輸入車
更新日:2022.04.06 / 掲載日:2022.04.04
BMW i4【グーワールド コラム/ニューモデル】
文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ:BMW カスタマー・インタラクション・センター TEL:0120-269-437 URL:http://www.bmw.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年5月号の内容です)
590㎞の走行距離と急速充電で新たな時代のコンフォートを実現
ついにきたか。そうした感慨を覚えずにはいられないEVモデルがBMWから発表された。4ドアクーペ「4シリーズ グラン クーペ」のラインアップに登場した「i4」である。
航続可能距離は590km、BMWディーラーなどへの設置が予定されている150kWの充電器であれば、わずか10分の充電で走行可能距離を最大150km延ばし、0%から80%までの充電も30分で完了する。そんな衝撃的なポテンシャルを掲げるi4は、これまでガソリンやディーゼルモデルと比べて、なにがしかの不便、特にロングドライブに対する不安が少なからずあったEVモデルの常識を覆してしまう。現在主流の90kW充電器でも、10分で90kmプラス、40分で80%充電完了と申し分ない。限定的な航続距離からシティコミューター用のセカンドカーとしてのポジションはもはや過去のもの、堂々とメインを張り、もはや給油作業のほうが面倒にすら思えてくるほどの実用性。
i4は優れたエコモデルでありながら高いスポーツ性能と安全性、そして快適性を洗練されたテクノロジーで実現する。動力性能にも優れ、スタンダードグレード(eDrive40)の最高出力は、250kW(340馬力)、最大トルクは43.8kgmで、モーターはリアに搭載され後輪で駆動する。トップグレード(M50)は、前後にモーターを搭載する4輪駆動モデルで、システム全体での最高出力は400kW(544馬力)、最大トルクは81.1kgmを誇る。
高性能3眼カメラ&レーダーと進化したプロセッサーにより精度と正確性が大幅に向上した運転支援システムは、BMWでは国内初となるハンズオフ機能も搭載する。また、「OK、BMW」と話しかけるだけで、目的地の設定などさまざまな操作が可能なBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントや進化したインフォテインメントも備えるなど、安全性や快適性でもエリートぶりを遺憾なく発揮する。
i4はエコモデル、EVにとって、明確なマイルストーンとなりうるモデルだ。