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更新日:2024.11.14 / 掲載日:2024.11.14
ジープ初の電気自動車「アベンジャー」コンパクトでパワフルな新型モデルの魅力とは

JEEP FIRST BEV【グーワールド コラム/ニューモデル】
文と写真●ユニット・コンパス
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(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年12月号の内容です)
ジープ“初”の電気自動車アベンジャーが日本初上陸
アメリカ車のなかで最も勢いがあるのはジープだろう。レネゲードからグランドチェロキーまで幅広いサイズのSUVに加え、ラングラーシリーズのようなハードコアなオフローダー、さらにはグラディエーターのようなトラックまで設定されている。そんなジープファミリーに今回新たに加わったのが「アベンジャー」だ。ジープに完全新型モデルが加わったのはコマンダー以来2年ぶりのことで、今回はジープ初の電気自動車となる。
発表会の会場に置かれたのは新色「サン」という鮮やかなイエローのボディでペイントされていた。ぱっと見た感じ欧州コンパクトカーのようなスタイルがとても目を引く。ボディサイズは全長4105mm、全幅1775mm、全高1595mmと現行ジープのなかでは最もコンパクト。しかし、伝統の7スロットグリルを採用するほか、力強さをアピールするフェンダーはいかにもジープらしい造形。リアは、「X」のシグネチャーライトも見どころとなっている。また、ほかのジープと同じく、ボディのあちこちに遊び心あふれるアイコン(隠れキャラクター)が配置されているのも楽しい。
ポップなルックスの外観に対し、室内は機能性を重視したデザインが特徴。特に収納スペースが多く、ダッシュボード下、センターコンソール、ドアポケットなどに合計で約26Lものスペースがあり、ちょっとした荷物や小物を綺麗に整頓して収納可能だ。また荷室容量は355Lを確保しているから小旅行もこなせそうな実用性もある。
パワートレインは、総電力量54kWhのリチウムイオン電池に115kW(156馬力)のモーターを組み合わせている。モーターは同じステランティスグループのフィアット600eと基本的に同じもので、このクラスのモデルとしては十分パワフルなスペックだろう。一充電走行距離(WLTCモード)は486㎞と、これも現代の電気自動車として文句なしの数値。ジープの電気自動車ということで、オフロード走行ができるのか……と気になってしまうが、車両下部に配置されたバッテリーを保護するスキッドプレートが装着されているため、衝撃にも強いという。とはいえ前輪駆動のみの設定だから、ほかのジープファミリーのように本格的なオフロードよりも都会的なシーンが似合う。運転支援装備も充実しており、アダプティブクルーズコントロール、衝突被害軽減ブレーキ、レーンキーピングアシストなどが盛り込まれている。
ジープというとコアなファン向けのイメージがあったが、アベンジャーは欧州車から乗り換える人も多そう。試乗が楽しみな1台である。


