輸入車
更新日:2025.07.05 / 掲載日:2025.07.05
大人のためのクルマって、こんなカタチ。輸入車のプロが選ぶ傑作輸入車たち

|大人のドライブ実践編|九島氏も太鼓判!ドライブに行きたくなる傑作輸入車たち
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年8号「大人がドライブに行きたくなる[心躍る輸入車の条件]」記事の内容です)
スタンダードのよさを磨き上げた大人の輸入車
大人ドライブの相棒にこんなクルマはどうだろう。BMW 5シリーズツーリングだ。成熟した大人という面で5シリーズはかなりマッチしていると思う。3シリーズでは若々しさがあふれてしまうが、こいつはシックで上品、かつスポーティなテイストを持つ。もちろん、一周回ってあえての3シリーズというのもアリ。が、ここではわかりやすさで5シリーズでいきたい。イメージ的には3シリーズを卒業してからの5シリーズといった感じだ。
そしてセダンではなくツーリングを選ぶのがミソ。そこは趣味人としての世界観を演出したいところ。カーゴに積むのはキャンプ道具だったり、スキーやサーフィンのギアだったりする。キャディバッグ2本でツーサムラウンドなんてのにも都合がいい。それにロードバイクやクロスバイクなんてパターンもあるだろう。リアシートをたたんで前輪を外せば積めそうだ。それだけ実用性がありながら、インテリアは高級感にあふれているのも5シリーズの醍醐味。広々したキャビンに上質なレザー、最先端のインターフェースが大人の余裕を感じさせる。
ちなみにパワーソースはガソリンエンジンとディーゼルエンジン、それとバッテリーが動力源のBEVがある。駆動方式も後輪駆動と4輪駆動があるから、ライフスタイルに合わせて選択できる。
では、流行りのSUVはというとメルセデス・ベンツ GLBあたりが大人。GLC、GLEといった選択肢もあるが、そこが大人だとは言い切れない。トレンドを鑑みると、背伸びしてそのあたりのクラスを手に入れたくなる若者は多そうだ。
その点GLBはスクエアなフォルムがオーセンティックで、奇をてらったところがない。「メルセデスのSUVを実用的に使う」、という観点で捉えると大人のよき相棒になりそうだ。グレードは前輪駆動の1.3L直4ターボガソリンエンジン車と4MATICの2L直4ターボディーゼルエンジン車という設定。イメージ的にはガソリン車が街乗り派、ディーゼル車が遠出をメインに使う派向けだろう。
そしてその上にメルセデスAMGが存在するのも見逃せない。AMGグリルに20インチのAMG専用アルミホイールを履いたこのモデルもまた、大人のGLBかもしれない。
GLBは3列シートの7名定員というのも忘れてはならない。いざとなれば多人数乗れるというのもこのモデルのウリのひとつである。
[BMW 5シリーズ ツーリング]5シリーズツーリングは、趣味人としての自分を表現してくれる

全長5mを超える堂々としたサイズの5シリーズ。スポーティでありながら存在感は大きい。エンジンは2L直4ターボのガソリンとディーゼルのほか、BEVのi5には出力違いの2つのユニットが用意される。


2025年 BMW 523d xDrive ツーリング Mスポーツ(8速AT) ●全長×全幅×全高:5060×1900×1515mm ●ホイールベース:2995mm ●車両重量:1990kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●排気量:1995cc ●最高出力:197ps/4000rpm ●最大トルク:40.8kgm/1500-2750rpm ●新車価格:868万円〜988万円(5シリーズツーリング 全グレード)
[メルセデス・ベンツ GLB]メルセデスのSUVを道具として使いこなす。それが大人の余裕

全長4700mm以下に抑えられたコンパクトなボディのGLB。FFベースのエンジン横置きプラットフォームをベースにする。デザインは個性的で、リアピラーが立っているのでオーセンティックなフォルムを形成する。



2025年 メルセデス・ベンツ GLB 200 d 4MATIC(8速AT) ●全長×全幅×全高:4660×1845×1700mm ●ホイールベース:2830mm ●車両重量:1820kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●排気量:1949cc ●最高出力:150ps/3400-4400rpm ●最大トルク:32.6kgm/1400-3200rpm ●新車価格:644万円〜697万円(GLB 全グレード)