スクープ
更新日:2022.12.28 / 掲載日:2022.12.28
欧州ではコルトが復活! 日本ではミラージュ生産終了でどうなる三菱コンパクト!?

三菱自動車の唯一の乗用コンパクトとして日本市場で販売されていた「ミラージュ」がホームページ上で生産終了が告知され、在庫車の完売を持って販売終了となる模様だ。「ミラージュ」は初代モデルが1978年にデビュー。その後2000年に一度販売終了し、消滅したが2012年にタイ王国生産の世界戦略車として登場した。今回その現行型が日本の法規制への対応が困難として日本向けのみ生産終了とし、その他の地域は継続販売されるようだ。
「ミラージュ」の販売終了で、日本向け乗用コンパクトがラインナップから消える三菱自動車。その後の展開に関する情報を集めたのでお届けしよう。三菱自動車は欧州市場にて「コルト」の復活を2023年秋に予定している。このモデルは日産/ルノー/三菱のアライアンスにより、シャシーにCMF-Bプラットフォームを採用する。このプラットフォームは、現行型「日産ノート」や欧州向け「日産ジューク」、「ルノールーテシア(現地名クリオ)」、「ルノーキャプチャー」など、コンパクトカーやコンパクトSUVに採用されているシャシーだ。

欧州市場では、三菱のコンパクトSUVの「ASX(日本名RVR)」が「ルノーキャプチャー」のOEM車となることが2022年9月に発表されており、2023年3月には販売開始されることが発布されている。コルトに関しては2022年4月ティザー画像が公開されており、それを見る限りプラットフォームを共有しながら完全新デザインになる模様だ。
この新型コルトは生産がトルコにあるルノー工場で行われ、搭載されるパワートレーンは、ハイブリッドとされているが、「ルノールーテシア(現地名クリオ)」、「ルノーキャプチャー」に採用されているルノー独自のシリーズ・パラレル方式E-TECHが搭載される可能性が高い。
では、三菱の日本向け乗用コンパクトはどうなるのか? これは日産「ノート」や「キックス」に搭載されているシリーズ方式のハイブリッドであるe-POWERを採用した新型車を現行型「ミラージュ」同様にタイ王国生産で日本へ輸入する可能性が高い。その場合、欧州ではコルトを名乗る新型コンパクトと共通のイメージを持つエクステリアデザインを採用するはずだ。
気になるデビュー時期は、2023年後半から2024年。世界情勢の変化でもう少しずれ込む可能性もある。e-POWER搭載ということで、すでに日本向けキックスを生産している日産のタイ王国工場で生産され、日本向けも「コルト」を名乗る可能性もある。