輸入車
更新日:2021.04.05 / 掲載日:2021.04.05
VOLKSWAGEN THE NEW GOLF【グーワールド コラム/トピックス】
文●ユニット・コンパス 写真●フォルクスワーゲン
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年5月号の内容です)
問い合わせ:フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL:0120-993-199 URL:https://www.volkswagen.co.jp
まさに盤石の体制だ。VWグループは2020年において、新型コロナウイルスという予想外の逆風を受けてなお、予想を上まわる業績を達成したという。堅牢なビジネスモデルと厳格な運転資本管理がそれを可能にしたというのが自己分析だ。ここ数年VWグループは電動化やソフトウェア分野などに巨額の投資を行っているが、それでなおゆとりのあるキャッシュフローを実現しているというのだから恐れ入る。
そんなグループの中心であるVWブランドの、さらに中核モデルであるゴルフの新型がいよいよ日本にも導入される。実用車の世界的ベンチマークが第8世代となったのだ。
それまで富裕層のための移動手段だった自動車を一般庶民へと解放したVWビートル。その志を受け継いで登場したゴルフは、時代が求めるスタンダードを体現することで、1974年に登場した初代モデルから半世紀近くにわたりベストセラーの座に君臨。2019年の時点で、その累計販売台数は3500万台以上を超えている。
まさに時代を映す鏡のような存在であるゴルフ。では、8世代目となる新型はどのようなクルマなのか。キーワードは3つある。「デジタル化」、「電動化」、そして「運転支援システム」だ。
メーターは10.25インチの液晶モニターを全車に標準装備し、そのすぐ横にはインフォテインメントシステム用の液晶モニターを配置。これは音声とタッチ操作を前提としており、ハードウェアボタンを大幅に削減している。運転支援システムについては、ドライバーが意識を失うなどの緊急事態に安全に車両を停止させる「エマージェンシー アシスト」をVWとして初採用した。
注目は「電動化」。ゴルフVから搭載されていたTSIエンジンが、48Vマイルドハイブリッドシステムを備える「eTSI」に進化したのだ。モーターのアシストにより、発進時はよりスムーズな加速を実現しているというから楽しみだ。
従来のガソリン車とEVの中間的な内容を盛り込んだ新型ゴルフは、まさにこれからのスタンダードとなりうる意欲的な内容となっている。
日本に導入されるモデルのパワートレインは、1Lターボおよび1.5Lターボで、いずれも48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせている。
横基調というテーマを先代モデルから受け継ぎつつ、さらに上質かつシンプルな雰囲気に仕上げられたインテリア。
音声およびタッチ操作を導入したことで、スイッチ類を大幅に削減。
ID.シリーズは2022年の導入を目指す
VWブランドの電気自動車「ID.シリーズ」。その日本導入は2022年を予定。新型ゴルフから導入された48Vマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、そしてEV(ID.シリーズ)というのが、VWの電動化ラインアップになる。