輸入車
更新日:2024.08.07 / 掲載日:2024.08.07
フォルクスワーゲン・ゴルフの満足度…乗って分かる、ハイレベルな「普通」の魅力

ゴルフの「普通」は、世間のハイレベル[ドイツ車を代表する人気モデルを分析する]
文と写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年9月号「世界の基準ともいえる基本性能の高さにはワケがある[ドイツ車が間違いない理由]」記事の内容です)
1974年に誕生した初代から50年。フォルクスワーゲン ゴルフは、日本におけるドイツ車人気に大きく貢献した名車だ。ここでは、そんな人気モデルを改めて分析して、ドイツ車の魅力について考えてみる。
世界の「普通」を牽引し続けてきたドイツの名車
近年ではうれしいことに日本車の実力がレベルアップしているので、スタンダードなクルマを輸入車から選ぶ意味や意義がどれだけあるのか、正直疑問に思う部分がある。
そこで、ドイツ車を代表するVWゴルフの量販仕様である「eTSI Active」を借りて、自分のクルマのように使わせてもらった。ゴルフで出社し、取材先へ出かけ、買い物にも出かけた。
改めて感じたのは、ベーシックであることの心地よさ。
スタイリング全体の印象はミニマムで抑制的。ボディサイドを走るシャープなプレスラインで品質感のよさをさりげなく主張するオトナのデザインだ。だからどこに出かけても悪目立ちしないし、見劣りしない。
室内もそう。余計なものがなく、質感も価格に見合っている。そしてシートの出来のよさは、ゴルフの伝統どおりトップレベルにある。
そして驚いたのが走りの質感だ。導入当初よりも「eTSI」の制御が洗練された印象で、街中でのスムーズさは特筆すべきレベル。これは、パワートレインの進化だけでなく、基本骨格の強さも間違いなく効いている。こうした土台の強さは、まさしくドイツ車らしいところ。
そんなゴルフがマイナーチェンジを受けた。新型は9月から受注開始。大きな進化はインフォテインメントシステムで、画面が12.9インチとなりボイスコントロールも採用。パワートレインも洗練された。スタンダードの基準がまたレベルアップしそうなニュースである。
ゴルフの満足度をグラフにすると……
ゴルフの満足度を5段階評価(3が合格ライン)で表現したとすると、ほんとうに綺麗な八角形ができあがる。しかもこれはスタンダードなグレードである「eTSI Active」での話。多くの人にとって、普通以上の満足度を提供してくれるのがゴルフというクルマの伝統であり凄いところなのだ。




今回の分析モデル[フォルクスワーゲン ゴルフ]
