときにライバルの存在が化学変化を生み出し、画期的な進化を導き出してきた様子が、展示車を通じて理解できる。
そこで気がつくのが、ゴルフが重要な役割を果たしてきたということ。
フロントにエンジンを横置きに搭載し、前輪を駆動する2BOXスタイルは、パッケージ効率を劇的に進化させ、GTIの登場は自動車のヒエラルキーを覆した。博物館での展示を見れば、改めてゴルフというクルマの偉大さに気がつくだろう。
ドイツに旅行される際には、ぜひ一度訪問することをオススメしたい。
[GOLF VII]中古車購入ガイド2023
文●ユニット・コンパス
※中古車参考価格、USED CAR DATAは2023年8月グーネット調べ。
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
ゴルフVIIIにモデルチェンジしてから2年が経ち、先代モデルの中古車が買いやすくなっている。今回は現在の中古車データを見ながら各モデルを紹介!
現行型ゴルフの中古車が増えるにつれて、先代モデルの中古車相場は下がる。すでにゴルフVIIの価格は下がっており、買いやすくなってきた。今回は、最もスタンダードかつ物件数が多いハッチバックに注目しよう。
先代モデルの5ドアハッチバックは2013年4月に導入され、2021年6月まで販売された。それなりに販売期間が長いため、中古車市場には多くの物件が流通する。ハッチバックの中古車平均価格は153万円(GTI/Rを除外)とかなり安い。また、どの年式も十分な物件があり、予算に応じたクルマ選びがしやすいのも特徴といえる。
一方、グレードは「TSI コンフォートライン」が豊富だが、一部のグレードは少ない。しかし全体的に状態のよい個体が多いのが魅力だ。
USED CAR DATA
グレード
TSI トレンドライン | 3% |
TSI コンフォートライン | 29% |
TSI ハイライン | 28% |
TDI トレンドライン | 3% |
TDI ハイライン | 2% |
GTI | 23% |
GTE | 2% |
年式
2013年式 | 10% |
2014年式 | 12% |
2015年式 | 11% |
2016年式 | 11% |
2017年式 | 12% |
2018年式 | 19% |
2019年式 | 14% |
2020年式 | 11% |
走行距離
3万km未満 | 47% |
3万km~5万km | 30% |
5万km以上 | 23% |
[ハッチバック]年式によって価格の幅が大きいハッチバック
最もスタンダードなゴルフが5ドアハッチバック。物件数が豊富で、とりあえずゴルフが欲しいならこれを選ぶとよい。走行距離8万km程度の初期型なら100万円以下で買える一方、最終型は200万円台後半と価格に幅がある。中古車平均価格は153万円。ガソリン、ディーゼル、PHEVなど豊富なパワートレインがあるが、中古車はガソリン車がほとんどを占めている。
中古車参考価格帯:60万円~300万円(13年~21年 ハッチバックのみ、GTIとRを除く)
e-ゴルフ
2017年に発表されたピュアEVのゴルフ。136馬力を発揮するモーターによる加速はパワフル。一充電航続距離は301km。新車時価格は499万円だったが、現在は半額程度まで落ちている。しかし物件が非常に少ないのが難点。
中古車参考価格帯:190万円~300万円(17年~20年 e-ゴルフのみ)
[ヴァリアント]アウトドアが趣味ならヴァリアントがオススメ
ステーションワゴンのゴルフヴァリアントは、アウトドアなどのレジャーで活躍してくれるクルマ。基本的な構成はハッチバックと変わらないが、スポーツモデル「GTI」は非設定。代わりに「TSI Rライン」が設定されている。物件数はハッチバックより少ないものの、ほぼ同程度の予算で購入可能。中古車平均価格は169万円。
中古車参考価格帯:50万円~300万円(14年~21年 ヴァリアントのみ、Rを除く)
[GTI]伝統のホットハッチも100万円台から探せる
初代ゴルフから設定され、世のホットハッチの草分けとして知られるゴルフGTI。ゴルフVIIでは、当初220馬力(後に230馬力に向上)の2L直4ターボを搭載し、6速DSGが搭載される。内外装も標準のゴルフとは差別化され、スポーティさを強調。人気グレードゆえ中古車も豊富で探しやすい。現在は100万円台の物件も増えており、ホットハッチファンなら見逃せない選択肢となる。
中古車参考価格帯:120万円~400万円(13年~21年 GTIのみ)
GTE
ゴルフのPHEVが「GTE」。その名のとおりスポーティな仕様で、ブルーの水平アクセントがヘッドライトまで伸びる。電気のみで53.1km(JC08モード)を走行可能。相場が下がっているが、物件数が非常に少なく探しにくい状況となっている。
中古車参考価格帯:170万円~260万円(15年~21年 GTEのみ)
[R]ターボ+4WDのハイパフォーマンスカー
ゴルフシリーズの頂点に位置するのが「R」モデル。搭載エンジンは「GTI」と同じく2L直4ターボだが、最高出力は280馬力(デビュー当時)を発揮。駆動方式は4WDを採用し、高速安定性を高めている。中古車物件はそれなりに多く、現在は100万円台の物件も目立ってきた。中古車平均価格は302万円。
中古車参考価格帯:160万円~540万円(14年~21年 ハッチバックとヴァリアントのRのみ)