スクープ
更新日:2022.10.25 / 掲載日:2022.10.25
スズキ 新型 ジムニーシエラ5ドア、2023年後半から2024年前半の間に日本デビューへ!
海外ではインドなどで擬装された車両が目撃されているスズキ・ジムニーの5ドアモデル。日本における、ジムニーシエラをベースとした車両となるが、その最初の目撃からかなりの年月が経っているが、ようやくそのデビュー時期が見えてきた。
ジムニーの5ドアモデルは、インドや欧州などで擬装されたテスト車両が目撃されており、ロングボディかつ5ドアモデルであることが確認されている。海外向けのジムニーは、日本のスズキ湖西工場で生産されているほか、スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社(マルチ・スズキ社)で2021年1月から主に中南米、中東、アフリカなどを仕向地とする輸出専用モデルとしてジムニーシエラ(現地名ジムニー)を生産している。
このジムニーは日本向けのジムニーシエラと同一の仕様で、1.5Lガソリンエンジンとトランスミッションに5速MTと4速ATを採用している点も同じだ。一方、インド市場では現在販売されておらず、欧州市場では2020年まで販売されていたが、排出ガス規制への対応で、乗用仕様から2人乗りのバン仕様とすることで、規制の緩い商用車として販売区分を変更した。
そのような状況の中で、ジムニー5ドア仕様のデビュー時期が見えてきた。2023年前半にはインド市場でワールドプレミアし、生産を開始。その後、現在インドで生産されている3ドアジムニーと同じく中南米、中東、アフリカなどで販売されるというスケジュールだ。
日本市場でのデビューは2023年後半から2024年前半となる模様で、生産工場は現行型ジムニーと同じく日本のスズキ湖西工場となる。これほど遅れる理由は、コロナ禍の影響などで電装部品の入手困難などによるジムニー/ジムニーシエラの納期遅れが一番の理由だ。現在、どちらのジムニーの納期も1年半から2年となっており、まずはその生産を最優先で行うという。
ジムニー5ドアのパワートレーンは、現行型シエラに搭載のK15B型1.5L直列4気筒エンジンをそのまま流用する可能性が高く、トランスミッションも5速MTまたは4速ATを採用。4WDシステムも機械式副変速機付きのパートタイム4WDとなるはずだ。
ちまたでは、海外向けビターラ(日本名エスクード)の6速AGS(オートギヤシフト)を採用する1.5Lエンジンに駆動用モーターを組み合わせたハイブリッドをこのジムニー5ドアにも採用するという情報が出ているが、ビターラはFFベースの横置きエンジン搭載車であり、ジムニーシリーズのラダーフレームを採用し縦置きエンジン+後輪駆動ベースとはボディ構造が大きく異なる。
ビターラのハイブリッドシステムをそのまま移植するという話は少々乱暴な話で、ジムニーに搭載するとなると生産ラインから大きく変える必要があり、開発費も膨大な金額になるという話になってしまう。
かくして新たに追加されるジムニー5ドアは、既存のパワートレーンを使用した派生ボディとなる可能性が高い。ジムニーの電動化は次世代モデルで達成され、もしかしたらバッテリーEVへ一気に進化する可能性もあり得る。
インド市場で先行デビューの可能性が高いジムニー5ドアだが、インドは日本と同じ左側通行の右ハンドル。デビュー当初は、並行輸入されかなりのプレミアム価格で販売されるかもしれない。