新型シトロエン「C4」「E-C4 エレクトリック」日本発売へ

　PSAジャパンは1月7日、シトロエンのCセグメントハッチバック「NEW C4」と 「NEW E-C4 ELECTRIC」の日本導入を発表した。1月22日（土）より、全国のシトロエン販売店にて発売される。価格は、2,900,000円～4,650,000円（消費税込み）となる。

C4＆E-C4 ELECTRICの個性的なデザインとスタイリング

　NEW C4 と E-C4 ELECTRICの個性的なデザインは、2016年のパリモーターショーにてワールドプレミアされたCXPERIENCE（Cエクスペリエンス）にインスパイアされたもの。フロントグリル中央のエンブレムから続くクロームのラインが、左右のV字型のLEDシグネチャーライト（上段：デイタイムランニングライト、下段：ヘッドライト）と繋がり、大胆さとシャープさを表現。ハイボンネット、大径ホイールと地上高がもたらす高めのアイポイント、それでいてクーペのような、なだらかに傾斜するルーフライン。このフォルムが、ボディ床面の空力対策とあいまって優れたエアロダイナミクスを生み出している。また、リアランプの造形も同様にV字型のデザインが採用された。

独自構造の「アドバンストコンフォートシート」が自慢のインテリア

　インテリアにもエクステリア同様、独創性が追求された。ダッシュボードは横方向の広がり感を強調する水平基調で、センター部に10インチのタッチスクリーン・インフォテイメントシステム※を搭載。その下にエアアウトレット、さらに下にはダイヤルと押しボタンの物理的な空調コントロールが設けられ、運転中の操作性も向上している。

　メーターは5.5インチデジタルインストルメントパネルと、ポップアップ式のカラーヘッドアップディスプレイを採用。シンプルで明快なグラフィックが特徴となっている。レーンポジショニングアシスト、アクティブクルーズコントロールなどの操作はステアリング左に集約。シフトセレクターはクロームで仕上げたトグルスイッチが新採用され、指先の軽いタッチで操作が可能となっている。

　シートは、アドバンストコンフォートシートを全車に採用。身体とシートの”当たり”感が改善されたシートで、生地裏のフォームもボリュームアップし柔らかく、車体の微震動を吸収してくれる。後席はクラス最長レベルの余裕あるニースペースをもち、大人4人が快適に乗車できる空間だ。

※日本のナビシステムはオプション装着できません。USB-Type Cケーブル接続による
Apple CarPlayおよびAndroid Autoをご利用ください。

ガソリン、ディーゼル、電気から選べるパワートレイン

　ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、BEVの3つのパワートレインに、同じSHINEグレードが用意された。パワートレイン以外の基本を同等とすることで、ユーザーはライフスタイルに合わせたものを選べるようになっている。

NEW E-C4 ELECTRIC：日本のシトロエン初となるBEV

　日本におけるシトロエン初のフルEVとなる「E-C4 ELECTRIC」。パワーユニットには最高出力100kW（136ps）、最大トルク260Nmの高効率電動モーターと50kWの大容量リチウムイオンバッテリーパックを採用。このバッテリーパックは、液冷ヒートポンプで充放電時のバッテリー温度の管理と最適化が図られる。このバッテリーパックを、フロントシート座面下、リアシート座面下、センターコンソールなど車体を上から見たときにH型に配置し、室内容量とスペースを確保。走りにおいては、電動モーターならではのアクセル操作に追従する特性と、電動走行ならではの加速を実現している。
　電費効率は、航続距離はWLTCモードで405km、JC08モードで459kmとなっている。また、3つのドライビングモードと2つの回生モードが用意された。

ドライビングモード

・スポーツモード：パフォーマンスとフィーリングにプライオリティを置いたモード。100kw/260Nm
・ノーマルモード：日々の利用における快適性と電費効率を両立するモード。80kw/220Nm
・エコモード：航続距離の最大化をはかるモード。60kw/180Nm

ブレーキモード

・Dモード：内燃機関でのエンジンブレーキ、アクセルオフの挙動をシミュレートし、自然な走行感を重視
・Bモード：エネルギー回生を強化。アクセルペダルだけでより積極的に減速をコントロール

充電

・コンセントタイプ：自宅で付属の充電ケーブルを使用（200V 3kW／満充電まで約18時間／50km走行分で約3時間）
・普通充電：ウォールボックスタイプ（200V 6kW／満充電まで約9時間／50km走行分で約1.5時間）の普通充電
・急速充電：CHAdeMO規格。サービスエリア、ショッピングモールなど全国の充電スポットを利用できる（約80％充電に約50分）

　自宅などでは、充電開始時刻をあらかじめ設定しておく充電予約が可能なので、夜間に充電スタートさせたい場合に便利。また、乗車するタイミングに合わせエアコンを作動させるプリコンディショニングも搭載されており、これらは車内の物理ショートカットボタンで予約画面から利用することができる。

※1充電時間は充電設備の種類や出力、外気温、バッテリー温度などにより変動します。
※2急速充電器では満充電に近づくにつれてバッテリー保護のために速度が調整されるため約80％充電を目安として表現しています。

NEW C4：爽やかに回るガソリンエンジン、トルクフルなディーゼルエンジン

　NEW C4には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのふたつのパワートレインのICE（内燃機関）版が用意された。燃費はガソリンエンジンで17.7km/L（WLTC）、19.9km/L（JC08モード）、ディーゼルエンジンで22.6km/L（WLTC）、23.7km/L（JC08モード）。電子制御8速オートマチックトランスミッションEAT8の効果も相まって、この燃費を実現する。

　ガソリンモデルのパワートレインは、1.2L PureTech ターボエンジン。最高出力130ps、最大トルク230Nmを発揮する。3気筒ながら爽快で伸びやかなフィーリングと、低速域からの力強いトルク感、ドライバーの意図に忠実なトルク伝達を、高い環境性能と両立させている。

　ディーゼルモデルは、定評の1.5L BlueHDiディーゼルターボエンジン。最高出力130psはもちろんのこと、3Lの自然吸気ガソリンエンジンに相当する最大トルク300Nmを1750rpmという低回転域で発揮し、力強いトルク感と加速が特徴となっている。高回転域までスムースに吹け上がり、レスポンスに優れガソリンエンジンに近いドライブフィールをもつ。また、多数の特許技術により排気ガス処理の効率を大幅にアップ。最新の欧州排出ガス規制のEURO6.3をクリアしている。

コンフォート：シトロエンの目指す柔和な乗り心地

　NEW C4 と E-C4 ELECTRIC全車に搭載されるPHC（Progressive Hydraulic Cushions=プログレッシブ・ハイドローリック・クッション）が、シトロエンの目指すコンフォート（快適性）な乗り心地を実現する。

　位置依存型ダンパーにより、サスペンションが小さく細かく動く、またストロークスピードが低い状況では、減衰力が低く抑えられソフトでスムースな乗り心地となる。一方でサスペンションが大きく動く状況では、衝撃を吸収し、底付き感のない懐の深いフィーリングをもたらす。Cセグメントながら、きわめて滑らかな乗り心地となっている。

　また、その乗り心地を生み出すのが、たっぷりとしたサイズのアドバンストコンフォートシートだ。通常よりも高密度のフォームを採用し、運転時の快適性と健全な姿勢の維持をサポート。身体を支えながら、ソファのようなリラックスした座り心地を両立する。また、SHINEグレードでは運転席の高さとバックレスト角度の電動調整、フロントシート電動ランバーサポートとシートヒーターといった機能も備わる。

クラスを超えたくつろぎを生む、室内空間と快適装備

　リアシートにも、フロントシート同様にアドバンストコンフォートシートを採用するなど、どの席に乗る人にも快適さを提供。助手席側のダッシュボードには、タブレット端末を固定するスタンド「シトロエンスマートパッドサポート」が用意され、端末を収納するドロワーもグローブボックスに備わっている（※取付けには別売りホルダーが必要）。

　SHINEグレードではスライディングガラスサンルーフを標準装備。広いガラスエリアのサンルーフはアウタースライド式で、前側が開閉可能となっている。室内側には直射日光をさえぎるサンシェードも装備する。

　ラゲッジスペースは容量380L（VDA方式）で、リアシートを倒せば最大1250L（VDA方式）ものスペースが出現。低い開口部、2ポジションのフロアボード、段差のないフラットなフロアなどで、荷物の積み下ろしもノンストレスだ。

先進の安全運転支援機能も多数搭載

アクティブクルーズコントロール／レーンポジショニングアシスト
　アクティブクルーズコントロールは、高速道路などでの走行時に前走車がいない場合は設定した速度を自動で維持。前走車がいる場合は、その速度と距離を検視し、自動制御で適切な間隔を保つ。約30km/h～180km/hの速度域に対応する。

　レーンポジショニングアシストは、車線の左右の白線内の任意の位置を指定して走行が可能。車線内でやや右寄り・左寄りといったドライバーの好みに応じた位置を走行することができる、人の感覚に添ったドライブアシストだ。

アクティブセーフティブレーキ
　前方の車両や障害物を検知し、ドライバーが回避操作を行わない場合に、自動的にブレー キを作動させる。作動範囲は約7km/h～140km/h。約80km/h以下では停止車両を、約60km/h以下では歩行者も検知する。

ポストコリジョンセーフティブレーキ／ディスタントアラート
　シトロエン初の装備となるポストコリジョンセーフティブレーキ。万が一の衝突時に、エアバッグやシートベルトプリテンショナーが作動すると自動的にブレーキをかけ、二次的な衝突リスクを軽減する機能だ。さらに約30km/h以上で走行時に、フロントレーダーにより前走車との距離を検知し、ドライバーに視覚と音による警告で注意を促すディスタンスアラートも備わる。

バックカメラ／インテリジェントハイビーム
　バックカメラで車両後方の状況を10インチのタッチスクリーンに映し出す。車庫入れのバック時にはガイドラインで運転操作をアシスト。インテリジェントハイビームは、対向車や前方車輌を検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替え夜間走行の安全性を高める。

ヒルスタートアシスタンス／エレクトリックパーキングブレーキ
　ヒルスタートアシスタンスは、約3％以上の勾配の坂道でブレーキペダルから足を放しても約2秒間制動力を保持し、坂道発進をアシストするもの。エンジンを停止するとパーキングブレーキが作動、アクセル操作で自動解除するエレクトリックパーキングブレーキとあわせて、安全運転をサポートする。

C4 & E-C4 ELECTRIC カラーラインナップ

グレード構成、価格