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更新日:2021.11.08 / 掲載日:2021.11.08

トヨタ 欧州向け新型クロスオーバー「アイゴX(クロス)」発表

「新型アイゴ X」左から:チリ、ジュニパー、ジンジャー、カルダモン
「新型アイゴ X」左から:チリ、ジュニパー、ジンジャー、カルダモン

 トヨタの欧州法人は現地時間の11月5日、新型コンパクトクロスオーバー「アイゴX(クロス)」を公開した。2022年に欧州で発売予定。

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ヨーロッパ向けコンパクトクロスオーバー「アイゴX(クロス)」とは

 2005年に発売されたアイゴは、ヨーロッパで若々しく楽しいキャラクターで売り出してきた。そのフルモデルチェンジとなる新型アイゴXは、ヨーロッパで設計・生産されるAセグメントのクロスオーバー車で、都市部や郊外のユーザー向けの車。新型ヤリスおよびヤリス・クロスで初めて採用されたTNGA(トヨタ・グローバル・ニュー・アーキテクチャー)のGA-Bプラットフォームをベースにした、トヨタの最新コンパクトカーだ。

 新型アイゴ Xは、新しいウェッジド・ルーフラインがダイナミックさとスポーティなイメージを演出。フロントでは、ランプがボンネット上部を包み込み、翼のような特徴的な形状になっている。また、地面に近い部分では、大型グリル、フォグランプ、スキッドプレートなどが配置され、アクティブ感を表現している。

個性的なデザインにマッチしたスパイシーなカラーリング!

 コンセプトカー「アイゴ X プロローグ」の“スパークリング・チリ・レッド”で示されていたように、トヨタは今回この車にスパイスにちなんだカラーリングを用意。さまざまなスパイスからインスピレーションを得たカラーレンジは、それぞれが車の個性を表現している。

Chilli(チリ) 赤の中にブルーメタリックフレークを散りばめたことで、温かく深みのある色の反射で目を引く、燃えるようなプレミアムカラー。

Ginger(ジンジャー) 冒険心と温かみのある複雑な色調の、洗練されたベージュカラー。

Juniper(ジュニパー) このモデルのために特別に作られたブルーで、氷のような冷たさをもちながら、かすかに赤みを帯びた色が加えられている。

Cardamom(カルダモン) スタイリッシュでエレガントな印象を与え、グリーンの低彩度の効果により、洗練された控えめな美しさを表現。

 インテリアには、エクステリアカラーとコーディネートされたデザインが、ダッシュボードやセンターコンソールなどのコックピットに施される。また、シートには「X」のマークがさりげなく縫い込まれている。

 アイゴ Xの販売開始から6ヶ月間は、限定車「アイゴ X(カルダモン)」が用意される。暗いグリーンの車全体にオレンジ色のマットなアクセントを効かせ、エクステリアと特注の18インチマットブラックアロイホイールにもそのオレンジをあしらったもの。インテリアパネルや、シート生地のデザインにもそのテーマが生かされている。

コンパクトでユニークなスタイル

アイゴ X ジンジャー サイド
アイゴ X ジンジャー

 GA-Bプラットフォームを採用した新型アイゴ Xは、リアシャシー部分を改良して小型化し、フロントとリアのオーバーハングを減らした、ユニークなクロスオーバー車。全長は3,700mmで、先代より235mm長くなったが、ホイールベースは90mmの増加にとどまる。フロントオーバーハングはヤリスよりも72mm短く、最大ホイールサイズは18インチに拡大した。市街地での使用を想定し、同セグメント内でもっとも狭いとされる4.7mの最小回転半径を実現している。

 全幅は先代に比べて125mm拡大し、1,740mmに。その結果、前席の間隔が20mm広くなり、ショルダースペースが45mm拡大している。ラゲッジスペースは長さを125mm延長するとともに、新しい空間デザインとすることで先代に比べ荷室容量を60リットル以上拡大し、231リットルに。車高は50mmアップし1,510mmとなり、コンパクトなボディを維持しながら“パゴダ・ルーフ・デザイン“により、広々とした室内空間を実現した。

 アイゴ Xは、最低地上高が先代より11mm向上し、シートポジションも55mm高くすることで、とくに自転車や歩行者とのアイコンタクトを容易に。さらに、Aピラーの角度を10%拡大して24°とし、視認性も向上している。

 大径のホイールとタイヤに加え、TNGAサスペンションを採用することで、ロール剛性の向上とロールアングルの低減を図り、優れた乗り心地とコントロール性を実現している。

アイゴ X ジュニパー リア
アイゴ X ジュニパー

Aセグメントのクロスオーバーとして初のキャンバストップもオプションで用意

アイゴ X ジンジャー
アイゴ X ジンジャー

 アイゴ Xは、そのデザインとカラーコンセプトに加え、クロスオーバーモデルらしい40%のタイヤ対車体比率により、アクティブさと逞しさを感じさせる。

 また、遮音材の採用や最適化により車内の静粛性が高められた。トヨタとJBLのコラボレーションにより、アイゴ Xの特性に合わせたプレミアムオーディオシステムを開発。4つのスピーカーと300Wのアンプ、トランクに設置された200mmの大型サブウーファーで構成され、パワフルな低音やクリアで広いサウンドを実現している。

 アイゴ Xには、Aセグメントのクロスオーバーとしては初めてオプションでリトラクタブル・キャンバストップが用意された。この新しいキャンバストップは、プレミアムモデルにも採用される高品質な素材で、防水性と防塵性を向上。また、新構造のウインドディフレクターを採用し、耐久性と堅牢性を向上させている。

最新のマルチメディアシステムと安全機能

アイゴ X チリ 内装
アイゴ X チリ 内装

 アイゴ Xには、トヨタスマートコネクトが搭載される。9インチの大型高精細タッチスクリーンディスプレイ、アンビエントライト、ワイヤレス充電を中心に構成され、付属のスマートフォンアプリ「MyT」と連携することができる。MyTアプリでは、ドライビングアナリティクス、燃料レベル、警告など、さまざまな車両情報を把握することが可能。

 トヨタの最新マルチメディアシステムでは、クラウド型ナビゲーションにより常時ライブのルート情報を提供する(上位グレード)ほか、新サービスは無線アップデートによって導入される。また、Android AutoとApple CarPlayにも対応する。

 先進のフルLED照明も導入されており、デイタイムランニングライトとターニングライトは2本のライトパイプで囲まれた光で構成され、アイゴ Xのキャラクターを強調している。

 アイゴ Xの安全装備はAセグメントのコンパクトモデルとしては初めて、Toyota Safety Senseを標準装備している。最新のToyota Safety Senseは、単眼カメラセンサーとミリ波レーダーの組み合わせを採用し、車両検知機能付きプリコリジョンシステム(PCS)がより高速で作動する。また、昼夜対応の歩行者検知機能、昼間対応の自転車検知機能、衝突軽減支援機能、インテリジェントアダプティブクルーズコントロール、レーントレースアシスト、エマージェンシーステアリングアシストを搭載している。また、衝撃吸収のための構造補強などの機能も追加し、全方位で安全性を確保している。

高い燃費性能を実現した構造とエンジン

アイゴ X カルダモン 俯瞰
アイゴ X カルダモン

 アイゴ Xは、燃費性能を高めるためにゼロから設計された。フロントバンパーとホイールアーチモールディングは、空気の流れをタイヤからわずかに離すことで、フロントやサイドでの乱流を軽減し、燃費を向上させる役割を果たす。また、リアホイールアーチモールは、通過する気流をタイヤから遠ざけ、車の後方の収束点へと導いている。

 アイゴ Xには、1リッター3気筒の1KR-FEエンジンを搭載。このエンジンは、欧州の規制に合わせて改良され、目標とする燃料消費量は4.7l/100km、CO2排出量は107g/kmだという。

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