輸入車
更新日:2023.10.10 / 掲載日:2023.10.10
“普通”の輸入車でアウトドア! 実際にやってみてわかったこと
文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年11月号「アウトドアモデル特集/オススメモデルは何?気負わず楽しむアウトドア」の内容です)
SUVやクロカン4WDでなくてもアウトドアは楽しめる。そんな今回の特集を編集部スタッフが実践。この夏、普通の輸入車でアウトドアやキャンプに挑戦してきた経験を、みなさんにシェアする。
デジタルな世界が身近になってくるのと呼応するように、アウトドアで休日を楽しむ時間の過ごし方が、ブームを超えて定着してきているように思える。専門家たちに話を聞いても、テントなどの高額アイテムが飛ぶように売れた一時期の熱狂のようなものはないものの、キャンプ場は毎週末で満員御礼のおお賑わいで、海、川、山といった自然と接することのできる場所を多くの人が訪れている。
個人的にも、キャンプに出かける機会は多くなったように思える。自他共に認めるインドア系人間の自分ですらそうなのだから、きっと世の中的には身近なレジャーになっているのだろう。この夏は、友達のクルマに同乗した都内近郊でのデイキャンプが2回、この記事のビジュアルモデルになってくれたカングーでの相模原でのデイキャンプ、そしてマイカーであるBMW1シリーズでも北軽井沢にテント泊に出かけた。こう書くと遊んでばかりのようだが、実際大いに夏の自然を楽しんだ。
仲間たちがキャンプにハマっているおかげで、アウトドア遊びのおもしろさを知ってしまったのは大きい。デイキャンプなら河原で十分なので、移動時間も短くて気軽。大抵の場合、公共の駐車場があるし道も整備されているので乗用車で問題なし。
カングーでのデイキャンプは、川が隣接するキャンプ場だったので、場内の道は多少荒れていたが、ゆっくり進めば何事もなく奥まで行けた。周囲もほとんどが普通の乗用車。雪や雨でぬかるまなければ問題ない。カングーは荷室が大きいし、重い荷物を積んでも走りが変わらないのはよかった。あとルックス。自然のなかでジョン アグリュムのボディカラーがなんとも映えた。そうそう、扁平率の高いタイヤのおかげでホイールを傷つける心配もない。
マイカーの1シリーズは、アウトドアのイメージから遠い都会っ子だが、ルーフボックスのおかげで収納力が倍増していて、不便を感じるシーンはまったくなかった。林のなかだったので、厳密に言えば下まわりを打たないよう気をつけたが、それくらい。むしろワインディングでは、爽快そのものだった。
キャンプ場も、設備やレンタル品が充実しているところが増えたし、アウトドア用品が進化してるので、初心者でもかんたんにテント泊を楽しめるようになったのは、体験として実感できた。若い頃(笑)はもちろん、10年前と比べても、アウトドアを取り巻く環境はいい意味で大きく変わった。
変わらないのは自然の美しさ。これは本当に最高。デジタルデトックスを、この秋も楽しむつもりだ。