輸入車
更新日:2023.10.17 / 掲載日:2023.10.14
トヨタ新型クラウンスポーツのライバルは? 人気のクーペ風SUV4台と比較してみると…

先日トヨタからクラウンスポーツが発売された(価格は590万円)。まるでクーペのようなフォルムのクロスオーバーで、現代のスペシャルティカーを体現したようなモデルである。その人気ゆえ、納車まで時間がかかることは必至。しかしクラウンスポーツ以外にも、スタイリッシュなクロスオーバーSUVが充実しているのをご存知だろうか。今回は、グーネット編集部がクラウンスポーツのライバル関係となるであろうクロスオーバー4モデルをピックアップ。ライバル車との比較によって見えるクラウンスポーツの特徴を見ていきたい。
まずはクラウンスポーツをおさらい
新型クラウンの2番目のボディタイプとして登場したのがクラウンスポーツ。ボディタイプは、なんとSUVである。全長4720mm、全幅1880mm、全高1565mmのボディサイズは、概ねライバルのミドルクラスSUVと同等。しかし注目なのは1565mmという低い全高で、SUVとステーションワゴンのクロスオーバーといった佇まいとなっている。それゆえ、クーペ風SUVが競合するカテゴリといえよう。
発売当初は「スポーツZ」のモノグレードとなっており、2.5Lハイブリッドを搭載。駆動方式はE-Four(4WD)。なお、PHEVバージョンも控えており、こちらは2023年12月発売予定となっている。走りは、「クルマと対話している感覚」でファントゥドライブを実現。接地感と減衰力にこだわり、独自のサスペンションセッティングが施されている。DRS(ダイナミックリアステアリング)により、低速域から高速域まで意のままに操る楽しさを感じられるという。
安全面では、最新のトヨタセーフティセンスを標準装備。先進機能では、センター通信型コネクティッドナビに加え、通信が途切れてもナビ機能が利用できる車載ナビも搭載。最新の機能が盛り込まれていながら、価格は590万円と現実的なのも魅力のひとつだろう。
ライバル①:BMW X4

いわゆるクーペ風のSUV市場を切り開いたのはBMWだ。2008年に発表されたBMW X6は、SUVでありながらクーペのような流麗なフォルムをまとって注目を浴びた。それ以降、各メーカーが似たようなコンセプトのモデルを送り出し、今ではクーペSUVはひとつの定番ジャンルになっている。
BMW X4は、X6の弟分のようなポジションのミドルクラスSUV。2014年に初代が登場したが、今回ピックアップするのは2018年6月に発表された2代目だ。その特徴は、なんといっても洗練度を高めたエクステリア。大型化したキドニーグリルや彫刻のようなプレスラインも見どころ。
発売当初のパワートレインは、2.0L 直4ターボ(xDrive30i)と3.0L 直6ターボ(M40i)が設定されたが、その後2.0L 直4ディーゼルターボ(xDrive20d)や高性能な3.0L 直6ターボを搭載するX4Mなども追加されている。特にハイパフォーマンス系のM40iやX4Mの存在はライバルと一線を画するもので、走りに重きを置くユーザーにおすすめしたいモデル。新車価格帯は852万円~1400万円となっており、クラウンスポーツよりもワンランク上の価格。
ライバル②:アルファロメオ ステルヴィオ

クラウンスポーツにも負けない色気を放つSUVといえば、アルファロメオ ステルヴィオが挙げられるだろう。2018年7月に国内発表されたステルヴィオは、アルファロメオの市販モデルでは初のSUV。かつてはスポーツカーブランドだった同社らしく、SUVながらもスタイリッシュなエクステリアが見どころだ。インテリアは、8.8インチのタッチディスプレイを採用し、よりモダンな仕上がりとなっている。
パワートレインは、2.0L 直4ターボ、2.2L 直4ディーゼルターボのほか、2.9L V6ツインターボを搭載する「クアドリフォリオ」も設定。こちらのクアドリフォリオは最高出力510馬力という強力なエンジンを搭載し、スポーツカー顔負けの走りを披露してくれる。新車価格帯は736万円~1383万円。BMWとは一味異なるラテン系の鼓動を感じたいなら、アルファロメオは外せない選択肢だ。
ライバル③:ポルシェ マカン

クルマ好きが憧れるブランドといえばポルシェ。911やボクスターのようなスポーツカーをイメージするひとも多いが、ここ最近はSUV系も人気株となっている。特にマカンは手頃なボディサイズと価格で、ポルシェのなかでは身近な存在といえる。マカンが発表されたのは2014年1月。カイエンよりもひとまわり小型な全長4681mm、全幅1923mm、全高1624mmのボディサイズは、クラウンスポーツに近い。コンパクトなボディを活かした走りは、SUVのスポーツカーと言われるほどだ。
パワートレインも豊富で、2.0L 直4ターボ(マカン)のほか、3.0L V6ターボ(マカンS/マカンGTS)、3.6L V6ターボ(マカンターボ)とバリエーションが豊富なのも魅力。マカンGTSとターボの改良型では2.9L V6ターボを搭載し、よりパフォーマンスを高めている。数多くあるSUVのなかでもスポーツ性能はトップクラス。手に入れれば、週末のドライブが待ち遠しくなるクルマである。新車価格帯は838万円~1295万円と、クラウンスポーツより高額。
ライバル④:レクサス NX

クラウンスポーツに最も近しいライバルといえばレクサスNXだ。2014年に登場したレクサスのミドルクラスSUVで、2021年11月にフルモデルチェンジを受けて2代目が発売されている。全長4660mm、全幅1865mm、全高1660mmのサイズは街中での取り回しにも優れており、運転が苦手なひとでも安心して運転できる。垂直に立ち上がるスピンドルグリル、躍動感のあるプロポーションなど、新世代レクサスを視覚に訴えるデザインを採用。インテリアは、運転操作に集中できる新たなコックピット思想「Tazuna Concept」を導入したのも話題となった。
パワートレインは、2.5L 直4(NX250)と2.5L 直4ハイブリッド(NX250h)に加えて、2.5L 直4のプラグインハイブリッド(NX450h+)も後に追加されている。NX450h+は、電気のみで87kmを走行可能なので、多くのシーンではEV車として使えるのが魅力。PHEVの設定など、クラウンスポーツとの共通項は多く、対抗馬としての有力候補なのは間違いないだろう。新車価格帯は455万円~753万円5000円と、クラウンスポーツに近い価格帯なことにも注目。
人気のクーペ風SUVなら、クラウンスポーツがコスパ◎

クラウンスポーツのライバルとなるのは、プレミアムブランドの輸入車が中心。これはすなわち、トヨタブランドが輸入車のセグメントに攻勢をかけたことを意味する。輸入車のライバルたちはクラウンスポーツよりも価格帯がワンランク上なので、クラウンスポーツのほうが身近な存在になりそうだ。また、輸入車はリセールバリューが大きく落ちる傾向にあるが、クラウンスポーツはその辺りも強いと考えられる。スタイリッシュなSUVの選択肢が増えることはユーザーにとっても嬉しいこと。さあ、あなたはどれを選ぶ?
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